ロシア軍によるウクライナに対する軍事侵攻は、膠着状態が続いており、消耗戦が展開されています。ウクライナ侵攻を巡る状況について、プーチン大統領は、ロシア側に主導権があると主張しています。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領も徹底抗戦の姿勢を強調しています。戦闘のさらなる長期化は避けられない情勢となっています。
~以下イタリア映画;[ひまわり」から~
今から50年以上前の1970年製作・イタリア映画;「ひまわり」を観た人も多いかと思います。戦争で引き裂かれ、幸せな人生を翻弄されたある夫婦の悲しい愛の物語を主題にしたものです。スクーリンに向かって涙した思い出がよみがえった人も大勢いるのではないでしょうか。
【あらすじ】 第2次世界大戦の終わったイタリア。出征したきり行方不明の夫=アントニオの消息を求め、関係省庁へ日参する女性=ジョバンナの姿がありました。
アントニオは厳しいソ連の最前線に送られ行方不明になってしまいます。妻のジョバンナは、何年経っても戻らない夫のことを生きている!と信じて疑いません。終戦後、手がかりもないままアントニオを探しに単身ソ連へ渡ります。
写真を手掛かりにアチコチ探し周ります。ある日夫らしい人がいるという情報を得ました。広大なひまわり畑を抜け、そこに待ってのは少女のように可憐なロシア人女性と結婚し、子供にも恵まれた幸せなアントニオの姿でした。すべてを察したジョバンナは、よろめく足どりのままイタリアへー。
どのくらい時間が経ったのか、ある日、アントニオが彼女の元を訪れ、もう一度やり直すよう訴えます。そのとき、彼女にも家庭ができ子供もいました。心が揺れ動くなか、彼女は運命の決断を下しました。それぞれの道を進むことをー。
戦争を時代背景とした映画はたくさんありますが、この夫婦も戦争によって引き裂かれ、時の社会情勢、運命に翻弄された事例です。
「国民を幸せにするのが国家であり、
国民を不幸にするのが戦争である」
~孫子~
の言葉を想い起します。
ロシア侵攻によってウクライナの人たちをはじめ、ロシア人にも不幸が起きています。この不幸の元凶が戦争です。一日も早く終結し、平和な日常が戻ることを願うばかりです。