大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

オルセー美術館展2010「ポスト印象派」

2010-07-23 10:00:00 | 日記
 先日、とても猛暑でしたのでもしかしたら美術館に来る人が少ないんじゃないかな、と思い国立新美術館に再度訪れてきました。案の定、前回とは打って変わって来場者がとても少なくてじっくりと名画の数々を鑑賞し至福の時間を過ごす事ができました。セザンヌ、ゴーギャン、ゴッホの作品の中に優品があり、改めて名画のパワーに畏怖の念を感じました。ゴッホの『星降る夜』はどうしても見ておきたい作品でした。かなり以前オルセー美術館で見たことがありますが、久しぶりに対面できてラッキーでした。昨年はオランダのクレラー=ミュラー美術館で『夜のカフェテラス』1888年、アルル を拝見したのですが、『星降る夜』という作品と並べて展示されたらとても素晴らしい、奇蹟のような出来事でしょうね。猛暑の夏に美術館で絵画鑑賞というのは結構楽しいかも。でも暑すぎて頭がいまいち働かないのは僕だけかな?

星空

……でも星空を見ていると、地図で町や村を表す黒い点々を見て夢見るのとちょうど同じ素朴な夢を見る。……タラスコンやルーアンへ行くのに汽車に乗るとすれば、星に行くには死ねばいい。この理屈で確実に正しいのは、生きている間は星へは行けないのと同じで、死んだら汽車には乗れないということだけだ。
ゴッホからテオへの手紙 1889

ゴッホは、「これはただ美しい青と紫と緑だけによる、黒なしの夜の絵だ」
     「そう、星空、これは僕がなんとか描いてみたいと思っている」
     「夜の光景や効果を即座に描くこと、夜そのものを描くことに、僕は非常な興味を覚えている」


オルセー美術館展2010「ポスト印象派」