本能寺の変は、日本の歴史上最も重大な事件のひとつだと思う。全国統一目前で暗殺された人物というだけなら、他にも例がありそうだが、信長は他に代わりがいない革新的な頭脳の持ち主だった。生きていたら日本の方向性に与えたであろう影響が大きすぎる。
信長が途中で死ななければ、日本は積極的に海外と関わっていく貿易国家になり(例えば全盛期の大英帝国のような)、明るく社交的な国民性を手に入れていたかもしれない。生真面目さとか謙虚さは失ったかもしれないが。
というわけで、第28回「本能寺の変」である。
光秀の「敵は本能寺にあり!」からスタート。本能寺を水色の旗が取り囲む。「明智?」と呟く兵が間抜けだった。
なんか先週の方が盛り上がってたなあ。
特に勿体を付けることもなく、明智軍がおもむろに射撃開始。謀叛と知らされて「是非もなし」と信長。お約束通りだ。
弓でガンガン敵を射抜く上様。森蘭丸の服が派手すぎる。白い模様の入った深紅の服だった。濃姫も戦う。三人ともつええ!!
弓が駄目になり、槍が折れて上様撤退。森蘭丸が時間を稼いでるうちに腹を切らねば。
濃姫に「逃げ出す女どもと一緒に行け、光秀なら手荒な真似はすまい」という信長。光秀のそういうところは、ちゃんと見てたんだね。その通りだと思うぜ。
しかし、拒否する濃姫。さすがマムシの娘よ。
小太刀で奮戦するも、くるくる回りながら濃姫致命傷。信長の腕の中で「世界を見とうございました」と言って死んだ。さすが濃姫。お約束的に見事な死であった。
「生か死か」と呟きながら無数の襖を開けて奥へ進む信長。一番奥にたどり着いたら、自分の肖像画が燃えていた。なかなかカッコいい演出。最期を悟った信長の心の迷宮って感じ。
敦盛の「人間50年」も、扇子で舞いはなかったが(剣舞はあり)、全部朗読しきった。江口がなりきってるというか、力入ってる。まさに熱演。そして、お約束の切腹ではなく、頸動脈切断。最後まで現実的な上様だった。切腹ではなかなか死ねないっていうからね。
骸を確認しろと光秀はいうが、しつこくせずにすぐ翌日。ちゃんと確認しないから、後世いろんな説が出るんだぞ。
長浜城では、おねさんが現実的に「逃げるが勝ち」作戦。羽柴軍主力はいないからね。さすが。
高松城では、鶴太郎の臨終に立ち会い。元服したイツキ(氏職)を預かる。せっかく緊迫した状況を盛り上げていたのに、イイ話を挿入してどうする。鶴太郎のせいで黒田家は出さなくてもいい犠牲を出してきたわけで、善助たちの表情が微妙だった。
史実では毛利方の使者を捕まえて本能寺の変を知り、使者は口封じで殺すんじゃなかったかな。このドラマでは織田方の使者で、普通にもてなされた。
最初に知ったのが官兵衛ってのも初めてだ。なんか叫びながら苦悩していたが、散々織田が織田がと言っていたのに、その信長が死んで混乱したのであろうか。
善助に変を教えたのも新しいが、毛利方に飛び込もうとする使者を全部引っ捕らえなければならないわけで、その指示であろう。
秀吉の泣きかたは、竹中直人にしてはわざとらしかったな。
で、岡田くんが、この台詞を言うために官兵衛役を引き受けたとまで言った「ご運が開けましたな」である。確かにかつてなく真っ黒な表情だった。特に目がギラギラしていたのがよかった。官兵衛も野望に燃えていたのだ。実際、そうだったんだと思う。天下人の部下の軍師と、天下人の軍師では全然違う。
しかし、安国寺エケイにばらしたのは斬新過ぎる解釈ではなかろうか。まあ、このタイミングで和議を申し入れるのは、確かに不自然なので、いっそ仲間にしてしまえというのは理解できなくもない。実際、エケイは後に秀吉の配下になるわけだし。
家康が速攻で腹を切ると言い出したのは笑った。三方原で信玄に負けたときや、大阪夏の陣で真田幸村に本陣突入を許したときも、早まって切腹しようとした人だよな。家康らしいや。
柴田勝家や丹羽長秀が全く出てこないのはどうなんだ。遠方にいるという話だけだった。
次週は「中国大返し」なんだろうが、ポイントごとに馬や食事を用意しておいたりするのが「秘策」かなあ? あと、予想していたことだが、全体的に秀吉のではなくほとんど官兵衛の力によるものになってしまってるのが気になるね。
信長が途中で死ななければ、日本は積極的に海外と関わっていく貿易国家になり(例えば全盛期の大英帝国のような)、明るく社交的な国民性を手に入れていたかもしれない。生真面目さとか謙虚さは失ったかもしれないが。
というわけで、第28回「本能寺の変」である。
光秀の「敵は本能寺にあり!」からスタート。本能寺を水色の旗が取り囲む。「明智?」と呟く兵が間抜けだった。
なんか先週の方が盛り上がってたなあ。
特に勿体を付けることもなく、明智軍がおもむろに射撃開始。謀叛と知らされて「是非もなし」と信長。お約束通りだ。
弓でガンガン敵を射抜く上様。森蘭丸の服が派手すぎる。白い模様の入った深紅の服だった。濃姫も戦う。三人ともつええ!!
弓が駄目になり、槍が折れて上様撤退。森蘭丸が時間を稼いでるうちに腹を切らねば。
濃姫に「逃げ出す女どもと一緒に行け、光秀なら手荒な真似はすまい」という信長。光秀のそういうところは、ちゃんと見てたんだね。その通りだと思うぜ。
しかし、拒否する濃姫。さすがマムシの娘よ。
小太刀で奮戦するも、くるくる回りながら濃姫致命傷。信長の腕の中で「世界を見とうございました」と言って死んだ。さすが濃姫。お約束的に見事な死であった。
「生か死か」と呟きながら無数の襖を開けて奥へ進む信長。一番奥にたどり着いたら、自分の肖像画が燃えていた。なかなかカッコいい演出。最期を悟った信長の心の迷宮って感じ。
敦盛の「人間50年」も、扇子で舞いはなかったが(剣舞はあり)、全部朗読しきった。江口がなりきってるというか、力入ってる。まさに熱演。そして、お約束の切腹ではなく、頸動脈切断。最後まで現実的な上様だった。切腹ではなかなか死ねないっていうからね。
骸を確認しろと光秀はいうが、しつこくせずにすぐ翌日。ちゃんと確認しないから、後世いろんな説が出るんだぞ。
長浜城では、おねさんが現実的に「逃げるが勝ち」作戦。羽柴軍主力はいないからね。さすが。
高松城では、鶴太郎の臨終に立ち会い。元服したイツキ(氏職)を預かる。せっかく緊迫した状況を盛り上げていたのに、イイ話を挿入してどうする。鶴太郎のせいで黒田家は出さなくてもいい犠牲を出してきたわけで、善助たちの表情が微妙だった。
史実では毛利方の使者を捕まえて本能寺の変を知り、使者は口封じで殺すんじゃなかったかな。このドラマでは織田方の使者で、普通にもてなされた。
最初に知ったのが官兵衛ってのも初めてだ。なんか叫びながら苦悩していたが、散々織田が織田がと言っていたのに、その信長が死んで混乱したのであろうか。
善助に変を教えたのも新しいが、毛利方に飛び込もうとする使者を全部引っ捕らえなければならないわけで、その指示であろう。
秀吉の泣きかたは、竹中直人にしてはわざとらしかったな。
で、岡田くんが、この台詞を言うために官兵衛役を引き受けたとまで言った「ご運が開けましたな」である。確かにかつてなく真っ黒な表情だった。特に目がギラギラしていたのがよかった。官兵衛も野望に燃えていたのだ。実際、そうだったんだと思う。天下人の部下の軍師と、天下人の軍師では全然違う。
しかし、安国寺エケイにばらしたのは斬新過ぎる解釈ではなかろうか。まあ、このタイミングで和議を申し入れるのは、確かに不自然なので、いっそ仲間にしてしまえというのは理解できなくもない。実際、エケイは後に秀吉の配下になるわけだし。
家康が速攻で腹を切ると言い出したのは笑った。三方原で信玄に負けたときや、大阪夏の陣で真田幸村に本陣突入を許したときも、早まって切腹しようとした人だよな。家康らしいや。
柴田勝家や丹羽長秀が全く出てこないのはどうなんだ。遠方にいるという話だけだった。
次週は「中国大返し」なんだろうが、ポイントごとに馬や食事を用意しておいたりするのが「秘策」かなあ? あと、予想していたことだが、全体的に秀吉のではなくほとんど官兵衛の力によるものになってしまってるのが気になるね。