殿は今夜もご乱心

不倫が趣味の夫と暮らす
みりこんでスリリングな毎日をどうぞ!

大奥

2019年06月08日 09時45分14秒 | みりドラ


大富豪同心のコメント欄で


 


ぎんどさんから「大奥の上位の役の独特の髷」


 


というご要望をいただいた。


 


一度描きたかったので、ふたつ返事で取り組む。


 


後ろ向きでないため、細かい所までは描けなかったが


 


この程度でお茶を濁させていただこう。


 


 


で、こんな頭、やろうと思っても


 


なかなかできないのはわかった。


 


中年になると髪の毛の量が減るだけでなく


 


コシが無くなるからだ。


 


 


そこへセットのために油脂を塗りたくり


 


滅多にシャンプーもしないとなれば、まず早々に禿げる。


 


地毛でこのヘアスタイルを何年も保つのは、ほぼ不可能。


 


髷が結えなくなったら暗黙の掟で引退…


 


もしくはお金のある人だったら


 


付け毛やカツラを使用していたと思われる。


 


 


ところで私は大奥、大好き。


 


和洋を問わず、お金のかかった豪華絢爛が好きなのだ。


 


それに、窮屈な制約の世界も大好物。


 


自由を謳歌するニイちゃんとネエちゃんが


 


普段着を着て惚れた腫れたなんか、興味無し。


 


 


「…だったのでございます…」


 


子供の頃、岸田今日子の粛々としたナレーションで進行する


 


テレビドラマの大奥をリアルタイムで見ていた。


 


嫉妬やいじめは当たり前、毒を盛ったり盛られたり


 


井戸に飛び込んで死んだり、幽霊になって出てきたり


 


そりゃもう当時としては画期的なドラマ。


 


夜遅い時間だったので滅多に見られなかったが


 


つくづく「大変そうだなあ」と思ったものだ。


 


 


大奥をテーマにした映画やドラマは、現代でも制作されているが


 


大奥総取締の役は、何といっても浅野ゆう子。


 


しんねりした年増のお局(つぼね)は、彼女のはまり役だと思う。


 


 


中学生で歌手デビューし


 


『恋はダンダン』という歌を歌っていた彼女を


 


テレビで初めて見た時は、ちょっとした衝撃だった。


 


それまで私の認識する芸能人といえば


 


少数の子役を除いて自分より年上のお兄さんやお姉さんばかり。


 


だから芸能界は大人の世界だと思い込んでいたが


 


私より一つ年下の浅野ゆう子がデビューしたことで


 


自分が大きくなったのを実感したからである。


 


以来、ずっと注目してきたが


 


数十年後、まさか大奥に出るとは思わなかった。


 


 


清楚じゃダメ、可憐もダメ、可愛いのもダメ。




かといって不細工じゃあ、なおダメ。


 


声が細いのも、立ち姿が弱々しいのもダメ。


 


美しくてケンがあって、ドスがきいていなければ


 


女の園で頂点に君臨する総取締は務まらない。


 


 


映画やドラマでたびたび取り上げられる大奥ものだが


 


近年は色恋やハーレム状のシステムばかりに


 


スポットが当たりがち。


 


管理職の矜持や悲哀を眉毛一つで表現できる


 


浅野ゆう子の総取締をぜひまた見たいものだ。

コメント (8)
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