にゃんこちゃんち☆

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時々ねこ。

急行能登の思い出

2010-03-13 23:56:27 | おでかけ

私は 気楽な一人旅が好きだ。
結婚前には 年に数回、JRに乗って 旅に出かけた。
でも お金が無いので ほとんど 友人の家に泊めてもらっていた。
それで、神戸方面か 東京方面しか 行っていない。
一人旅は 気楽だが 淋しがり屋の私には 現地に友人がいた方が ありがたかった。
出発の駅は 芦原温泉駅。
福井駅から 金沢方面に3駅目。
関西方面に行くときは 「雷鳥(サンダーバード)」に乗る。

そして 東京に行く時は・・・「急行能登」に乗った。
今は 金沢駅が始発だが 以前は 福井駅が始発だった。
混雑する連休前夜でも 私の乗る 芦原温泉駅ではまだガラガラ。
自由席だが 好きな席に座れた。
この列車は 夜9時半ごろ 福井を出て、朝6時過ぎに 東京に着く。
一晩かけて ゆっくり進む。
寝台列車ではなく リクライニングするシートのみ。
その分 安く東京に行ける。

私は 毎回 母に送ってもらって 急行能登に乗る。
あらかじめ 別のカバンに 列車の中で快適に過ごすものを 用意してある。
まずは 枕。これは 柔らかい下着やタオルなどを 巾着袋に入れた物。
これが有ると無いとでは 快適さが全然違う。
そして 旅先の情報誌、手帳、ウオークマン、お菓子、お茶、毛布代わりの防寒着。
旅に出るときは たいてい 急に決めて出かけるので 細かい行き先は 列車の中で決めることが多い。
あと、東京の地下鉄は 難しいので 目的地までの乗換えを調べたりする。

金沢駅に着くころには それらをテーブルに広げて 窓際の席でのんびりくつろいでいる。
そして 富山駅に着くころには うとうと・・・。
ああ、新潟の海岸沿いを走ってるな~と思いつつ 夢の中へ。
時々 目を覚まし 今停まってるのは どこの駅だろう、と思ったりもする。
一番気温の下がる深夜に 標高の高い所を走ってたりするので 春や
秋でもすごく寒い。
そして 大宮あたりで目を覚まし もう明るくなった車窓からの景色を見ながら 体も覚ます。

大型連休前夜だと 金沢辺りから混みだし、富山から乗った人は 座れないことも多い。
夜通し走るので 下に 新聞紙を敷いて座ったり眠ったりしている人もいた。

私が初めて乗った頃は 長野県を通っていたと 記憶している。
初めてで 今 どこだろうと 気にしていたし 乗る前から ルートは調べていた。
いつの間にか 長野は通らず 新潟から群馬に抜けるルートになっていた。

そうそう、群馬の 新潟寄りにある 土合駅が 土砂崩れになり 乗ろうと思った急行能登が 急きょ運休になったこともあったなぁ。
くそ~土合駅め~って 恨んだよ。

あと、急行能登の車窓から 金沢駅で 東京への矢印が 東(新潟の方)に向いていのに気付いた。
福井駅だと 東京への矢印は西の方(米原の方)を向いてる。 
福井からだと 北陸本線で米原まで行き、新幹線に乗り換えるのが近い。
金沢だと 新潟から 上越新幹線に乗ったほうが 近いのかな?。

そんな 色々な思い出がある 急行能登が 無くなってしまった。
各テレビ局が その様子を伝えていた。
名古屋に住んで もう乗る機会は無くなったが なんだか 淋しいね。
私は 電車で旅するのが好きだ。