本とパンのあるくらし

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口入れ屋おふく

2018年07月24日 | 小説
時代小説の第一人者、宇江佐真理さんの作品を読んでみました。

「口入れ屋おふく 昨日みた夢」 宇江佐真理

口入れ屋とは、今でいう人材派遣業、この小説では主に女中さんを派遣していました。

主人公は25歳の出戻りの「おふく」
実家の口入れ屋で台所仕事をしながら、女中を求める奉公先へ短期間「女中」として働きに出ます。

    

奉公先は八百屋だったり、やぶ医者と言われている診療所だったり、様々。
けっこう嫌な目にあったりもするのですが、おふくは悩みながらも前向きに対処していくのです。

魅力的な主人公、面白いストーリー展開、とてもお気に入りの小説になりました。
シリーズ化されていたら、是非続きを読みたかったですが、著者の逝去によりかなわぬこととなっていたのですね。

なんとも惜しいです。
おふくさんの活躍、もっと読みたかったなあ。

宇江佐さんの小説は、「がんこ長屋: 人情時代小説傑作選」という何人かの作家さんの短編集がおさめられた本で、初めて読みました。
本格的に読むのは今回が初めて。

読みやすくて、どこか心温まる人情味のある宇江佐さんの小説。
これからも読んでいきたいと思います。

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コメント (2)
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