先日、草加市役所危機管理課職員と2人で、草加市立花栗中学校と花栗南小学校にある防災倉庫を現地調査し、ペット同行避難の備蓄状況を確認しました。
草加市内小中学校の備蓄倉庫には、おおむね以下のペット同行避難用品が備蓄されています。実際に確認したところ、大型のブルーシートを除いてプラスチックケース1つに収納されていました。備蓄倉庫を開けてすぐ発見できるように整理されていました。
ペット同行避難は飼い主が全責任を負うことが原則のため、現状、備蓄品もそれに準じたプラスα的な物に限られています。
■ペット同行避難用の備品一覧
- A4バインダー
- ブルーシート
- 遮光ネット
- 洗濯ばさみ
- ガムテープ
- 養生テープ
- ポリ製ロープ
- 紙皿(ボウル型)
- ペット用食器(プラ)
- アルミホイル
- ビニールラップ
- ゴミ袋(45L)
- ビニール袋(小、チャック式)
- バケツ
- ホウキ・チリトリ
- ペーパータオル
- ウェットティッシュ
- 漂白剤(塩素系)
- 霧吹き口
- 革手袋
■ペット同行避難のルール
草加市では地域防災計画にペット同行避難のルールが記されています。その主な流れをまとめました。※具体的には各避難所のルールに従ってください
①まずは届け出
- 各避難所では、ペット連れ避難者用専用の受付窓口を設けることになっています。
- ペット連れ避難者は、避難所についたら受付でペット登録台帳に氏名・住所・動物の種類などの必要な情報を記入します。
- その届け出を避難所運営委員会が把握します。
- また、避難所を退所する際も、必ず受付に申し出るよう伝えるルールとなっています。
②ペットの避難スペース
- 盲導犬や介助犬、聴導犬は避難者の居住スペースでの同伴が原則です。
- 居室でのペットの持ち込み・同伴は原則禁止で、敷地の屋外に飼養専用スペースを設けます。
- ただし、施設管理者や避難所運営委員会との合意形成や、動線・避難者への影響などを考慮のうえ、屋内に飼養専用スペースを設けることもできます。※参考までに、花栗中学校のペットスペースはプール更衣室と渡り廊下、花栗南小学校は中庭と飼育小屋です。各避難所でまちまちです。
③全責任は飼い主が負う
- ペットの餌やり、排せつ物の清掃、飼育・管理などは、飼い主が全責任を負います。
- 避難所運営委員会は、避難所における「ペット飼育のルール」を説明し順守を促すとともに、飼い主としての責任を持ってもらうよう伝えます。
④受入れ困難なペットへの対応
- ペットによっては、避難所の状況や特別な管理が必要などの理由で受入れ困難な場合もあります。その際は、受入れが可能な預け先にあずけることを前提に、一時的な受入れをおこない、飼い主に今後の対応を説明することとなっています。
以上が主な内容です。ペット同行避難に関するルールは、避難所ごとに異なりますし、具体的なルールづくりや運営などが現時点の大きな課題となっています。また、ペットの生活空間の在り方や、受入れ困難なペットの対応などは、非常に難しい調整や判断が必要になってきます。
【資料】ペットを連れての避難する場合の注意点
※草加市ハザードマップより抜粋(クリックするとハザードマップが表示されます)
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