とあるスナックで
コー
コー
コー
小林君、どう<債務貨幣システム>、わかってきた?俺はわかったようなつもりになっても、すぐにわかんなくなっちまうな。
小林そうですね、なかなか別の金融システムと比較ができないですからね。経験がないですから。
コー
そうなんだな、<債務貨幣システム><借金貨幣システム>の欠点はこれこれですよ、だから変えなければいけないんですよ、と言われてもピンとこないんだな。でもなんとしても分からないといけないんだな。とりあえず、特徴を言ってみることにするか、間違っていたらゴメンね。
1:
小林
コー
小林
コー
1:
世の中のすべてのお金は、誰かの借金である。
だから、借金をすべて返すと世の中のお金はすべてなくなる。
だから、借金をすべて返すと世の中のお金はすべてなくなる。
小林
これがなかなか実感を伴っては理解できないですね、頭ではなんとなくわかるような気になりますけど。
たとえば電車に乗ったとしますね、その電車に乗っている人全員の財布にあるお金は借金だということですよね。そしてその人たちのそれぞれの銀行預金も借金だということですよね。お金を使うことによって、わずかづつではあっても、少しづつその金利を払っているということなんですかね。生まれてこの方自分は誰からも借金をしたことないという人も、知らず知らず、誰かの借金の利子を少しづつ払っているということなんですか。
たとえば電車に乗ったとしますね、その電車に乗っている人全員の財布にあるお金は借金だということですよね。そしてその人たちのそれぞれの銀行預金も借金だということですよね。お金を使うことによって、わずかづつではあっても、少しづつその金利を払っているということなんですかね。生まれてこの方自分は誰からも借金をしたことないという人も、知らず知らず、誰かの借金の利子を少しづつ払っているということなんですか。
コー
どうもそうらしいな。どうもすべてのお金は、実は銀行からお金を借りたときの<借用証書>だったということだな。以前中世の金細工師の話の<預り証>と同じなんだろう。いつのまにかすべてのお金が、銀行からお金を借りたときの<預かり証>になっていたということなんじゃないかな。
2:
通貨発行権が中央銀行と銀行だけにあるということだと思う。銀行の貸し出しと返済によって、お金は生み出されまた消えるということだと思う。
返済によってお金はどんどん消えていくわけだ。
これが<債務貨幣システム><借金貨幣システム>の特徴なわけだ。
借金がどんどん増えていくのも地獄だが、急激に返済されていくのも地獄なんだな。1929年の世界大恐慌はまさにそれだったんだな。
2:
中央銀行と民間銀行のみがお金を作り出し、またなくすことができる。政府はやっていない。
銀行業の貸し出しや資産購入によってお金は生まれ、返すことでお金が消滅する。
銀行業の貸し出しや資産購入によってお金は生まれ、返すことでお金が消滅する。
通貨発行権が中央銀行と銀行だけにあるということだと思う。銀行の貸し出しと返済によって、お金は生み出されまた消えるということだと思う。
返済によってお金はどんどん消えていくわけだ。
これが<債務貨幣システム><借金貨幣システム>の特徴なわけだ。
借金がどんどん増えていくのも地獄だが、急激に返済されていくのも地獄なんだな。1929年の世界大恐慌はまさにそれだったんだな。
小林
この<債務貨幣システム><借金貨幣システム>のことが分かりやすく書かれている本がありますね。
<嘘まみれ 世界金融の「超」最大タブー> 安部芳裕&天野統康 著 2016年12月 (株)ヒカルランド
<嘘まみれ 世界金融の「超」最大タブー> 安部芳裕&天野統康 著 2016年12月 (株)ヒカルランド
コー
そうなんだな、なんどもなんども本を読まないとなかなか理解できないんだ。そして少しずつ理解できてくると、実は我々みんなとんでもない世界に生きているということが分かってくるんだな。
とあるスナックで
小林
コー
小林
コー
小林
え、それはどいうことですか? コーさん。
小林
1844年にイギリスでの(ピール条例)によって、中央銀行のみが紙幣発行を独占する制度が確立したんですね。1844年ころといえば日本は幕末の動乱期の初めのころですか。
コー
そうなんだな。これで現在の<借金通貨システム><債務貨幣システム>、<中央銀行システム>が確立されたんだな。そしてそれが世界中に広まっていくわけだ。
天野統康 著<世界を騙し続けた(詐欺)経済学原論> P-88
欧州中に借金通貨システムが導入される
英国で発展した民間が所有する中央銀行システムは、欧州全土に導入されていく。
借金通貨制度の整備により、資本主義の精神が社会化し、産業革命を成功させ、急速に発展した英国やフランスに影響されたためである。
英仏に追いつき追い越せとばかりに、オーストリア、ドイツ、イタリア、さらには日本にまで中央銀行が管理する借金通貨システムが導入されていった。
ただし、民間が所有する中央銀行か、政府が実質的に所有する中央銀行かは、その国によって異なっていた。例えばプロイセン(ドイツ)の中央銀行は、総裁と理事は政府の要職が担当し、政府が実質的に影響を及ぼす形態であった。一方で、日本のように、明治初期にそれまで作られていた政府通貨を廃棄し、日銀が株式会社として独立した形態で運営された中央銀行もある。同じ中央銀行でも、政府と民間のどちらが運営の主導権を握るのかが重要なのだ。どちらにせよ世界は、富国強兵を進めるために中央銀行を頂点とした資本主義経済の制度を導入していった。
天野統康 著<世界を騙し続けた(詐欺)経済学原論> P-88
欧州中に借金通貨システムが導入される
英国で発展した民間が所有する中央銀行システムは、欧州全土に導入されていく。
借金通貨制度の整備により、資本主義の精神が社会化し、産業革命を成功させ、急速に発展した英国やフランスに影響されたためである。
英仏に追いつき追い越せとばかりに、オーストリア、ドイツ、イタリア、さらには日本にまで中央銀行が管理する借金通貨システムが導入されていった。
ただし、民間が所有する中央銀行か、政府が実質的に所有する中央銀行かは、その国によって異なっていた。例えばプロイセン(ドイツ)の中央銀行は、総裁と理事は政府の要職が担当し、政府が実質的に影響を及ぼす形態であった。一方で、日本のように、明治初期にそれまで作られていた政府通貨を廃棄し、日銀が株式会社として独立した形態で運営された中央銀行もある。同じ中央銀行でも、政府と民間のどちらが運営の主導権を握るのかが重要なのだ。どちらにせよ世界は、富国強兵を進めるために中央銀行を頂点とした資本主義経済の制度を導入していった。
小林
こうして<植民地主義>の各国はこの<借金通貨システム>を導入し、当時の新しい技術をともなった<産業革命>によって、ますます自国のみの利益を追求する<帝国主義>の時代に突入していくんですね。
コー
そうなんだな。まず<借金通貨システム>の導入があって、それから大きく経済成長がおこったんだ。技術革新があったために大きく経済成長がおこったんじゃないんだ。天野統康はこの本でそれを言っている。そのいい例は、最近の共産中国の飛躍的な経済成長だというんだな。<借金通貨システム>を導入したら、あれよあれよという間に、日本のGDP(国内総生産)を軽く抜いてしまったんだな。これは<借金通貨システム>のいいところ、(明)のところなんだろう。そして(暗)の部分がいままさに、日本やアメリカ、ヨーロッパの各国というわけだ。返しきれない政府債務の増大。この政府債務の返済のためには、<増税>か<緊縮財政>をとらざるしかなく、下手をすると、ギリシャのように国家破綻するわけだ。
しかしこれからが重要なんだが、この政府債務を返済するために、<増税>や<緊縮財政>をとってはいけないということなんだ。
<借金通貨システム>、<債務貨幣システム>のもとでは、それはやってはいけないということだ。
しかしこれからが重要なんだが、この政府債務を返済するために、<増税>や<緊縮財政>をとってはいけないということなんだ。
<借金通貨システム>、<債務貨幣システム>のもとでは、それはやってはいけないということだ。
小林
え、それはどいうことですか? コーさん。
とあるスナックで
小林
コー
小林
コー
小林
コー
小林
安倍自民党が選挙に打って出るようですね。安倍総理は何を考えているんでしょうね。
コー
うーん、選挙をやるには、今が絶好のチャンスだと思ったんだろうな。野党は体たらくだし、北朝鮮からはミサイルが飛んでくるし、絶好の機会なんだな。安倍自民党にとっては、金正恩こそ救いの神であり、それこそ文字通り様、様なんだろう。安倍総理の心境は自分が総理の間に、なんとしても憲法を<改憲>したいということなんではないだろうか。
それこそが自分の歴史的使命だと思っているんではないだろうか。
それこそが自分の歴史的使命だと思っているんではないだろうか。
小林
だから、(今でしょ)というわけですか、なるほど。
それと、(消費税)を上げるみたいですね。
それと、(消費税)を上げるみたいですね。
コー
そう、実は政府が国債を発行して今までは国内で消化して買われていたのが、いよいよ限界に近づいてきたということらしいな。
山口薫のこの動画の話を聞くと、よくわかる。
<債務貨幣システム>ではシステム上、こうならざるを得ないということなんだな。
国全体が付加価値を生んで発展すれば、すなわちGDPが成長して税収が自然に増えれば問題はないのかもしれないが、しかしGDPの成長に重大な役割の(お金の量)の調節バルブを握っているのは、国民、政府、国会ではないということだ。
山口薫のこの動画の話を聞くと、よくわかる。
<債務貨幣システム>ではシステム上、こうならざるを得ないということなんだな。
国全体が付加価値を生んで発展すれば、すなわちGDPが成長して税収が自然に増えれば問題はないのかもしれないが、しかしGDPの成長に重大な役割の(お金の量)の調節バルブを握っているのは、国民、政府、国会ではないということだ。
小林
好景気やバブルの後の不景気、不況。その対策としての国債発行。その度に、国の借金は膨らんでいくわけですね。
アメリカもヨーロッパも日本も、それが限界だということですね。
アメリカもヨーロッパも日本も、それが限界だということですね。
コー
<300人委員会>は、当然次の世界の青写真を描いているんだろうな。
とあるスナックで
小林
コー
小林
コー
小林
コー
小林
小林
コーさん、ここに<債務貨幣システム>の特徴がよくわかる表がありますね。
コー
そうなんだ。、俺らはこの<債務貨幣システム>の中で生活を何百年としているから、あまりにも当たり前に感じるんだな。疑問に思わないんだな。
そしてよくわからないんだな。みんな、ほとんどの人が理解していなかったということだと思う。
大学で経済を教える人もわからないということなんだな。ためしに先生に聞いてみたらいいと思う。先生、お金はどういう時に増えるんですか、またどういう時に減るんですか、って。
銀行で働いている人に聞いてみたらいいと思う。銀行から、(融資)、(貸し出し)をするときは、(無)からお金を作って貸し出しをしているんですねと。一体何人の人が、そうです、と答えられるんだろう。
そしてよくわからないんだな。みんな、ほとんどの人が理解していなかったということだと思う。
大学で経済を教える人もわからないということなんだな。ためしに先生に聞いてみたらいいと思う。先生、お金はどういう時に増えるんですか、またどういう時に減るんですか、って。
銀行で働いている人に聞いてみたらいいと思う。銀行から、(融資)、(貸し出し)をするときは、(無)からお金を作って貸し出しをしているんですねと。一体何人の人が、そうです、と答えられるんだろう。
小林
そうなんですね、みんな知らなかったんですね。私たちが使っている(お金)は全部、(誰かの借金)の(お金)で、その金利を私たち全員で働いて返しているんだということを。
コー
そうなんだ。だから(お金)を使って生活している間、結局は生まれたときから死ぬときまで、我々全員は(借金)から離れることはできないということだ。
逆に、世の中から(借金)がなくなれば、(お金)、(預金通貨)だろうが(紙幣)だろうが(硬貨)だろうが、すべての(お金)がなくなってしまうということだ。
逆に、世の中から(借金)がなくなれば、(お金)、(預金通貨)だろうが(紙幣)だろうが(硬貨)だろうが、すべての(お金)がなくなってしまうということだ。
小林
だから、(借金貨幣システム)や(債務貨幣システム)というんですね。
コー
このシステムでは、誰が有利で、誰が不利かという事だ。有利、不利なんてもんではないんだな結局。牧場主と家畜との関係なんだな。家畜は自分のおかれている状態を認識できないからね。
小林
なるほど、そういうことですか。