とあるスナックで
コー
おかしいよなー、まったく。
小林
何がおかしいんですか、コーさん。
コー
みんなが、みんなマスクをしている。ジョッキングしている人までマスクをしている。
それでいて、学校の校庭では普通に体育やクラブ活動が行われている。
喫茶店では元気よく婦人たちがマスクをしないでおしゃべりをしている、元気よく。
なんかおかしくないかい。本当に今新型コロナの病気は広まっているんだろうか。
小林
だって、テレビでは、PCRの検査の結果、感染者がどんどん増えているんじゃないですか。
コー
そのPCR検査そのものがおかしいんじゃないのかい。
おれは昔、急性肺炎になったことがあるんだ。
暑い夏に夜勤の仕事をして、体に無理がかかったんだと思う。熱が40度近く出て、いくら風邪薬を飲んでも、熱が下がらなかったんだ。とうとう病院に行ってみてもらったよ。そしたら肺のレントゲンで、肺に10円玉くらいの白い影が映っていたんだ。
それを見た医者はすぐに肺炎ですといったんだ。即入院だよ。
点滴と抗生物質の薬とで一か月入院したよ。
その時にだよ、職場の人みんなPCR検査をしたら、俺と同じように肺炎菌に感染していた人はたくさんいたと思うよ。肺炎を起こす菌はいつだってどこにだってあると思うよ。
でも俺はその時からだが弱っていたんだと思う。抵抗力が極端に低かったんだろうと思う。だから俺だけ急性肺炎になったんだろうと思う。
新型コロナもほかの菌も同じようなことだと思う。菌は常にあるんだよ。体に入ってきているんだと思う。普通はその菌を広がらないように体が防いでいるんだと思う。防ぎきれなかった体が発病するんだと思う。
少ない菌を培養して培養して、ありましたありました、新型コロナのウイルスがといって大騒ぎするのはおかしいんじゃないかということだ。あって当たり前なんだよ。コロナのウイルスは小さく風に吹かれてどんどん広まるんだから。
問題は発病するかどうかだと思う。
だから、PCR検査で陽性だから大変だ、大変だというのはおかしいということだと思う。
そう、町で歩いていて、電車に乗っていて皆がマスクをしているこの現実は、ひょっとしたら、
大きな大きなマジックにかかった、幻影の世界なのかもしれない。