とあるスナックで
コー
何回でもこの本を読もう。<債務・借金貨幣制度>を、そして<中央銀行制度>を知るために。 P-241
ーーーーーー。借りれば借りるほどますます借りなければならなくなり、不換紙幣のもとでの債務は限りなく増えていくことになる。
この考え方も一部は当たっている。金利を含む債務の返済に足りる金が創出されていないのはほんとうだ。だが、金利を返済する唯一の方法は借金だ、というのは事実ではない。この考え方が間違っているのは、労働の交換価値を考慮していないからだ。あなたが一万ドルを借りて、毎月900ドルずつ、それに金利分として約80ドルずつ返済するとしよう。あなたはローンの返済がきついから、パートタイムで働こうと決める。銀行のほうは、あなたのローンで毎月80ドルが入ってくる。この80ドルは帳簿上は「金利」だから、ローンの元金のように債務と相殺されることはない。そこで、銀行が支出できるマネーとして残る。銀行はこの金で毎月一回ビルの床磨きをしようと決める。あなたは新聞広告に応募して、月80ドルで銀行の床磨きをする。こうしてあなたは金利を払う分のマネーを稼ぐが、働いて得るマネーは、ーーーここが重要なのだがーーーあなたが金利として支払ったマネーなのだ。
あなたが毎月、銀行で床磨きをしているあいだ、同じドルが金利として銀行に入り、賃金としてあなたに支払われ、それがまた金利として・・・・という回転運動が続く。
あなたが直接、銀行で働かなくてもいい。この回路はうんと大きいかもしれないし、小さいかもしれないが、
すべての金利は結局は人間の労働で支払われる
という事実は不変だ。
この事実を考えると、金利を返済するに足るマネーが創出されていないという事実よりもさらに驚くべき事実につきあたる。
人々の労働を足し合わせたものは全部、不換紙幣を創出している人々の懐に入る。
これが、社会の大多数が金融貴族という支配階級のために年季奉公の召使として働く現代の奴隷制度である。
小林
うーん、<現代の奴隷制度>ですか。
金利のついた債務としての<お金>を使うということは、こういうことだったんでしょう。