わたしは、「芸能人」と括られる人が『インタビューでこんなことを言ったから嫌い』や、『きっといい人』などといった感情は持たないようにしています。人は思ってもいなかったことを勢いで口走ることもあるし、異なった意味に誤解されて受け取られることも多々ある。直接知っている人ですら言葉の行き違いなんて、しょっちゅうあるのに、遠く距離と時間を隔てた「芸能人」のその言葉が正しく伝わってくることなんて、絶望的に近く難しいと感じているので。
ただ、「政治家の言葉」と、「物書きの文章」だけは、『どう捉えられようが責任を持つ』べきだと思っています。何故なら、そのことで勝負しているプロなんだから。前言撤回が許されたり、言い訳を繰り返したりするのを見る度に、大きな違和感をおぼえます。写真屋さんが、結婚式の写真をピンボケしたら、商売をたたまなくてはならないであろうことと、何か違うのかな、と。
こーいうことをブログに書くのは、私の哲学的にはちょっとズレちゃうんだけど……。物書きのプロじゃないから、書いちゃいました。曽野綾子さんの発言が、1日噛み砕いて色々考えあぐねても、どうしても私の中で咀嚼しきれなかったので。