本とパンのあるくらし

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イギリスの少女

2012年10月15日 | 児童書
200年前と100年前のイギリスの少女が主役の本を読みました。
「キャットと王立劇場のダイヤモンド」 ジュリア・ゴールディング 作



約200年前のイギリス、ロンドンが物語の舞台。
キャットというみなしごの少女はドルリーレーン劇場に住んでいる。
ある日彼女は劇場にダイヤモンドが隠されているということを盗み聞きしてしまう。
バイオリン弾きの黒人の少年ペドロや新入りプロンプター(ステージのかげで役者にセリフを教える人)のジョニーなど、劇場にはあらたな人も加わりキャットのまわりは活気づく。
かなりのおてんば娘キャット。女の子だからという理由で自由にならないことの多い200年前のイギリスの様子が描かれている。
スリル満点のシーンもあり面白い。シリーズものということなので続きが楽しみだ。
☆ドルリーレーン劇場は今でも現存するイギリス最古の劇場らしいです。

「ビクトリアの青春」ノエル・ストレトフィールド 作



こちらは100年前の牧師館に住む少女ビクトリアが主役の話。
優秀で美しい姉や妹、かしこい弟にはさまれ劣等感をもつ次女ビクトリア。
器量よしでもなく勉強ができるわけでもなく、ただただ反抗的な態度をとる問題児だった。
母親の愛情が自分によせられることがないと感じ苦しむビクトリア。
いとこのジョンや牧師である父親が理解者であり心を許せる対象だった。
のちに作家となる作者の生い立ちを描いた自伝。
さまざまな出来事を乗り越え成長していくビクトリアがよかった。

2冊とも昔のイギリスの暮らし向きがわかって興味深いです。
階級制度などがまだまだ根強く残る社会だったのですね。

コメント
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