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シリーズ新庁舎建設[5]まとめ

2021年12月14日 | 市政・議会・活動など

第5回目(最終回)は、当初計画から新庁舎建設の設計やスケジュールが変わっていく中で、結果として建設工事費や平米単価がどうなったのかについて、そして、主に事業費に影響を与えた点についてのまとめです。

 

【1】建設工事の平米単価は減少

新庁舎本体の建設工事費は、計画と比べてどうなったかです。下表の通り、新庁舎の建設工事費を延床面積で割った「平米単価」でみると、基本計画時点では68万8333円ですが、現状の契約済額では55万1952円に減っています。さらに、後から発覚した地下汚染土の処理費用5億6430万円を除くと、現状の平米単価は52万952円となり、基本計画時より16万7381円減額されたことになります。

なぜ、「平米単価」が下がったのか?

その主な要因は、高層化により延床面積が1.5倍となった一方で、工事費用の契約額が、基本計画の21.6%増加(汚染土処理費を除くと14.8%増)に留まったことによります。

 

 

【2】まとめ

最後に、新庁舎建設の事業費に影響を与えている主な点についてまとめました。

・概算事業費が当初計画87.7億円から現状130億円規模に膨らんだ主な要因は、市役所機能を新庁舎に「集約型」するため高層化したことや、免震装置の見直し、建設費の高騰、地下の汚染土処理などによるもの。

・建設工事費が上がった主要因は、高層化(延床面積が1.5倍増)したため。

・延床面積が1.5倍に増えた一方、建設工事費は21.6%増(汚染土処理費を除くと14.8%増)に留まったため、建設費用の平米単価は逆に下がった。

・スケジュールが遅れた要因は、高層化により工事期間が延びたことや、入札情報のミスで建設工事の入札がやり直しになったことなど。

 

以上、全5回にわたって新庁舎建設にかかわる状況をお伝えさせていただきました。新庁舎建設は市民の税金を130億円も投じる大規模事業であり、これからの時代に対応できる機能を想定しながら、引き続き無駄を少しでも削減していく努力・検討が重要です。

 

※見出し画像は新庁舎の完成イメージ(新庁舎建設実施設計より)

 

 

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