☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

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作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。

【日本リンホフクラブ】発足!

2009年04月27日 | お知らせ&最新News

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いきなり、ゴールデンウィークに入ってしまいました。いかがお過ごしですか?
ブログの更新を、長らくお待たせ致しましたが(詫)、お知らせがございます!

  

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去る、4月4日、日本リンホフクラブ が発足致しました。

120年以上の歴史と伝統を誇る、大判カメラメーカ 『 リンホフ社 』 が公認した、
初のユーザークラブが、日本で誕生したことになります。

クラブの概要については、4月16日に行われた記者発表を取り上げて下さった
サイトに、詳しく記載されております。

デジタル時代を迎え、カメラ機材のみならず、周辺機器、ソフトにいたるまで。
写真を取り巻く環境が激変した今、 銀塩写真フィルム文化の発展と継承
目的とした「日本リンホフクラブ」の立ち上げに尽力され、発足に漕ぎ着けられた
関係者の方々の、情熱と苦労に対して、心より敬意を表したいと思います。

この度、「日本リンホフクラブ」の 指導講師 として、お声をかけて頂きました。
日本を代表する写真家の方々で構成される講師陣に混ざってしまい、まことに
僭越ではございますが。ご期待に添えるよう力を尽くす所存でございますので、
何卒、よろしくお願い申し上げます。

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以上。ここまでは、正式なご挨拶でした!(←真面目に文章を書いていたら、冷や汗がぁ。)

さて、「なぜ、大判カメラを学ぶのか?」については、リンホフクラブのHP上で、
マニアックに語っているので(←例によって、例の如く。)、ご興味をお持ちの方は、
そちらをお読み頂ければと思いますが。ここでは、大判カメラを本気で続けよう
と思った、きっかけとなった出来事について、少しお話しします。

そもそも、大判カメラを始めた頃は、「勢い!」と言ったら聞こえは悪いですが
そういう気持ちに突き動かされた事実は、否定できませんっ。

しかし、かさむ経費、失敗の連続。「デジタル時代にバカじゃないのか!」という
先輩カメラマン達のアドバイスに、心が折れそうになった時期があったんですー。

「便利になった!」「経費の節約になる!」「データによる受渡のスピードが速い。」
異論を差し挟む余地のない利点の数々。けれど、誰一人、写真の完成度に関して、
デジタルの優位性を語っているカメラマンはいませんでした。

写真を仕事にするというのは、他人に撮らされるのではなく自分で撮るということ
なのだから。他人の意見の鵜呑みにすることなく、自分の目で確かめるまで待とう
と、頭では分かっていても、モヤモヤした気持ちのまま過ごしました。(←往生際悪し)

そんなある日、米国で、教会を8×10で撮影している方を見かけました。
流れるような所作、時間をかけて光を待つ姿勢。撮影風景自体が美しかったです。

そこで、その方がシャッターを切って、シートフィルムを丁寧にしまわれた後で、
勇気を振り絞って質問してみました。「なぜ、大判カメラを使うのですか?」と。

その方は、質問の意図が分からないというような、怪訝な表情をされましたが。
少し考えてから、「きれいな写真がとれるからだよ。」 と答えて下さいました。

この言葉が、どんな著名な先輩方のアドバイスより、胸にストンと落ちたんです。
目の前の霧がぱぁーと晴れるような感じで、「バカでも良い、美しい写真を撮って
いこう!」と、その時、決心がつきました。(←単純と言われれば、そうなんですけどねっ。)

それから、大判カメラやフィルムプリントの不思議に、沢山出会っていくことに
なるのですが。その話は、長くなるので、またの機会に致します。

今回、このような機会を与えて頂き、心より感謝申し上げます。
これから大判カメラを始めようと思っている皆様、写真撮影の基礎を学びたいと
考えている方々へ、私の経験してきた写真との出会いをお伝え出来れば幸いです。
微力ではございますが、共に、銀塩写真の新しい可能性を捜して行きましょう。

今後、ワークショップなどでお会い出来るかもしれない皆様、大判カメラは操作
も面白いですし、描写力も目を見張る物があります。宜しかったら、ぜひ、一度
体験してみて下さい。

今日の写真は、昨年の個展で展示したボストンでの一こまを。
  フリーダムトレイルを散策していたら、向こうから水兵さんが現れまして、
  本日、バンカーヒル祭り?で、パレードがあるのだと教えて貰いました。
  パレードで手前の彼女をファインダー越しに追っていました。すると、彼女は、
  一人だけ振り付けを間違えて、反対方向へ。あわてて戻った直後の表情が
  この写真です。予想も出来ない展開。ピンが少し甘くなってしまったですが、
  ワンシーン・ワンシャッター。撮り直しの出来る瞬間は、ないのかも知れません。

  昨年の個展を写真集にまとめましたので、ご覧になりたい方は、声をかけて
  下さぁい。(←データ入稿編集に、やたらと時間が掛かってしまいました。掛かりすぎっ!かも。)