とあるスナックで
コー
今日本はどういうわけか、戦争に向かっていっているんじゃないだろうか。俺はそう思うな。
大きな罠にはまっているんだろうか。そんな気がするな。
そこで改めてこの本を読み返したいと思うな。
P-287
汚い手段でフセインを騙した女性外交官グラスピー
湾岸戦争が綿密に仕組まれた計画の一環として1991年に勃発すると、300人委員会とその手下の意のままに動く父ブッシュは、イラクからの戦争報道を厳しく統制した。アメリカ国民はこの厚顔きわまりない検閲に何の反応も示さなかっただけでなく、<戦争を支持するのは良いことだ>と心から信じた。そして大統領はおろか、エイプリル グラスピー駐イラク大使も、シュワルツコフ中央軍司令官も、みな嘘をついた。本章で詳述していくが、グラスピー駐イラク大使が犯した罪はとりわけ許しがたい。訴追されてしかるべきで、有罪となれば終身刑がふさわしい。
主権者であるわれわれ国民は、父ブッシュとその陰謀者仲間が合衆国憲法を犯し、戦争犯罪を行うのを許してしまった。ブッシュ政権は、アメリカはイラクに事前にクウェートから撤退するように警告しており、それをサダム・フセインが無視したのだから戦争は正当化されると主張した。その後グラスピー大使の背信行為を示す国務長官宛の電報が公表されると、上院議員が次から次へと名乗りを上げ、この女性大使を擁護しはじめた。これらの議員が共和党だろうが民主党だろうが、それは問題ではない。アメリカ国民が卑劣な嘘に見てみぬふりをしたことが問題なのだ。われわれは、無数の命が失われる運命にある陰謀者の企みと、今後100年はつづくであろう泥沼の戦争を何の抵抗もせずに許してしまったのだ。
これから、アメリカがどのような汚い手段を使ってサダム・フセインを騙したかを示していく。300人委員会のしもべである父ブッシュは、イラクに侵攻する口実を作るためにフセインを巧みに罠に誘い込んだ。グラスピー大使とフセインの最初の会談は、こうした大枠のなかで行われた。次の点を見落としてはいけない。会談を申し込んだのは、グラスピーのほうである。彼女はーーーーー。
<続く>
小林
コーさんは、今の日本は大きな力で、戦争をするように、するように、働きかけを受けている様に感じているんですね。
コー
そうなんだな、もう自衛隊は米軍のいいなりじゃないだろうか、実質的には。憲法9条はどこに行ったんだい。野党はどうしちゃったんだい。追求しなくていいのかい。
なし崩しに日本は戦争に向かっているんだよ。
日本に忍び寄る<恐怖>とやらによって、なし崩しになっていくんだな。
<恐怖心> これがポイントだな、おそらく。
だから逆にどうしたら<恐怖心>を与えることができるか、ということだな。
<恐怖心> やっぱりこれがポイントだな。