『うれしくてたまらない』
クリスマスプレゼントに、手作りのランチョンマットと
またまた登場…アクリル毛糸の食器洗いをもろうた。
手編みなので、買ったのと違って凝ってるわぁ。
世の中には、器用な人がいるのねえ。
今年ほど、忘年会の重要性を痛感したことは無い。
メンバーは、4月に敗北した選挙以来、毎月遊んでいる
お馴染み50代のラン子、60代、70代、そして私…
それに60代と70代のご主人である。
月に一度集まっては、暗くなるまで遊ぶ我々女どもを
ご主人達がいつもうらやましがっていると聞いて
先日、急きょ忘年会を設定した。
このご主人達は、妻の集まりに、ただ混ざりたがっているわけではない。
彼らは選挙運動のあった2ヶ月間、雨の日も風の日も
頭を下げながら市内をくまなく回った、一番の功労者なのだ。
気まぐれで時折参加した人は、あと2~3人いる。
我々女性も、告示が近付いてからは回ったが
最初から最後までずっと続けたのは、この2人だけだった。
しかも無償である。
人数が必要な、重要かつ重労働には人手が無く
少ない仕事を順番に分け合うパソコン入力の内気部門と
茶をすすりつつタムロする自称接待部門だけが
掃いて捨てるほど転がっていた選挙であった。
そしてまた、なぜかその人達だけが優遇される選挙でもあった。
引きこもりなのに、来てくれた…
悩みがあるのに、手伝ってくれた…
対話が苦手なのに、電話に出てくれた…
教育関係者の選挙では、商売柄“小さな頑張り”を称賛するあまり
他の者がないがしろになりやすい。
短い期限で勝敗がはっきりする選挙において
小さな頑張り組の人数割合だけが増えるのは、危険だ。
選挙事務所が、弱者を気遣う腫れ物サロンになってしまい
実際に票を拾う者に遠慮や不満が生じて
一人、また一人と志気が下がるからである。
どんなに素晴らしい理想を掲げようとも、まず勝たなければ
政治で弱者に手をさしのべることはできない。
それを肌で知る者は、悲壮な思いで歩み続ける。
ご主人2人にも、腹に据えかねることが多々あったようで
これは一席設けるしか無いだろう、ということになった。
彼らは年上なのに、決して威張らない。
娘くらいの年齢の私にも、友達として接する。
明るくてユーモアがあり、おしゃれで、とても若く見える。
まことに気持ちの良いお爺さん達だ。
こんな人達なので、負け戦の話題も、愚痴ではなく笑い話にしてしまう。
時の経つのも忘れて、ワイワイキャッキャと騒ぎっぱなしであった。
面白くないのがラン子さん。
自分がいかに貢献したか…の話題に持って行こうと、何度も果敢にトライする。
「私がああしたらね、あの人がこう言ってくれて…」
「あの時、私が強気で止めたから良かったけど、もし私がいなかったら…」
だが残念なことに、独りよがりの小自慢は
フルスピードで走る爆笑列車の搭乗キップにはならない。
ことごとく「ふーん」「へー」で軽く受け流されてしまうので
しまいには「娘が買物に連れて行ってくれない」と、しくしく泣き出した。
泣き上戸ではない。
下戸のラン子は、このところの寒さで情緒不安定になっているのだ。
60代夫が、びっくりして私に叫ぶ。
「みりこんさん、あんた、こんな自分勝手な女とよくつきあえるな!」
「あ~ら、私、振り回されるの好きよ」
座は、ラン子がいかにわがままかという話題で、さらに盛り上がる。
「こないだはさ、家に幽霊が出るって
自分が幽霊みたいな声で夜中に電話かけてくるからさ
塩でもまいとけって言ったのよ」
「ギャハハ」
「ほんとに幽霊がいたら、溶けて水になるから
よく見とけって言ったらさ
水になったらどうすりゃいいんだって、泣くのよ」
「ワハハ」
「水になったら電話しろって言ったら、それきり電話が無かったわ」
「で、水になった?」
ラン子は「恐くて、まいてない!」と、さらに泣いた。
60代が、真面目な顔をして問う。
「みりこんさん…幽霊がいたら、塩が水になるって本当なの?」
「知らん」
「ギャハハハ!」
ラン子、話題がやっと自分に向けられたので、満足そうな様子である。
楽しい忘年会…“たのぼう(みりこん語)”も終わりに近付いた。
「私達だけ飲んで、ごめんね」
皆、送迎係を引き受けた私に申しわけながる。
「なんの、わたしゃ年々飲み方が上達してね
最近じゃ飲まなくても酔えるようになったのよ~」
おばんのオヤジギャグに、手を打って喜ぶ一同。
「長いこと生きてるけど、こんなに楽しい忘年会は初めてだよ。
僕達の選挙は、これでやっと終わりました。
皆さん、本当にありがとう」
2人の男性は、女性陣に深々と頭を下げる。
同じメンバーで楽しい新年会…“たのしん(みりこん語)”の約束をして
お開きとなった。
飲まなくても酔えるのは、本当。
酒を飲んでも酔わないんだから、別に飲まなくてもいいのではないかと
前からちょくちょく思っていたが、自分で言って、はっきりした。
私は酒豪ではなく、年から年中酔っぱらいだったのだ。
新たな発見であった。
クリスマスプレゼントに、手作りのランチョンマットと
またまた登場…アクリル毛糸の食器洗いをもろうた。
手編みなので、買ったのと違って凝ってるわぁ。
世の中には、器用な人がいるのねえ。
今年ほど、忘年会の重要性を痛感したことは無い。
メンバーは、4月に敗北した選挙以来、毎月遊んでいる
お馴染み50代のラン子、60代、70代、そして私…
それに60代と70代のご主人である。
月に一度集まっては、暗くなるまで遊ぶ我々女どもを
ご主人達がいつもうらやましがっていると聞いて
先日、急きょ忘年会を設定した。
このご主人達は、妻の集まりに、ただ混ざりたがっているわけではない。
彼らは選挙運動のあった2ヶ月間、雨の日も風の日も
頭を下げながら市内をくまなく回った、一番の功労者なのだ。
気まぐれで時折参加した人は、あと2~3人いる。
我々女性も、告示が近付いてからは回ったが
最初から最後までずっと続けたのは、この2人だけだった。
しかも無償である。
人数が必要な、重要かつ重労働には人手が無く
少ない仕事を順番に分け合うパソコン入力の内気部門と
茶をすすりつつタムロする自称接待部門だけが
掃いて捨てるほど転がっていた選挙であった。
そしてまた、なぜかその人達だけが優遇される選挙でもあった。
引きこもりなのに、来てくれた…
悩みがあるのに、手伝ってくれた…
対話が苦手なのに、電話に出てくれた…
教育関係者の選挙では、商売柄“小さな頑張り”を称賛するあまり
他の者がないがしろになりやすい。
短い期限で勝敗がはっきりする選挙において
小さな頑張り組の人数割合だけが増えるのは、危険だ。
選挙事務所が、弱者を気遣う腫れ物サロンになってしまい
実際に票を拾う者に遠慮や不満が生じて
一人、また一人と志気が下がるからである。
どんなに素晴らしい理想を掲げようとも、まず勝たなければ
政治で弱者に手をさしのべることはできない。
それを肌で知る者は、悲壮な思いで歩み続ける。
ご主人2人にも、腹に据えかねることが多々あったようで
これは一席設けるしか無いだろう、ということになった。
彼らは年上なのに、決して威張らない。
娘くらいの年齢の私にも、友達として接する。
明るくてユーモアがあり、おしゃれで、とても若く見える。
まことに気持ちの良いお爺さん達だ。
こんな人達なので、負け戦の話題も、愚痴ではなく笑い話にしてしまう。
時の経つのも忘れて、ワイワイキャッキャと騒ぎっぱなしであった。
面白くないのがラン子さん。
自分がいかに貢献したか…の話題に持って行こうと、何度も果敢にトライする。
「私がああしたらね、あの人がこう言ってくれて…」
「あの時、私が強気で止めたから良かったけど、もし私がいなかったら…」
だが残念なことに、独りよがりの小自慢は
フルスピードで走る爆笑列車の搭乗キップにはならない。
ことごとく「ふーん」「へー」で軽く受け流されてしまうので
しまいには「娘が買物に連れて行ってくれない」と、しくしく泣き出した。
泣き上戸ではない。
下戸のラン子は、このところの寒さで情緒不安定になっているのだ。
60代夫が、びっくりして私に叫ぶ。
「みりこんさん、あんた、こんな自分勝手な女とよくつきあえるな!」
「あ~ら、私、振り回されるの好きよ」
座は、ラン子がいかにわがままかという話題で、さらに盛り上がる。
「こないだはさ、家に幽霊が出るって
自分が幽霊みたいな声で夜中に電話かけてくるからさ
塩でもまいとけって言ったのよ」
「ギャハハ」
「ほんとに幽霊がいたら、溶けて水になるから
よく見とけって言ったらさ
水になったらどうすりゃいいんだって、泣くのよ」
「ワハハ」
「水になったら電話しろって言ったら、それきり電話が無かったわ」
「で、水になった?」
ラン子は「恐くて、まいてない!」と、さらに泣いた。
60代が、真面目な顔をして問う。
「みりこんさん…幽霊がいたら、塩が水になるって本当なの?」
「知らん」
「ギャハハハ!」
ラン子、話題がやっと自分に向けられたので、満足そうな様子である。
楽しい忘年会…“たのぼう(みりこん語)”も終わりに近付いた。
「私達だけ飲んで、ごめんね」
皆、送迎係を引き受けた私に申しわけながる。
「なんの、わたしゃ年々飲み方が上達してね
最近じゃ飲まなくても酔えるようになったのよ~」
おばんのオヤジギャグに、手を打って喜ぶ一同。
「長いこと生きてるけど、こんなに楽しい忘年会は初めてだよ。
僕達の選挙は、これでやっと終わりました。
皆さん、本当にありがとう」
2人の男性は、女性陣に深々と頭を下げる。
同じメンバーで楽しい新年会…“たのしん(みりこん語)”の約束をして
お開きとなった。
飲まなくても酔えるのは、本当。
酒を飲んでも酔わないんだから、別に飲まなくてもいいのではないかと
前からちょくちょく思っていたが、自分で言って、はっきりした。
私は酒豪ではなく、年から年中酔っぱらいだったのだ。
新たな発見であった。
そうそう、たまには楽しいことないとね~
ある意味、ラン子さんはなくてはならないね~
忘年会や新年会に一般人だけだと、いじくる相手がいないじゃん
でも、旦那さん方も参加してみたかったとはね~
ってことはぁ~、やっぱり男性陣も美味しくて
面白い集まりに参加したいってことなのね~
いいね~
私もお~昔お酒飲めたんだけど
ここ数十年は飲んでません
私も当時飲んでも酔わなかったわ~
でも、お酒のんでなくてもその場所が楽しいのよね~
わかるわかる~
今は旦那さんのお酒の弱さを横目でみて
弱いの~と思ってます。
こういう、仲良しグループの飲み会はいいよね~
みりこんさんの持つ「闘将」の感性がにじみでていて、「ただ者ではない!!」と記事を読みながら感動すらしています。
私も少しだけ選挙をかじったことがあるのですが、その時に出会った先輩(女性)も、今日のみりこんさんと全く同じことを言ってました。
「勝つ為の方程式」っていうのがあるんですねぇ。
みりこんさんも、その先輩も世が世なら、歴史に名を残す武将だったはず!と確信してます。
(あっ女性だってことを忘れてるわけじゃないですよ^^;)
人の心を酌みとって、しかもセンチメンタルに流されず、次の手を打てるなんて凄いです。
(しかもラン子さんの存在さえも楽しみながらww)
これからも胸のすくような、みりこん劇場を楽しみにしております。^-^
静観こそ良心の呵責ですね。 責めてお互いが嫌な面を見せ合ったのも良かったんだと思います。 両方同じに冷めたらいいんですけど保温機能が女のほうが長いんですね浮気や不倫は恋に恋してる自分が良いんですね
真央ちゃん頑張ってほしいです。
職場の忘年会は毎年28日と決まっており、今年は初めて若者たちが企画することになったのですが、面倒なことは嫌いのようで、一向に計画はすすまず。
結局、「一緒にしようか」と声をかけてしてみることにしました。
分担してみると、きちんと出来るんですねー。
思い起こせば、自分だって20代の頃、忘年会の企画なんてできなかった。
主婦業を通して、予算の分配、ゲームのアイデア、食事の手配なんか、別に苦にもならなくなってしまった。
人生無駄はナシということでしょうか。
しかし飲まずに酔えるようになるのは、もう少しかかるかな(笑)
上手に歳をとるというのは、難しいと思います。
その二人のお爺様のように、こじゃれて、愚痴を言わず、笑える話の出来るおばあさんになりたいものです。
みりこんさんと忘年会かー。
いいですねー、羨ましいたのぼうですね。
旦那さん達が、あんなに喜んでくれるとは思いませんでした。
生別や年齢を超えた、戦友みたいな気持ち。
今後はたびたび誘おうと思います。
気兼ねの無いメンバーで、言いたいこと言って騒ぐのが
一番楽しいですね♪
酒に強いと、弱い人がなんだかだらしなく見える一方
ちょっとの分量で酔える効率の良さが、なんとなく
うらやましかったり、ポッと赤くなる女性見て
「一度そうなってみたい」と思ったりします(笑)
ちまきさんも選挙に関わったことがあるんですね!
先輩女性の言うことが頭でパッとわかり、心に届くのだから
ちまきさんも選女の素質充分ですよ。
向かない人は、何聞いても反応しないし、おぼえてもいませんから。
選挙の方程式、確かにありますね。
候補者や取り巻きが今ひとつの場合だと特に
独断やフィーリングでは無理です。
私は武将になる前に、口が災いして早々に打ち首ですな…
はっはっは。
そりゃ燃えるわね!
でもさ、当たったらそれ持つたびに「あの時の」って
ずっと言われそう(笑)
楽しく過ごせて良かったですね。
ナチさんが、楽しく過ごそうと思ったからですよ。
ご主人ばかり気にしていたら、ちっとも楽しくないですからね。
保温機能…良いところに気づきましたね。
女性は恋も恨みも、長々とくすぶり続けやすいです。
その習性が理解出来たら、冷静になれます。
不倫者って、自分の持つ不平不満に寄った二人羽織に打たれる麻酔を
無理矢理恋と名付けているだけです。
誰よりも欲張りで、誰よりも得をしたいのに
一番損をしている悲しい動物たちです。
経験に無駄はありませんね。
飲まずに酔える日も近いわよ(笑)
上手に年を取るって、ほんと、難しいと思いますね。
そんな彼らも、何事もなく年老いたわけではなく
70代は中年の頃、共同経営者に夜逃げされ
莫大な借金を背負ったけど、奧さんが生命保険の外交を始めて
何年もかけて借金を見事返済したと言っていました。
ご主人は「感謝している」と言い、奧さんは「当然のこと」
とニコニコ笑っている…愛ですね。
60代は、奧さんの度重なる大病。
こっちも苦労話ではなく、夫婦お互いにさらり。
やはり深い愛情を感じました。
若さとこじゃれの秘訣は、愛か(笑)
毎日をわたしらしく楽しく過ごそうと思います。
わたしのこと見て、おにぎり食べて、変わったでしょ。余計に見ないしまだ女のほうが良いと思ったんですね。
自分を信じて頑張ります
三角関係から脱けられますから、グンと楽になりますね。
ヒロシはいつも自分から別れを言わないので、女任せです。
ヒロシなりに、ちゃんと考えてるわけよ。
不細工と貧乏人は、引っかけるのは簡単…
エサまいたらすぐ飛びつくけど、後がもつれるって、わかってんのよ。
女が完全に冷めるまで、くっついたり会わなくなったりを
繰り返していたようです。
ウキウキ時期が過ぎれば、あとはもう、二人とも
いつ別れるかしか無いのよ。
自分じゃ認めていなくても、心では感じているのよ。
だから喧嘩が増えてくる。
泣いたりふくれたりって、男は嫌だからね。
女って欲張りな生き物じゃん…小汚いちちくりあいにしか
過ぎないものをなんとかドラマチックな美しい思い出に
格上げしようとして、ラストシーンをあれこれ試みるわけよ。
出来ますれば、飽きられたのでも捨てられたのでもなく
男は自分に心を残していることにして、しめくくりたい。
仕上がりが納得いかなければ、また連絡を取ってやり直し。
納得いくわけないのよ…元々小汚いんだから。
女監督さん、そのうちくたびれてだんだん間が空き
その間がずっと長くなったら、終わったってことになる。
そうこうしてるうちに、どっちかに次の相手が出来るしね。
だから、冷めるというのが正しいのか、ラストにこだわってる期間を
ズルズル期間と呼ぶのか、微妙なところよね。
本人は必死だけど、はたから見たらギャグよ。
ヒロシに限って言えば「はい別れましょう、さようなら」
というのは、無いみたいよ。
それを世間では「ズルズル」と言うけど、そもそも
「きっぱり」ということが出来ない人が不倫するんだからねえ
性質的に仕方がないちゃあ、仕方がないのよね。
運を天に任せる気持ちで、ナチさんらしく
楽しく過ごしてください。