☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

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花の季節を見送って。

2009年04月13日 | 日々雑感

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皆様、お元気ですか?お花見には行かれましたか?
私は、と言うと。。ここ数年、ちょーど桜の季節に、不在だったり寝込んだりで。
花を愛でる機会に恵まれなかったのですが。今年は、満開の桜の下、元気に
仕事場へ移動しておりました。(←結局、「 お花見 」に、行かれなかったということです・・・。)

さて、月日の経つのは早いものです。
当ブログを開始してから、3年が過ぎていようとは書いている私も驚きの展開。
いつ観覧数がゼロになるのか、危ぶまれながら今日まで。こんなに多くの方々が
読んで下さるなんて、想像もしていませんでした。



思い起こせば、ブログを開設したばかりの頃
反抗期の中学生に逆戻りしたような心境で。毎日を不機嫌に過ごしていましたっ。

まことしやかに囁かれる業界の常識に、”何一つ共感を覚えられないっ!”とか
何とか言っちゃって。今考えると、笑っちゃう位、視野が狭かっただけなのですが。
当時は、自分なりに真剣で。 『 寄らば、斬る! 』 みたいな所がありましたぁ。

あれから今まで。周囲には、要領の悪い遠回りだと、心配をかけ通しでしたが。
その道程で、ごまかすことなく、ひたむきに写真と向き合う沢山の人々と出会い。
それが、未来を決定づける指針を、私に与えてくれたのは、間違いありません。

例えば、強く思い続けていれば、いつか夢は叶う、のではなく。
何かを思い描くということは、もっと切実で、地道で、難解なパズルをいつまでも
解き明かそうとするような、継続的な気持ちの集積であり。そこに確証がなくとも
一歩を踏み出す勇気が尊いのだと、教えてもらったような気がします。

誰の力も借りず、自分の力だけで行こうと思い、歩けると疑わなかったあの頃。
今、自分の立っている場所が、数え切れない程多くの人々の手に支えられて在る
のだと、予見も出来なかったほど幼かった。(←実年齢は、立派過ぎる大人ですけどね。

密やかに、気がつけないほどひっそりと、私に差し伸べられていた幾重もの援助。
それと気づいた時には、その誠意の大きさに声も出ず。満開に咲き誇る華の美しさ
の前にただ立ちつくすかの様でした。見返りを求めない善意は、桜の花のように、
散ってしまった後も、いつまでも私の胸に残って、立ち去っていきません。

もし、叶うなら。いつか、私に与えて貰ったものと同じ様な大きさで、誰かの助け
となれるように。日々を積み重ねて行きたいと思います。

共に、仕事をして下さった皆様、写真を見に足を運んで下さった皆様、そして、
3年もブログを読んで下さった変わり者の皆様(←失礼しました。)、出会って下さった
全ての皆様へ、心から感謝申し上げます。

” You are so Irreplaceable !!! ” 先日、クライアントさんから届いた
依頼状の最後に綴られていた言葉で、御礼を締めくくることにしましょう。

これからも、更新はちょっと(←いや、もしかして、沢山?)、滞るかも知れませんが・・・。
忍耐力養成ブログは続きます。ご用とお急ぎでない方は、遊びにいらして下さい。

 今日の写真は。
 業界と共に歩んで80年。「月刊 製菓製パン」4月号の表紙のボツカットの方を。

 長い伝統のある「製菓製パン」誌は、流行としてお菓子を追うのではなく、製法
 や品質にじっくり焦点を当て、業界をバックアップしてきた特長のある雑誌です。

 4月号は、ロブションさんの厨房へ、 新作のお菓子を撮影しに伺いました。
 お菓子はそれ自体が美しいので、その美しさを引き立てるようなスタイリングを
 心がけています。最初に、このお菓子を拝見した時、「春の訪れを告げるミモザ
 の花のよう!」と思い、可愛らしく撮ろうかと考えたのですが。スタイリッシュな
 ロブションさんの店舗イメージとの接点を捜して、背景を手作りし直しました。

 今回の撮影は、中判カメラを使用し、ポジティブフィルムからの入稿です。
 長年印刷業界で培われてきた、色見本から、寸分違わぬ印刷を仕上げる技術。
 それを拝見出来たのは、貴重な体験でした。もし宜しかったら、書店でお手にと
 ってご覧になってみて下さい。お菓子の詳しいルセットも掲載されています。