新しい機械を導入しました。何年も検討していたのですが、1.大蔵大臣(=若女将)がなかなか首を縦に振らず、2.二代目の欲しい水準に機械が達してくれず、3.先代が残してくれた機械が出来のイイ奴で、壊れてもいないのに捨てるのが心苦しく……という事情があり、製造中止の部品や備品と闘いつつ、古い機械(23型君)を使い続けていました。
この夏、色々な条件が整い、遂に買う方向で家族の意見が一致。営業の方に来ていただき、説明を聞きました。なかなか人と仲良くなってくれない二代目なので、営業マンとの相性を私は密かに心配していたのですが(実際、今までも相性が悪いせいで購入を見送った歴史アリ)、ちょっとクセのある営業マンお二人とすっかり意気投合し、トントン拍子に機械購入の手続きが整いました。
じゃあ、秋の繁忙ピーク時が終わったころに、機械入れ替えの大イベントといきましょう!と決まった矢先。古い機械が突然、「ガッコン!!!」という音と共に壊れました。今まであんなに元気だったのに、詰まるわ、割れるわ、洩れるわ、止まるわ……(状況についてはご想像にお任せします)、悪夢のような状態に。
この機械は発注したからといって、翌日届くシロモノではありません。少なくとも1か月以上は時間が必要です(受注生産だから)。しかし、その日までにこの機械を使って納品しなくてはならない仕事は山のように控えていました。一同、目の前真っ暗、胃腸ボロボロ。
営業マンさんが駆けつけて下さり気合いで一部を修理、二代目の親友Mがプロフェッショナル技術を駆使して別の部分を修理、睡眠を放棄して二代目が修理……そんなことを繰り返し、まるで路面電車が家の中を走っているのか!というガッタンガッコンな音を響かせながら、23型君は最終日まで何とか働き切ってくれました。
昨日から本格始動した新入り(35型君)は、超切れ者。これから私たち家族と共にマツモト写真を支えてくれる大事な機械です。今度、歓迎会(兼忘年会)しなくちゃな。
※写真は去りゆく23型君。ちょっと泣けました。