北京のアート事情について少しでも理解したいと思い、ガイドと一緒にギャラリー廻りをしました。話には聞いていましたが、北京のギャラリーはニューヨークのギャラリーと同じようにとても巨大でレベルの高い展示空間も散見していて、経済の発展と文化の成熟度が比例する証左であるような気がしました。特に798芸術区にあるギャラリー(旧ソ連や東ドイツの援助によって1950年代に建設された電子工業の国営工場を再利用した一大芸術区)はスケールが大きくてすべてを見て回るには何日もかかります。数多くのギャラリーがあるということは、それだけアートコレクターも存在するということですから、中国の未来はとても明るいということですね。798芸術区から少し離れた場所で日本から進出しているミズマアートギャラリーにも訪れてみましたが、とてもきれいな環境でホワイトキューブの立派な空間にクオリティーの高い作品が展示されていて、三潴末雄氏の先見性と野心に学ぶべき事がたくさんあります。日本で漠然とイメージしていたこととはかなり違っていて、百聞は一見にしかずという思いを新たにしました。さすがに三潴末雄氏は様々な意味において『凄い』と思う。彼は僕以上に業界ではいろいろ言われていますが、芸術に対する真摯な態度と日本人アーティストのオリジナリティーを世界へ発信するという『熱い志』には敬意を表するべきだと改めて思いました。北京のギャラリー事情についてはほとんど知識ゼロに近い僕ですが、これから中国のギャラリーの数はますます増え続け、ファッションやデザインセンスも向上進化するような予感がします。
798芸術区
798芸術区にて
ミズマアートギャラリーの作品展示
-----
以下、北京798芸術区にあるギャラリーの空間です。
798芸術区
798芸術区にて
ミズマアートギャラリーの作品展示
-----
以下、北京798芸術区にあるギャラリーの空間です。