佐古忠彦監督
米統治下の圧政に不屈の精神で抗議する姿勢を貫いた瀬長亀次郎氏を描いたドキュメンタリー映画「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー」(佐古忠彦監督)が世界最大級の映像祭「アメリカ国際フィルム・ビデオフェスティバル」のドキュメンタリー・歴史部門で3位に相当する「サーティフィケート」賞に選ばれた。
沖縄県那覇市牧志の桜坂劇場で2017年8月から長期間上映しており、観客動員数は1万9千人に達している。少なくとも今月末までは同劇場で上映する。
受賞を受け、佐古監督は「今に連なる歴史に米国自身が向き合ってくれた一つの表れといえるのではないか」と米軍の圧政への闘争を描いた映画を米国の映像祭を評価したことを指摘。「これからのありようを考える議論のきっかけになればと思う」とコメントを寄せた。
瀬長さんの次女で、資料館「不屈館」の館長を務める内村千尋さん(73)も入賞を喜び「外国でも上映されれば沖縄の基地問題にも影響を及ぼすのではないか」と国際的にも沖縄の戦後史について認知度が高まることを期待した。