大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」 オープニングレセプション

2010-07-14 15:07:45 | 美術
「あなたは何者ですか?」という問いに対して「私は謎です。」と返答したというマン・レイの写真家として、画家としての生涯にわたる創作活動を紹介する展覧会のオープニングパーティに昨日出席してきました。内覧会場は大勢の関係者で埋めつくされ活気にあふれていました。僕の知っている美術関係者は10名に満たなかったですが……。
約四千点にのぼるマン・レイ財団にあるコレクションから四百点が今回日本の美術館に展示される本格的なマン・レイ展です。出品作品のクオリティの高さに目を見張りました。と同時に展覧会の展示構成の工夫に主催者の意気込みとセンスの良さを感じ、好感が持てました。レイヨグラフの技法を偶然発見したマン・レイは職業写真家から芸術写真家へ変貌を遂げていき、人間の無意識を視覚化しようとするチャレンジ精神が高いレベルにまで昇華された世界は前人未踏のものだ、と改めて思い知らされました。もともと、アーティストとして絵画における成功を夢見ていたマン・レイは写真における成功をしても画家としての夢を実現することを絶えず心の中で模索していたのでしょうか?本展に出品されているペインティングは独特のユニークな造形と色彩感覚から編み出された印象を受けます。マン・レイの心象世界は何か不思議なペーソス【pathos】を感じます。特に、人間の無意識と言うか本能の働きとして、人の秘密を覗き見たいという欲望を『目撃者』というシンボル的な言葉にした『The Witness』や『のぞき Le voyer』のオブジェはマン・レイの中の最もマン・レイらしさを象徴するアート作品ではないのかなと思います。
いずれにしてもマン・レイ展、かなり網膜を刺激してくれる楽しい展示内容なのでいずれ近いうちに再訪したいと考えています。



「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」






雨の夜

2010-07-14 00:43:17 | 日記
今日は午前中読書をしてゆっくり休んだ。抗生物質が効いてきたみたい。掃除と洗濯をして銀座に向かう。ブログをチェックしていたら女性アーティストが遊びに来たので北京のアートフェアの話をする。「私の作品もだしてよ」「いいよ」と僕。値段は日本の十倍をつけるよ!何故なら中国人は半値に値切って更に三割値引きにするから。その上税金が35パーセント取られたら経費をひいたら手元にほとんど残らない…原価ゼロなら売値はいくらでもいいけど…もしかして予断と偏見の僕かもしれないけど…その後バァイオリニストと国立新美術館に向かう。マン・レイ展のオープニングレセプションに出席。大勢のお客さまでレセプション会場は満員。知り合いは数名いるだけ。その後二人で銀座に戻りエスペロでスペイン料理をいただく。ギャラリーに帰って事務的な打ち合わせをスタッフとする。夜友達が数名来店。お酒で乾杯しアート談義で1日が無事終わった。あっという間に時間が過ぎた。大過なく平穏無事な1日でした。ラッキー!雨の音も初夏には心地よい感じ
がする。