とあるスナックで
小林
小林
この著者は、一般に左翼的な思想の人といわれるんでしょうね。
コーそう思うな俺も。ただ言っている事は事実だと思う。今も<帝国主義>の時代だったんだよ、ずうっと。そして<帝国アメリカ>の支配者は、<金融資本>と<関連複合企業>だと言っている。 p-10
高校の政治の教科書によれば、主要政党やその候補者たちは国政についての意見を提示し、国民はどの意見がこの国にもっともふさわしいかを判断する。そこでは政治家がさまざまな利益団体を考慮しながら、意見を形成する。こうした利益団体には経済団体や労働団体、宗教団体、市民団体といった組織が含まれるが、いずれも支配的なものではない。これが米国政治の<多元的>見方である。
しかし、現実はそうではない。金融機関や企業などで主要な地位にある者たちが、政治家や政党、メディアが論じるべき意見の条件を決めている
彼らこそが<支配階級>なのである。
p-9
小林高校の政治の教科書によれば、主要政党やその候補者たちは国政についての意見を提示し、国民はどの意見がこの国にもっともふさわしいかを判断する。そこでは政治家がさまざまな利益団体を考慮しながら、意見を形成する。こうした利益団体には経済団体や労働団体、宗教団体、市民団体といった組織が含まれるが、いずれも支配的なものではない。これが米国政治の<多元的>見方である。
しかし、現実はそうではない。金融機関や企業などで主要な地位にある者たちが、政治家や政党、メディアが論じるべき意見の条件を決めている
彼らこそが<支配階級>なのである。
p-9
<我々がルールを作るんだ。ニュース、戦争、平和、飢餓、動乱、ペーパークリップの値段。(中略)君だってこれが民主主義だとは思わないだろう? 自由主義の社会さ>
これは、映画<ウォール街>のマイケル・ダグラスの台詞ですね。これは事実だと、著者は言ってるんですね。支配階級にとっての<自由主義な社会>なわけですね、アメリカは。