だからといって、別に何も特別ではないと思います。毎日、悲しんで、戦っているのだから。でも、日本中の人々が、ふと立ち止まって、色々なことを考える一日として、今後もとても大切な日になると思います。3月11日。
新聞記事の中には、あの日おびただしい数の方が、突如愛する人を失ったのだということを、改めて思い知らされる記事が沢山ありました。奥さまと、お嬢さんお二人を亡くされた男性が、「自分だけいつまでも悲しんでいてはいけない気がして、悲しむ気持ちを表に出せない。」と話しているコトバには、想像を絶する苦しみを感じました。復興の強い流れの中で、いつまでも泣いていてはいけない。前を向かなければ、と努力し過ぎている人が多くいるのであろうと想像ができました。
いま日本という国は、政府が、被災地の人々が、被災地ではない場所に暮らす人々が、みんな一生懸命頑張って復興に向かい、ひた走る時期なのだと思います。それでも、走り続ける中で、立ち止まってしまったり、後ろを向いてしまったりした人を、置いてきぼりにしない国でありますように。同じ速さで走れない人々に、舌打ちをしたり、冷たい視線を向けたりすることが決してない、私たちでありますように。