ロシア軍がウクライナに軍事侵攻し、今日2/24で2年目に入りました。
昨年2月、「ロシア軍がウクライナに軍事侵攻するのではないか?」というニュースを聞くたび、「まさか、そんなことはあり得ない!」、「そうあってほしくない!」と強く願っていました。そして、このことが現実になるとは思わなかった一人です。この深刻なコロナ禍の時期に、また世界が経済的に打撃を受け物価上昇の折に。大方の願いや常識は見事にくつがえされました。直近のベトナム戦争にしても、アフガニスタン戦争にしても、他国が武力で介入しても、物事が解決しないことがトキのリーダーたちが学んだはずなのにー。
「ロシアがウクライナに軍事侵攻したのはなぜか?」。この理由は、軍事評論家や学者、ユーチューバーなどによって考察、解説されています。私も、小中学生の子供たちに問われたらなんと平易な言葉で説明したらいいのだろうか、と時折考えます。これまで、両国に関わる歴史をはじめ、民族、宗教、言語などの資料を読む機会がありました。日本では、いわゆる西側の情報(=これもプロパガンダ)がほとんどなので留意しなければなりません。それにしても、どちらの立場で答えるかによっても相違がありますが、できるだけ客観的に情報を収集し、自分なりに判断するように心掛けてきました。
直近で下記の新保教授の原稿に出合い、共感しましたのでシェアします。このロシア軍の侵攻(=ウクライナ側からは”侵略”であり、”戦争”となりましょう)は、「プーチン大統領の個人的な判断によってその侵略が進められた」として、分析・考察しています。
新保 謙;慶応義塾大学総合政策部教授
「ウクライナ侵略」が起きた理由
~プーチン氏の個人的な判断が決定的だったのか~
❶ 強いロシアを回復させたいという執念
❷ アメリカとNATO諸国がロシアの安全を脅かしている理由
❸ ロシア住民がウクライナに抑圧されているという誇張
❹ 短期間で目標達成ができるという自信
新保教授は、❶~❹について解説を加え、まとめの段階でー
~プーチン氏の判断は、誇大妄想のようにも聞こえるし、実態と大きく異なることも指摘できる。アメリカやNATO諸国はプーチンが考えるほど、ロシアに敵対的であったとはいえない。ましてやアメリカの目的がロシアの解体にある、という考え方をアメリカ国内から見い出すことは困難である。またドンバス地方において内戦が展開されたことは事実だが、ロシア系住民がウクライナからロシア人に対して迫害や弾圧されているというのは誇大評価であろう。さらに、アメリカに扇動されたにすぎないウクライナ国民がロシアからの解放を待ち望んでいるかのような考え方は、大きく実態と異なっている。ーと。