曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「福家警部補の挨拶」第7話「オッカムの剃刀・前編」の感想

2014-02-25 23:54:00 | テレビ・映画
「オッカムの剃刀」とは、Wikipediaによると「ある事柄を説明するためには、必要以上に多くを仮定するべきでない」という指針のことだそうだ。それって全ての疑問を解こうとする福家を否定する考え方だよな。

まず、CDを取り上げただけで安心するなよと思った。デジタルデータは、どこまで拡散してるか分からない。案の定、犯人は被害者の研究室を探すはめに。そして探し切れてないような気がする。

復顔術(復顔学?)って学問になるのだろうか。

女性の助手?院生?は、何故あの路地を歩いたのだろうか? 彼女は、あの妙なタバコを吸わないし。なぜ手前でタクシーを降りたのか。タクシーじゃないかもしれんが。

今井は本当に通り魔だったのだろうか。意外な人物が通り魔なんじゃないかと思うが、誰がいるだろう? 案外柳田かも。殺すときは敢えて下手にやったとか。

状況証拠は山ほどあるが、決め手がないままなしくずし的に被疑者死亡で捜査終了(たぶん)。我々も、何か見落としがないか来週までに考えよう。今井殺害で何か出るか、助手がなぜ路地にいたか、かな?

範囲を広げろとか人を増やせとか、抽象的で誰でも言えそうな指示しかしないくせに、石松が突然怒り狂った。何様のつもりだ。

福家は、一課に来てから2年間だそうだが、かなりの数の犯人を挙げてきたはず。どうして全く評価されてないのか。

二岡が調べてたが、池内氏の研究室からは何か出たんだろうか。後編があるからか、今回ははっきりしない情報が多くてスッキリしない。柳田が握られている弱味も分からない。金じゃなく仕事の斡旋でいいなんて、中途半端だ。でもそれで殺された。うーむ。なんだろう。

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「失恋ショコラティエ」第7話の感想

2014-02-25 08:20:24 | テレビ・映画
フジテレビの「失恋ショコラティエ」が面白い。嫁が見ているのをちらちら見てて、こりゃいいかもと思ってはいたのだが、先週の第6話を全部見て、このドラマはよくできていると確信した。

高橋留美子の「めぞん一刻」を思わせる妄想と現実のシームレスな交錯が熱い。第7話はいきなり薫子さん(水川)が爽太(松本)と結婚。妄想(夢)明けから薫子さんの心の呟き「男の夢は馬鹿」への流れが小気味良かった。

第6話では、爽太がバレンタインに紗絵子(石原さとみ)にフラれる前提で告白して失恋を完成させると宣言。それがどうなるかが第7話の焦点だった。

紗絵子は人妻なので、告白が上手く行っても、その先はない。チョコを買ってくれたと言っては喜び、今日は来なかったと言っては落ち込むの繰り返しなのだが、相手が人妻であるがゆえに、将来が見えない不安感を常に伴っており、このドラマの特徴となっている。

まつり(有村架純)の元彼の部屋に入って対決するオリヴィエ(溝端)が男らしかった。元彼を責める言葉にいちいちスジが通っていて、原作もいいのかもしれないが、脚本家が上手いなと思った。ウダウダ言いつつも自分の気持ちを全部さらけ出したオリヴィエにマツリがキス。その時のやり取りも、なるほどねえと唸らされるものだった。元彼との間に生じた感情とは別の、オリヴィエとの感情を作っていくという。

男を上げたオリヴィエとは対照的に、フラれた後の事を考える爽太はピリッとしない。ネット販売を始めればサエコさんも買えるから、とか。アホかーい。

すべてシミュレーションしていたのに予想外のタイミングでサエコが来てしまった。緊急告白となったが、バタバタした割にはまっとうなことを言い始め、結局全部分かりやすくさらけ出してしまった。あの長い台詞は今までのダイジェストにもなってて、全話を見た訳じゃない僕は知識を補完できてよかった。

あれだけの長い台詞を覚えたマツジュンよくやったわ。石原さとみも、唇を噛み締める仕草や目の動きだけで感情を表現していた。役者がうまいのか、監督が凄いのか。

諦めるための長い告白を聞いたサエコが、つーっと涙を流し、爽太が戸惑うシーンは、「めぞん一刻」の「私がいなくても大丈夫なんですね」から、五代くんの(なんで泣くんだよ…)の流れに酷似していた。が、そこから爽太は謎の「手応え」を感じてアレしちゃうわけだが、うーむ。

サエコとくっつくのがラブコメの王道だと思うが、不倫から離婚を物語としてどう扱うかが難しそう。ならば、えれな(水原希子)が妥当なのか。最初から好きだが問題のある女の子を諦めて、途中から登場してきた問題のない女の子とくっつくのは、村上春樹の「ノルウェイの森」パターンだが、予告でサエコのダークサイドっぼいのを見せてたので、えれなの線が妥当かなと思う。そういえば、映画「ノルウェイの森」の緑は水原希子だった。

倉科さんに振られたことを六道に気遣われたとき、えれなが「大丈夫だった」と言った。なんかわかんないけど、すごく適切で自然な台詞だった。が、あれはえれなが爽太に振られるという分かりにくい伏線のようにも思える。上げといて落とすのが、このドラマだから。

じゃあ、最終的には薫子さんなんだろうか。爽太の父親(竹中直人)も薫子さん推しみたいだし、視聴者的にも薫子さんだと納得できる気がする。一番普通な人(視聴者に感情移入されるポジション)なので。

原作を知らない僕にとっては、今一番先が気になるドラマに急浮上してきた。今季一番完成度が高いドラマだと思う。なんでもっとヒットしないのかが分からない。

ちなみに薫子さんとの失恋じゃんけんは負けた。

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