とあるスナックで
小林
コー
小林
コー
小林
コー
小林
コー
小林
コーさん、今の金融制度を変えなければいけないと言っている人たちは、なぜ変えなければいけないと言っているんですか。
コー
そうだね、そこが重要だね。
まず、山口薫の本 <公共貨幣>のPー129
そのことから次のようなことが観察される。非金融機関保有の国債を買い取ってもマネーストックは減少しないが、金融機関保有の国債を買い取れば、その分マネーストックは減少し、お金が消える。すなわち、現行の債務貨幣システムでは誰かが借金し続けないと経済活動に必要なお金は供給されないが、その誰かとは政府しかないということである。経済にマネーストックを供給するために、政府は債務を継続し続けなければならない。しかるにもし政府が債務を完済しようとすれば、たちまちマネーストックは消滅し、同時に経済活動も消滅してしまう。かといって増大する債務を放置すれば、必ず上述したようにデフォルト(債務不履行)になり、政府が破綻し、国家が滅ぶ。現行の債務貨幣システムはこうした「行きも地獄、帰りも地獄」といったような矛盾を抱えている欠陥システムデザインなのである。ほとんどの経済学者はこのことに気づかないか、気づいていても指摘しない。
まず、山口薫の本 <公共貨幣>のPー129
そのことから次のようなことが観察される。非金融機関保有の国債を買い取ってもマネーストックは減少しないが、金融機関保有の国債を買い取れば、その分マネーストックは減少し、お金が消える。すなわち、現行の債務貨幣システムでは誰かが借金し続けないと経済活動に必要なお金は供給されないが、その誰かとは政府しかないということである。経済にマネーストックを供給するために、政府は債務を継続し続けなければならない。しかるにもし政府が債務を完済しようとすれば、たちまちマネーストックは消滅し、同時に経済活動も消滅してしまう。かといって増大する債務を放置すれば、必ず上述したようにデフォルト(債務不履行)になり、政府が破綻し、国家が滅ぶ。現行の債務貨幣システムはこうした「行きも地獄、帰りも地獄」といったような矛盾を抱えている欠陥システムデザインなのである。ほとんどの経済学者はこのことに気づかないか、気づいていても指摘しない。
小林
なんとか早く、経済学者に気づいてもらいたいですね。
コー
そうだね、特に若い人たちに気づいてもらいたいんだ。このままでは、これからの世代の人たちが、大変だと思うよ。税金はますます高くなっていく。社会保障費はますます削られていく。年金だってどうなるんだろうか。支給年齢もだんだん高くなっていくんじゃないだろうか。そのうち68歳から支給しますということになるんじゃないだろうか。
若い人たちは、だからしっかりと勉強しなければならないと思う。
若い人たちは、だからしっかりと勉強しなければならないと思う。
小林
ほんとですね、いまの金融制度は<債務貨幣システム>だということを、理解すべきですね。
コー
そうだね。それと同時に経済の基礎の基礎から、俺たちも勉強しよう。まずインフレとデフレから。
小林
でもコーさん、勉強といっても今までの経済の教科書は、(お金)のことをあまり重要視しなっかたんじゃないんですか。そのところがすっぽりと抜けているんじゃないんですか。
コー
そうなんだな、だから厄介なんだな。
インフレとデフレにしても、需要と供給がそんなに変わらなくても、その時の流通している(お金の量)が多くなったり、少なくなったりで、インフレやデフレが起こるんではないのかということだと思う。たとえば第一次世界大戦後のドイツのハイパーインフレはまさしくそのいい例ではないんだろうか。あのインフレは、需要が爆発的に大きくなったわけじゃないと思うんだ。あの時の中央銀行がお金を刷って刷って刷りまくって、バラまいたんだよ。その結果だと思うんだけど。
インフレとデフレにしても、需要と供給がそんなに変わらなくても、その時の流通している(お金の量)が多くなったり、少なくなったりで、インフレやデフレが起こるんではないのかということだと思う。たとえば第一次世界大戦後のドイツのハイパーインフレはまさしくそのいい例ではないんだろうか。あのインフレは、需要が爆発的に大きくなったわけじゃないと思うんだ。あの時の中央銀行がお金を刷って刷って刷りまくって、バラまいたんだよ。その結果だと思うんだけど。