曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「福家警部補の挨拶」第6話の感想

2014-02-18 23:59:25 | テレビ・映画
「福家警部補の挨拶」第6話「愛情のシナリオ」の感想。

犯人(若村麻由美)のミスが非常に多い。自殺に見せかけるつもりなのに文鳥の餌をどうにもしてない。コーヒーの蓋を開けるやり方が違う。スマホを被害者に使われてしまう。テーブルにコーヒーをこぼしてしまう。先が思いやられる。

被害者を背負ってからすぐ落下のシーンに切り替わった。ここでおかしいと気付かなきゃいけなかった。おかしいとは思ったんだけどなあ。

睡眠薬を飲んで飛び降り自殺するかなあ。やったことないから、その心理状態は分からないが、捜査側としては、まずそこから他殺説が出てきてもいいような気がした。

うちの奥さん曰く、若村麻由美は「女優の中の女優」だそうで、さすがの演技力だった。壇れいとの対決は迫力満点で、なかなか見ごたえがあった。倒叙ミステリは、これをやれるからいいよね。

不在配達票が見つかったわけではない。コンタクトレンズが犯人の衣服から見つかって御用かと思ったら、それもない。一応決め手は、不在配達でかけた番号が犯人のスマホだったというヤツだろうけど、印象としては状況証拠に包囲されて観念した感じ。

というように、決め手にズバっと感がなかったが、大したことなかろうと思っていた密室トリックは結構すごくてびっくりした。「鍵のかかった部屋」みたいなツール系じゃなく、発想の転換のみの王道系。遺体が部屋のカギを持っていた理由も合理的だった。大げさに言うと、個人的にはあの古典的名作「黄色い部屋の秘密」以来の衝撃だったかも。

犯人が特定できたら福家は満足するのかと思っていたが、今回は動機にもこだわっていた。最後の写真に何かあるのは分かったが、「あんたも破滅」から、僕は同性愛者かもと思った。あの写真は犯人と被害者の蜜月時代のヤツではないかと。一緒に薬やってる光景とかね。

実際には全然違ったが、最後はちょっとヒューマンドラマ風味出し過ぎだなあ、このシリーズのテイストじゃないなあと思ったりした。普通の2時間ドラマなら親子関係を認めて涙を誘うんだろうけど、否定しきったあたりが、「らしい」ところだが。

次回は前後編の「オッカムの剃刀」らしい。タイトルがかっこいいので期待してる。

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「軍師官兵衛」第7回「決断のとき」感想

2014-02-18 00:40:00 | 大河ドラマ
昨日はうっかり女子カーリングのスイス戦を全部見てしまったので、官兵衛を見れなかった。遅くなってしまったが、今見終わったので感想など。

冒頭から飛ばしてくれる。姉川の「あ」の字も出ないうちに浅井朝倉が滅んだ。金ヶ崎の退き口は秀吉最大の見せ場なのに、まったく触れずに秀吉が絶賛され、北近江をもらった。

あくまで官兵衛が主役だから織田の戦いを早足で表現するのはわかるのだが、あまりにも絵が出てこないので、この江口洋介織田信長がどれだけ凄いのか、秀吉がどれだけ織田軍で輝いているのかの実感がない。官兵衛が小寺家中でいくら織田はすごいと力説しても、ナレーション と台詞の中だけの話なので、なんだか空虚だ。

毛利家の会議がいつもと同じ。光の具合とかがいつも同じなので、同じ日に一気に撮影してると思う。密談とはいえ毎回家臣がいない同じ部屋。毛利家は3人だけのように感じる。

あ、安国寺恵慶がいたか。

でも彼も凄腕外交官っぽくはないな。そういうエピソードを作れてない。

だが、官兵衛も甘い。信玄が死んだことは村重曰く「すごい秘密」なのに、あっけなく自分も知ってることを言ってしまった。

まあ、その後みんなも知ってたということが判明するわけだが。櫛橋の義兄も知ってたし。

長篠の戦だけ、なぜか「いよいよ」って感じで紹介。絵も出た。が、何が重要なのかという説明はない。鉄砲なのか。無敵武田騎馬軍団を倒したことなのか。

そして比叡山の焼き討ちだけはしつこくみんなで責める。濃姫まで責める。まあ、当時はとてつもない事件だったとは思うが、他の歴史的事象を満遍なく描いているならそれでいいけど、そうじゃないから比叡山の話だけ浮いてる。

柴田勝家が迫力不足。

秀吉が小寺家を調略するのだと思っていたが、官兵衛が四人だけで岐阜を目指す。指輪物語みたいだった。

なんかこのドラマ、段々地雷臭がしてきた。途中でリタイアするかもしれん。

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