9.11について

2001年の9.11事件や、その他色々な感想、思い、などを書いていけたらなと、思っています。

9.11について  教科書のどこが間違っているか その9

2017年05月31日 | 日記
とあるスナックで

ママ
コーさん、この間お客さんで、有名な大学の経済を出たらしんだけど、その人にも聞いたのよ、銀行って、何もないところからお金を作って、人に貸しているんですかって。
そしたら、そんな詐欺みたいなこと銀行がするわけ無いでしょうというのよ、贋金作りじゃあるまいし、そんな泥棒みたいなこと出来るわけないじゃないですかって。


コー
じゃ、もう一度考えてみよう。

まずママが、100万円を銀行に預けたとするよ。その100万円には目印として、赤い印をつけておくとしよう。そして預金準備率を10パーセントとしよう。銀行は10万円をとっておくんだね、ママの100万円の中から。その時に、僕が銀行からママの90万円を借りたとしよう。

さあ、その時だ問題は。

僕がママのお金の90万円を借りたあとで、ママが銀行に行って、今月のお酒の仕入れ代金や、従業員の給料を払うためにそのお金を引き出したり、別の人の口座に振り込んだりできるんだろうか。
ママ
出来るわよ、出来なかったら困るでしょ。定期預金じゃないんでしょ。
コー
でも僕はママの100万円のうちの90万円を借りているんだよ。まだぜんぜん返していないんだよ。僕の90万円は赤い印が付いているんだよ。その時にママはどうして100万円を使えるんだろうか。使えたとしたらそのお金は一体どこから来たんだろう。または、ママが引き出したとき、前と同じように赤い印がついた100万円だったとする。じゃそのときは、僕が借りた90万円はどこからきた90万円なんだろうか。
その90万円こそ、無から作り出されたお金なんだよ、やっぱり。

<無>から作り出せるお金は無限には作り出せないけど、支払い準備率を10パーセントとし、最初の預金を100万円とすると

(最初の預金)÷(支払い準備率)-(最初の預金)=100万÷0.1-100万=900万円

信用創造総額=900万円

この900万円はやっぱり(無)から創られたお金(預金通貨)なんだよ。


この事を教科書を勉強して理解できるのかということだ。教えている先生はこの事を理解しているのかという事だ。



小林
ところでコーさん、面白そうな本が手に入りましたよ。

G・エドワード・グリフィン著  <マネーを生み出す 怪物 > 2005年10月 草思社

この本のカバーには、こんなことが書かれていますよ

マネーとは壮大な幻想であり、実体は債務、借金である
不換紙幣そのものが、バブルの崩壊や、「隠れた税」であるインフレを生み出す
戦争が恒常化したのは、中央銀行と不換紙幣を通じて軍資金が簡単に調達できるようになったからだ
金利はすべて人間の労働で支払われ、不換紙幣を創っている人々の懐に入る


コー
(お金)、(金融)、(経済)の秘密は<信用創造>だけではなく、そこからとんでもなく奥が深く、深刻だという事だ。

でもこの秘密を探る旅は、ミステリー小説を読むより、はるかにおもしろいね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9.11について  教科書のどこが間違っているのか  その8

2017年05月26日 | 日記
とあるスナックで

小林
それにしても教科書でなぜ<信用創造>の重要なことを、はっきりと教えないんですかね。


コー
それはね、単に教科書だけの問題じゃないんだと思うね。それはちゃんと理由があると思うね。壮大な壮大な理由があると思うね。通貨を創る人間、通貨を扱う人間にとって、仕組みの本当の姿を一般の人に知られては、まずいんだよ。おれはそんな感じがするな。

<部分準備銀行制度>のことを、知られてはまずかったんだろう。


小林
でも、これを理解するのは難しいですね。

コー
だからこそ、先生や学校があるんだろうよ。どんなに難しいことでも、知らなきゃならないことだと思うよ。


理解して初めて、家畜から奴隷になれると思うよ。一歩前進だ。

理解しなかったら、家畜のままだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9.11について  教科書のどこが間違っているのか  その7

2017年05月24日 | 日記
とあるスナックで

ママ
コーさん、ほんとうに銀行がお金を作っているの?
こないだ銀行に勤めている人に聞いたのよ、銀行ってお金を何もないところから、お金を作り出して貸しているんですか、って。

そしたらその銀行員さん、いやそんなことありませんよと言ったのよ、そして銀行はあくまで皆さんから預かったお金から、その一部を貸し出しているんですよ、と言ったんだけど、コーさんこれって、うそなの。


コー
いや、この表現、この言葉自体は間違っていないんだ。

ここが非常に重要なポイントなんだな。<信用創造>をわかりずらくしている点なんだな。

もう一度、<信用創造>を考えてみよう。この本が、良くわかりやすかったな、俺には、高校の参考書なんだろうな。
代々木ゼミナール講師 陰山克秀(かげやまかつひで)著 <陰山の センター 政治・経済>のPー226


信用創造・・・銀行の貸付操作の連続で、預金通貨がどんどん膨(ふく)らむ現象

(例):最初の預金(本源的預金) 100万円 / 支払準備率10%とする

100万円預金 (支払準備金10万円) 100-10=90

==> 銀行が90万円を貸付

借り手がその90万円を預金 (支払準備金9万円) 90-9=81万円
==> 銀行が81万円を貸付
借り手がその81万円を預金 (支払準備金8.1万円) 81-8.1=72.9万円
==>銀行が72万9千円を貸付
借り手がその72万9千円を預金 (支払準備金 7.29万円)

・・・その繰り返し


現金は最初の100万円だけなのに「90万+81万+72.9万・・・・」の貸付が発生
預金通貨だけが、どんどん膨張!

信用創造総額=「最初の預金÷支払準備率-最初の預金」

       =100万÷0.1-100万=900万円


他の教科書でも同じ説明だと思う。リチャード・ヴェルナーや天野統康も、その表現自体は間違っているとは言ってないんだ。
ママ
じゃ、どこがおかしいの、コーさん。
コー
まず、これを一つの村で一つの銀行しかないところでの話と仮定して考えて欲しいんだ。でも有り得るんだよ。理屈としては同じことなんだ。

まず最初の100万円は本源的預金と書いてあるだろう。そして最後の900万円は、貸付金としての預金なんだよ。90万円を預金、そして81万円を預金、そして72万9千円を預金とあるけど、それは全部<貸付>されたお金だという事だ。

つまり、最後の900万円のお金は<貸付>された<預金>の総額だという事だ。これを一つの村の一つの銀行での話として考えてみると、最初の預金=本源的預金を銀行が100万円預かったとしたら、それ全部、100万円を支払準備金とすれば、銀行は一度に900万円貸し出せるということなんだ。そのことと、同じことだということだ。じゃ、その900万円はどこから出てきたんだろう。

そして今度はこんな場合のことを考えて欲しんだ。
最初に100万円を預金した人と、90万円を借りて銀行にそのお金を預金した人が、同時にそれぞれの預金を引き出したときのことを。ママ、できると思う。
ママ
えー、ちょっと待って。うーんできるんじゃない、だってそれぞれ普通預金でしょ、だったらできるはずよ。
コー
出来るよね、できなかったらおかしいよね

じゃ、次にもしママに、友達がこんど一年間海外に行くんで、100万円を預けた時のことを考えてほしんだ。その時にママは自分の現金や預金が10万円しかないと仮定して。
ママ
いやだー、いくらなんでもそんな少なくはないわよ。
コー
だから仮定、仮定の話だよ。その時に、ある人がママに50万円を一ヶ月間貸してほしいと言ってきたとき、ママが貸したとする。
ママ
私、そんなことしないわよ、だってその50万円は友達から預かった100万円から貸すわけでしょう、そんな。どうしても借りたい、緊急だって言うなら、少なくてもその友達に相談して了解をとるわよ。
コー
だから仮定、仮定の話だよ。その友達に了解を取らずに50万円貸した時に、ママそんなおっかない顔をして、だからあくまでも仮定、仮定の話ですよ。50万円をママが貸したあとに、急に友達が海外から帰ってきて、あずけたお金を返して欲しいと言ったら、ママは100万円を友達に返せますか。自分のお金10万円と残りの50万円の合計60万円しか返せないんでしょ。どんなに頑張っても60万円しか返せないんですよ、ママは。

ママは<信用創造>ができないんです。そこが<銀行>と他の金融機関と決定的な違いなんです。質屋でもお金は借りられるけど、銀行のように質屋は<信用創造>ができないんです。そこが決定的に違うんです。

この本に、  信用創造・・・銀行の貸付操作の連続で、預金通貨がどんどん膨らむ現象

とあるけど、その預金通貨は、いつでも同時に引き出せるということです。
それは<本源的預金>をした人も、<貸出金>を預金した人も、同時に現金化出来るということです。
だから膨らんだ預金通貨とは、現金が膨らんだと同じことだということです。

それは世の中の流通しているお金が、銀行の<信用創造>で、どんどん増えたということです。

そして借りた人が、一生懸命に働いて、借りたお金を返済したとき、世の中から流通しているお金が減っていくということです。

銀行の<信用創造>機能によって、世の中のお金が増えたり、減ったりしているということです。

経済の参考書や教科書を読んで、この現実、事実、そしてインフレ、デフレに直接関係するこの現象を、<信用創造>を理解できるのかということなんだ。


参考書や教科書だけで、理解はできないのではないだろうか。


そしてこのことは、経済において重要なことではないんだろうか。その事を教科書は教えているんだろうか?  政府や、株式市場、証券会社、質屋さん、ノンバンク、そしてママにもない銀行だけが持っている<信用創造機能>を。


小林
なるほど、この意味で、教科書は間違っているというわけですね、コーさんは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9.11について  教科書のどこが間違っているのか  その6

2017年05月20日 | 日記
とあるスナックで
小林
コーさん、あとどこが間違っているんですか、教科書は。


コー
間違っているというわけではないんだけど、わかりずらく書かれているところがあるんだ。

まず、<通貨発行権>について、具体的に分かりやすく書かれているんだろうか。

日本で、通貨を発行しているのはどこなんだろう。硬貨は政府、紙幣は日銀、ではもう一箇所は、どこなんだろう。


小林
え、その他に<お金>を作っているところがあるんですか。


ママ
わかった、贋金作りの人たちよ、今は少なくなったけど、昔は結構あったのよ、贋金作りが。


コー
いやいや違いますよ、ママ。

それはね、一般の<銀行>なんですよ。<銀行>ですよ。


ママ
うそー! 町にある、あの<銀行>なの。銀行の地下に秘密の印刷所でもあるのかしら。それとも優秀で特別な、コピー機でもあるのかしら。嘘でしょ、<銀行>がお金を作っているなんて。


コー
本当ですよママ。しかも、印刷したり、コピーなんかしないんですよ。

ただ、通帳にキーボードで数字を入力するだけなんですよ。


ママ
うそよ、絶対に信じられないわ!

銀行がそんな、贋金作りと同じことをしているなんて、信じられないわ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

9.11について 教科書のどこが間違っているか その5

2017年05月17日 | 日記
とあるスナックで

小林
じゃ、フッシャーの交換方程式 MV=PT も間違っているんですか、コーさん。


コー
そう、この式は、限定的にあっているということだと思う。

まず考えなければならないのは、経済は、物を生産しない<金融経済:株 不動産 為替など>と物を生産する<実体経済>にはっきり二つに分けられるということだ。

だから、フィッシャーの交換式 MV=PT だろうと変形の MV=PY だろうと、左辺の(流通貨幣量)が、金融経済と実体経済の合計ならば、右辺も金融経済と実体経済の合計したものではならないということだと思う。

ところが<物価>とは、実体経済の価格のことだろ。金融経済の価格は含まれないんだ。ここがポイントだと思う。


この事を考える前に、その前提として、つぎの3つの式は成り立つということを理解しなければならない。


(通貨で買った取引総額) =  (商品を売った取引総額)

(通貨で買った取引総額) = (使われた通貨量) × (使われた通貨の流通速度)
(商品を売った取引総額) = (商品の取引量) × (商品価格)


そして経済は、(金融経済)と(実体経済)に分けられる。ということは


(通貨で買った取引総額)は、(金融経済の通貨で買った取引総額)と(実体経済の通貨で買った取引総額)で分けて考えなければならない。

(商品を売った取引総額)は、(金融経済の商品を売った取引総額)と(実体経済の商品を売った取引総額)で分けて考えなければならない。




これで分かってくれたんじゃないかい、小林君。

教科書の交換方程式のどこが間違っているのか、もうわかってくれたと思う。

もっと詳しく分かりたいならば、天野統康 著 <詐欺 経済学原論 (株)ヒカルランド 2016年4月>とリチャード・A・ヴェルナー著 < 謎解き! 平成大不況 PHP研究所 2003年4月>をじっくりじっくり読んで欲しい。

単に教科書の一部が間違っていたということではないんだ。



黒田日銀総裁、あなたは一体どこに(お金)をジャブジャブ増やしているんですか、(実体経済)ですか(金融経済)ですか?

(金融経済)に(お金)を増やして、はたして(実体経済の物価)は上がるんですか?
(金融経済)に(お金)を増やして、はたして(名目GDP)は上がるんですか、そして(税収)は上がるんですか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする