☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

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オリンピック考(Part-2)

2008年08月26日 | ヲタクの館!写真講座

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昨日の続きです。
オリンピックの報道で、気になった話題をもうひとつ。(←もの凄くマニアックです。)

ニュースによると、『北京市気象局は北京五輪開会式が雨に見舞われないように
大規模な「人工消雨」を実施したことを9日、明らかにした。21カ所で1104発の
ロケットを打ち上げ、ヨウ化銀を雲に撃ち込むという』 らしく。 (「イザ!」から抜粋)

さらに、大会期間中も主要な競技の晴れ間を確保するため、同様の措置が取られ
た模様です。

人工消雨について、何の知識もなかったのですが。ロケットで撃ち込まれた物質が
「ヨウ化銀」 と聞いて、写真に携わる仕事をなさっている方は、 「えっ!?」
思われたのではないでしょうか。

さて、このヨウ化銀とは。ヨウ素と銀の化合物で、現在では白黒フィルムの感光剤
としてお馴染みです。また歴史をさかのぼれば、世界初の実用的写真技法として、
19世紀にフランスのダゲールによって発明されたダゲレオタイプの感光材料として、
広くその名を知られています。

ここで当然懸念されるのは、「大気中に放出されたヨウ化銀が化学的環境汚染物質
として、健康被害をもたらすか否か。」という点です。

日本では、ヨウ化銀は「毒物及び劇物取締法」により、医療用外劇物に指定されて
います。私個人の作品制作活動に置いても、写真製版等の感光剤の入手に関して、
廃棄処理や届け出の壁に阻まれて、断念した経験があります。

環境への懸念が報道されないだけに、一抹の不安を感じつつ。興味深い論文を見つ
ける事が出来ました。「日本学術会議」農学基礎委員会農業生産環境工学分科会の
渇水対策・沙漠化防止に向けた人工降雨法の推進 』 (2008年1月24日) です。

報告書の中に、ヨウ化銀を用いた人工降雨法について、以下の記載がありました。
*ヨウ化銀は弱い毒性を有し、無毒化するには長期間を要する問題があること。
*ヨウ化銀の使用量によっては、健康への懸念が残ること。
*環境ホルモンや重金属の食物連鎖による生物濃縮の問題もあり、使用に当たって
  注意が必要であること。
*基本的には、ヨウ化銀の毒性の指摘がある限り、微少なりといえども大気中への
  放出は避けるべきであること。

皆様はこの問題について、いかが考えられますか?
私は、多少なりとも健康被害が懸念されるのであるなら、国際オリンピック委員会
は、当局に対して使用量を照会する必要があると思います。さらに、オリンピックの
ために天候を管理する必要があったのかどうか・・・、そんな疑問が残りました。

真実はどこにあるのか。北京市民の皆さんに健康被害がおきないことを祈ります。

うーん。本日も長くなってしまいました。この他に、競技を撮影中のカメラマンさんが
とった行動について、とっても感じの良い場面を目にしたので、それを書こうかと
思っていたのですが。力尽きたので、ここでお開きにさせて頂きます。
最後まで読んで下さった皆さん、お疲れ様&ありがとうございましたぁ。



今日の写真は、ご近所で撮りました。今年は入道雲が不気味に発達しましたね。
   シャッタースピードをどうしようか?悩む位の速さで、このぅ大きさになりました。
   もうホント、暑さは満喫しましたので、このまま涼しくなって下さ~い