若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

いまを生きる (seise the day)

2010-08-16 11:05:50 | 映画と本
今までで一番感動した映画は?と尋ねられると真っ先に頭に浮かぶのは、20歳のときにたった1回観ただけの映画『いまを生きる(原題:Dead Poet Society)』。

その映画を観た部屋の感じも忘れられない位に(友人の部屋で観た)、震えるような思いを記憶しています。自分で自分のことを考えて、声に出して、勇気を持って『いまを生きるんだ(seise the day)』というメッセージが、何不自由なく愛情と生活を与えられている自分に、強く届いて。

それ以来観ないようにしていたこの映画(ほら、初恋の人がおやじぃになっていたら嫌だから会いたいような会いたくないような……と同じ気持ち)を、急に思い立って1人で観てみました。あれから20年経って、同じ映画を観て、自分がどういう反応なのか、期待と不安が半分半分で。


で、思ったより素直に感動した自分に正直驚きました。銀行時代・転職時代・足利不遇時代とくぐり抜け、「ささやかだけど本当に幸せだ」と思える暮らしにたどり着いた今、もしかしたらあの頃の精神状態に一番近いのかもしれないな。私にはまだ色々な可能性があると実は意外と本気で思っているところも、あの頃と近いのかもしれない(恥ずかしいね、こんなこと言う40歳も)。

それでいて、どうしようもない大人の悔いや背負う責任を(観てない人、ごめんなさい)、今だからこそ理解できるのかな、と少しは自分の成長も確認できて安心してみたり。若い頃に観た映画を見直すことの面白さを知りました。


60歳くらいでタイタニックを観直したら、泣けるのかも……ね。