正直、こういうことは想定内で評論家/専門家で予想していなかったものはないだろう。現在も「替え玉説」がある。この『説』も当分続くと思う。私もここまでプリゴジン氏が危機意識が無かったのだろうか?と思う。幹部も同乗していて何台かに分けて移動していたということでもない。「プーチンにお目通りして免罪符をもらった」という気になっていたのか?
TVではプーチンはなぜこんなことをしたのか?信じられない!といいう言葉は少なからずある。しかし、政府に対するデモの中にいた女性に対して、堂々と鎮静剤?を注射するような命令を出すような人である。プリゴジン氏の死亡の後も「いい面も悪い面もあった」というような「私が暗殺命令を出した」といわんばかりの発言を堂々としている。これは「私に刃向かうとこういうことになる」という周りに対する脅しの何物でも無い。独裁色を強めて行けば行くほど、忠告をするものは少なくなり、忠告する者は粛正されていく。立場が危うくなれば求心力は遠心力となって側近は離れていき離れるならまだしも政権転覆も起こりかねない。ウクライナでの戦況が不利になったり、ロシア国内で不穏な事があれば核の使用をためらう理由は今のプーチン氏にはない。核を使えば日本への影響は避けられない。放射能が大気中にばらまかれれば数十年は生活に影響は残る。
この暗殺にはベラルーシ大統領のルカシェンコ大統領が関与していることは間違いない。当初からワグネルがなぜベラルーシに駐屯することになったのか?ベラルーシに行ってしまえば「いつでも殺してください」と言っているようなものだ。プーチンにそれだけ信じることの出来るような条件を提示されたのか?ハグ程度で関係修復ができるほど甘くは無いと本人も承知であったろうが…。ベラルーシのルカシェンコは自身の保身のためにプーチンにすり寄り、プーチンに対しては「なんでもやります」と忠誠を誓っている。忠誠のためには暗殺も平気な顔でできるだろう。これもまたプーチンが危うくなれば欧米に何食わぬ顔で寝返るだろう。世界とはこんなものである。