沖縄三線.com

沖縄のことあれこれ。

“沖縄のピカソ” 小波津 有希さん(22)の絵画 イタリアで展示へ

2018-10-07 08:18:17 | ニュース

イタリアの展示会で作品の展示が決まった小波津有希さん(左)と、友人の米盛亜伊里さん(右)と、母親の智恵美さん=9月18日、与那原町の就労継続支援B型事業所ゆいまーる

沖縄のピカソ、イタリアへ―。重度のダウン症のある小波津有希さん(22)の絵画が、12月12日からイタリアで開催される展覧会「翔(かける)―未来を和凧に乗せて―」(日伊芸術文化教育実行委員会主催)に展示されることが決まった。

3歳から絵を描き始め、“沖縄のピカソ”と評され、テレビや全国の小学校図書館に配布されている美術雑誌で紹介される小波津さん。母親の智恵美さんによると「最近は創作意欲も湧いて、たくさん描くようになっている」と言う。

小波津さんの絵は、9月に全国の各小学校図書館へ配布された「美術ぷらす」(国民みらい出版)という雑誌の中で紹介された。

雑誌では「重い障がいがあって、言葉や文字での意思表示ができないそうです。(中略)みんなはこの作品からどんなメッセージを受けますか?」と記され、「沖縄のピカソ」(墨絵絵画)として作品が掲載されている。

展覧会の企画運営をしているM・Y・Yコミュニケーションズの担当者がこの雑誌を目にし、小波津さんに出品を依頼した。

小波津さんは普段、与那原町にある就労継続支援B型事業所ゆいまーるで、友人の米盛亜伊里さん(23)らと一緒に働いている。小波津さんにとって、仕事仲間と過ごす時間と、絵を描いている時間は元気の源だ。

智恵美さんからイタリアでの展示会に展示されることを聞いたときは、にこっと笑顔を見せて、すぐに絵の創作に戻ったという。

智恵美さんは「本人にとっては、どこで展示されようと、絵を描ければそれで幸せなんだと思う」と話した。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

沖縄の所得水準はなぜ低い? 日銀那覇支店が分析

2018-10-07 08:07:19 | ニュース

日本銀行那覇支店(桑原康二支店長)は5日、「沖縄県の所得水準はなぜ低いのか」と題した経済レビューを発表した。

沖縄の産業構造は、製造業に比べて生産性や付加価値が低くなりがちな傾向がある第3次産業の割合が全国2位の約84%と高いことから「沖縄の1人当たり県民所得が相対的に低くなるのはある程度不可避と言える」としている。

労働者の取り分を示す労働分配率は、2008年のリーマンショック後に全国では低下傾向が続くが、沖縄では横ばいで推移している。

「潤沢ではない企業の取り分を削り取って雇用者の取り分を増やしても、本質的な解決策にはならない」として、企業の収益力を強化し、雇用者の待遇改善につなげることが課題だとしている。

沖縄の課題である子どもの貧困についても、企業の収益力向上を所得増加につなげ、親の貧困を正すことで子どもに教育機会を与え世代間の貧困連鎖を断ち切る必要があるとしている。

収益力強化に向け、既存企業が生産性を高める取り組みの必要性とともに、経済特区制度など沖縄の特性を生かした、製造業を中心とした産業の推進も提言している。

県内では「観光客の増加により土産品のマーケットも成長しているが、県外での生産、製造が多くビジネスチャンスを逃がしている」という指摘があるという。

桑原支店長は「予想以上のペースで観光関連産業が成長し、整備が追いついていない部分があるのではないか」と話した。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする