若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

泣きたい?

2012-07-15 22:14:22 | 映画と本

昨日、本屋さんでふと思ったんだけど、人は泣きたい、と思う生き物でしょうか。

 

本屋さんで最近見かける『店員さんオススメの一冊!』的なPOPや、本の帯に、「絶対泣けます」・「最後の3ページで涙が止まらない」などと、よく書いてあります。映画の広告でも、「号泣」とか「感涙」とかいうコトバがよく使われている気がします。

 

私は一般的な尺度からして、割と泣き虫な方だとは思うのですが、決して泣きたくはないです。頭痛くなるし。

 

だから、そういうPOPの本に手が伸びません。少しはへそ曲がりな部分があるのかもしれないな、私も。


パリへ、いつか、行くぞ。

2012-06-21 22:27:13 | 映画と本

映画『キリマンジャロの雪』を観てきました。新聞に小さい広告が出ていたのを目にしたとき、妙に印象に残っていて。

 

昔はフランス映画って、「訳わかんなーい。」って思ってました。そりゃあ、高校生が、『愛人(ラ・マン)』なんか観たって、分かる訳ないよね。で、大人になっても、フランス映画っていうと、ラストシーンで、「えーっと・・・へ?」と思わせて、クレジット流れちゃって、「えーっと、・・・終わり、なんですね?」みたいなイメージが抜けませんでした。

 

ただ、『アメリ』にハマった辺りから、フランス語の響きが好きになってきて、そうなってくるとフランスって国とか、パリって街とか、モンマルトルって丘とか、美しく美味しそうな食べ物とか、そういう浅いけど、魅力的なフランスイメージがどんどん膨らんで行って、「いつか、行ってみたいなー」な国になってきました。今はホントもう、すごく行ってみたい国。

 

映画は、ストーリーに意外性もなく、見目麗しい俳優さんも出ていなく、キリマンジャロの景色も堪能できない映画でしたが、なんとも良かったです。最近、二代目が言っていた、「いい人が、いいよ。」というコトバを思い出すような。正しく生きようと努力していればいいんだ、と安心するような。

 

映画の後は、ショッピング。ちょっと単純かな。

 


迷える独り言

2012-06-10 18:25:58 | 映画と本

繁忙期の去った若女将、今日はずっと気になっていたデータバックアップ作業などをして過ごしていました(昔のネガ整理に当たる作業ですが、楽になった分、細心の注意を払う必要がある作業でもあります)。体力的に余力が残っています。そして、今夜は全仏の男子決勝戦(テニスだよ)です。大好きなナダルくんです。わーい、絶対観るぞーと思って新聞を見たら・・・なんと!なんと!!WOWOWでしか放映しないとーーー(泣泣泣)。そんなぁ。

 

1年の中で、ゆっくりテレビを見られる季節というのはかなり限られています。昔のように自由時間が無くなってしまった昨今では、1年に1回程度の機会のために、レンタルビデオ会員登録をするのも面倒くさく、本当に映画を観なくなりました。昔は、1日8本制覇!なんて言ってたのになぁ。レンタルショップに行って、「もう観るもの、ないね。」とまで豪語してたのになぁ。

 

WOWOW入ろうかなー。月々2400円かー。観ない時期は全く観ないだろうから、勿体ないかなぁ。うち、録画機能のある家電、無いしなー。まさか、オリンピックも「この競技はWOWOWのみです。」なんて横暴なコト言ったりすること、ないよなー。

 

ふむ。迷う小市民。


WOULDN'T IT BE LOVERLY

2012-04-21 10:15:30 | 映画と本

合唱の練習でときどき、母音唱法というのをします。子音を外して、あえいおうの音だけで歌います(コレが慣れないと結構難しくて)。少し前の練習で「うぅおぉあぁ~♪」、「あぁえぇいぃ~♪」とひたすら練習したときに欲求が生まれて、昨日「地図を~♪」を、「いうお~♪」と歌ったことで、もう我慢できなくなって久しぶりに出してきちゃった、手持ちのVHS、『マイ・フェア・レディ』。観たくて観たくてたまらなくなってしまって(笑)。

 

この映画の中で、ヒギンズ教授が、オードリー・ヘップバーン扮するイライザの発音を徹底的に矯正する場面で、母音をひたすら言わせる練習をしてるシーンを思い出したことによる欲求だったのですが、私はこの映画冒頭の、オードリーが歌う、『Wouldn't It Be Loverly』という曲が大好きで。品の無いクイーンズ・アクセントのベタっとした発音と、軽やかなダンスとみすぼらしい衣装と、全体のグレーがかった街なみの組み合わせが、ものっすごく好き。オードリーが髪を切って鏡に向かって「うふっ」と笑うシーン※も、パンと珈琲を屋外でハスに構えて食べるシーン※2も好きだけど、この曲の、セロリ?を撒くシーンとか、タップを踏むシーンとか、ほんとにものっすごく好きなんだ。観たことなくて、VHSが観られる人は(笑)、いつでも貸します。VHSが観られない人はー、私が再現して見せてあげましょうか、ものすごく酔っぱらった時にでも!

 

しかし、毎回なんとなく腑に落ちないんだけど・・・。小さい声で言うけど・・・。私ならヒギンズ教授じゃなくて、フレディと結婚するなー・・・、とか思っちゃうんだけどー。ま、年の差婚いいみたいだし、いいか。

 

 

 

※『ローマの休日』

※2『ティファニーで朝食を』


シンプルなメロディー

2012-02-01 23:00:47 | 映画と本

とあるホテルで、ある映画音楽が流れていたのが頭から離れなくて、つい買ってしまいました。映画『ニュー・シネマ・パラダイス』。

 

ソファに埋もれて映画が始まると、「ほら、コレ絶対必要でしょ。」と、二代目がタオルを持ってきてくれました。で、自分も泣く気満々でどっぷり約3時間。

 

ところが、殆ど泣けませんでした。この作品もDVDでは、「ディレクターズ・カット」版なるものになってしまい、私から言わせれば、いらない部分がプラスされちゃって、ちょっと長過ぎる気も。そこまで教えてくれなくていいのにな、そこは想像にお任せしますってボヤかしてもらって、全然いいんだけどなって部分も、ビビッドに見せられちゃうもんだから。ま、とはいえ、いい映画には違いなく。ラストシーンは相変わらず、ぐぐっとくるし、トトの「アルフレード!」という呼び声は、何ともかわいいし。

 

で、昨日。同じホテルのエレベーターの中で、またあの音楽が流れていました。そしたら、急に涙が出てきちゃったんだよー、条件反射みたいに。あのシンプルなメロディーがどこかをくすぐるんでしょうか。やるね、エンニオ。

 

エレベーターの中、一人で良かったなぁ。急に涙ぐむ40女、怪しいもんね。


二代目は星新一がお好き

2011-12-15 03:05:46 | 映画と本

この時期は忙しさに邪魔をされ、本から遠ざかります。でも、せめてお風呂の中くらい仕事のことを頭から追い出したいな、と思って「一冊軽めなの・・・」と、銀行の帰りに隣の本屋さんを覗いてみました。

 

すると、熱心に何かを店員さんに尋ねている年配の女性が。どうやら、お孫さんにプレゼントするオススメのSF本を聞いているらしいのです。20代とお見受けする若い店員さんに、それは酷な要求なんじゃ・・・と思ったら、意外と「コレはどうですか?あ、例えばコレとか?」と、いろいろ説明しています。盗み聞きを続けていたら、「あ!星新一なんてどうですか?僕はコレ、小学校5年生くらいで読み始めましたねー。」と嬉しそうに言っていました。『そうかー、この人も子どもの頃に星新一を読んで育ったのかー。きっと、すごく優しくてさびしがり屋なのに、なかなかそれを素直に表現できなくて、俺はひとりで生きていくぜ、とか言っちゃうタイプなんだろうなー』とか、思ってしまいました。品揃えが残念なその本屋さんに本を買いに行くことは今まで殆どありませんでしたが、ちょっと見直したかな。

 

1階に降りてきたら、レジのお姉さんに、どう見ても70代のおじいさんが、「独身なの?何歳?僕もなかなかイイお相手が見付からなくてね・・・」としきりに話しかけていました。『おじさん、やるじゃん。』と思って一人内心ニヤニヤしながら、帰ってきました。

 

地元の本屋さんもたまには行ってみるのもいいもんだ。これからは、Amazonで調べても、その本屋さんで注文して本を買おうっかな。


お口直し

2011-08-30 00:08:31 | 映画と本

ちょっとやそっとのハズレじゃないよ、コレ!という怒りの映画と出会ってしまったとき(例えば、昨夜)。お口直しに持ち出す映画が数本決まっています。観れば必ずご機嫌スイッチが自動ONされる便利な作品ラインナップ。「まーーーった、ソレ観てるの!?」と二代目に呆れられながらも、好きなものは好きなので、同じ作品をエンドレス・ローテーション。

 

わたしにとって重要なポイントは、最初から結末がある程度見える水戸黄門的安心感。主役を囲むユニークな人々の存在と、洒落た会話。そして、何より大切なのは、映し出される街の風景に、胸が躍るかどうかってところ。

 

昨夜は、(わたしに言わせれば)不必要に主人公を殺した後味の悪い映画への怒りを抑えるために、ローテーションの中でもとりわけ、おとぎ話度が高い『ノッティングヒル』にしました。

 

今夜もまだ早いなー。ニューヨークいっちゃおうかなー。パリにするかなー。やっぱ、昨夜に引き続きロンドンで〆るかなー。

 

 

<参考>

ニューヨーク:『ユーガットメール』

パリ:『アメリ』

ロンドン:『ラブ・アクチュアリー』


ドイツ語とイタリアとフランス

2011-02-10 09:59:52 | 映画と本

欲しい本が2冊あります。ネットでちゃちゃっと買うんじゃなくて、本屋さんで半日くらいかけて、じっくり見つけたい2冊。『適度な詳しさのドイツ語辞書』と、『写真がいっぱい載ってるイタリアとフランスのガイドブック』です。

 

前者はドイツ語の歌を歌う機会が多い合唱団の中で落ちこぼれずに付いていく為に、是非手元に欲しいと前々から思っていたモノ。で、後者は、最近やたらとヨーロッパ旅行記を読む機会があり、妙に私を刺激するため。

 

以前はヨーロッパへ行った知人がいても、写真を見せてもらって簡単に土産話を聞く程度だったけど、最近はブログで事細かに旅日記を読むことができます。ご主人と夢のような空間やホットチョコレートを堪能するメゾソプラノ歌手や、生肉&頑固ウエイターと戦うテノール歌手や、歴史ある街並みの中で「自分もこの星の一員なのか」と自分に問いかけてしまったバリトン歌手などが、私をチクチク刺激するのです。

だから、とりあえずガイドブック買っとこうか、と。

んで、とりあえずパスポートとっとこうか、二代目?

 


練習の才能

2011-01-29 16:13:06 | 映画と本

青春・陸上部小説『一瞬の風になれ』を遂に読了。何年も前に薦められたのに、読みそびれていて今回の『祝・閑期突入記念書店めぐり』の際に、上中下巻を一気買い。そして、一気読み(この本を薦めてくれたのが、銀行時代の上司っていうところがイイ感じ)。

青春部活体験に乏しいので、なかなか感情移入が難しい中で、目がとまった言葉がありました。主人公の男子が、天性の才能をもった親友(ライバル)と比して、自分にあるのは『練習の才能』だ、と言うのです。この場合は、サッカーで鍛えた強靭な体力のことを主に指していたようですが、根気強さとか、負けん気の強さとか真面目さとか、色々含まれると思って。イイ言葉だなって。

才能って確か英語で(天から与えられた)a giftって訳すことがあると思うけど、ギフトって、自分で探して、求めて、手に入れるモノでもあるもんね。『練習の才能』、私の中にもあると、いいな。


私の宝もの

2011-01-04 18:43:25 | 映画と本

私には宝物があります。

「素敵な旦那さまでしょう?」。あー、はいはい。それも確かにそうなんですが、珍しくブツ方向で。キラキラするものや、有名なロゴマーク類には全く興味がないのですが、都内でOLをしていたころに、一か月の給料を超える額の買い物を1回だけしたのです。それは、巨大な本棚。

足利に家を建てるときも、建築会社さんに「この本棚がすっぽり入るスペースを作って欲しい」と特別にお願いしたので、うちは廊下に微妙な穴が開いており、引っ越し屋さんが運びきったときに妙に感心してくれました。

本当は『美女と野獣』(ディズニーの)でベルが魅了された野獣のお城の図書館みたいに、壁面全部が本棚~っていうアレに憧れましたが、まぁ現実的じゃないし(ほら、よく外国の古い映画であるじゃないですか。はしごがレールで動くやつ。地震のない国の発想だとは思うけど)、この本棚は自分的に最高級の贅沢品だと思ってます。

最初のうちは自分の蔵書を詰め込んでもスカスカだったので嬉しくなったのですが、気付いてみたらもうパンパン。文庫本なんて重ねたり、寝かせたりして無理矢理詰め込まれてて、お城の大広間に雑魚寝しちゃってるみたいな、残念な雰囲気になってきています。

そろそろ本を整理する時期かもしれないな。二代目に「それ、面白くないよね」と突っ込まれる少女漫画(頭をパーパラパーに空っぽにしたい日のお風呂読書には最適なんだけど)や、「読んで損した!」と怒った作品(そんなに無いけどあるにはある。でも買ったから捨てるのは悔しい)は捨てるべきだろうねぇ。うーん。悩ましい問題。