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やしょうま

2009-03-28 16:14:01 | 料理、食品加工
  ▲ご近所の名人から頂いた、米の粉の芸術品“やしょうま”

 信州松本地方では、お釈迦様の亡くなられた2月15日の涅槃会(ねはんえ)のお供物として、2~3月に米の粉で「やしょうま」を作ります。

 作り方は、米の粉を蒸して、食紅で色を付け、棒状にのした何種類ものパーツを作ります。そのパーツを組み合わせて模様を作り、周りは板状の生地で巻き、長く細く伸ばします。直径20cmぐらいのものが、5~6cmになるまで力を入れて伸ばします。すると、金太郎飴の原理で、どこを切っても同じ模様が出ます。

 お釈迦様の弟子のヤショが作って差し上げたところ、お釈迦様が「ヤショ、これはウマ(旨)いぞよ!」と言われたことから、“やしょうま”と呼ばれるようになったとか。
 昔は、近くのお堂に涅槃図が掛けられ、その前にお供えをしたり、みんなで交換をしました。小学校へ持って行き、先生を囲んでストーブの上で焼いて食べたりしました。

 懐かしい“やしょうま”ですが、今では作る人は少なくなり貴重品です。米の粉で作った芸術品、軽く焼いて砂糖醤油で食べます。古の良き時代を、懐かしく想い出させてくれます。

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4 コメント

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金太郎飴 (ひめ)
2009-03-29 01:24:57
お釈迦様は日本語をお話しになったのでしょうか?!
千葉県が特に有名になっている、どこを切っても
同じ模様が出る巻寿司、花寿司とも同じですね。
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ひめ 様 (takano)
2009-03-29 05:39:57
 お釈迦様が臨終を迎えたときに食べられて、仰ったお言葉のようですが、日本語を日常語にされていたのでは・・・
 やしょうまの様に太巻きを細く伸ばすのとは異なりますが、巻寿司のようなものです。千葉県には有名なものがたくさんありますね。

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はじめて拝見しました (こんぺいとう)
2009-03-29 22:02:08
綺麗ですね。どのように作るか興味があります。千葉県にも巻物で綺麗な花の海苔巻の大きく巻いたお寿司を知っていますが、このような綺麗なやしょうま知りませんでした。花ずしというのですね、もうコメントで出ていましたね。
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こんぺいとう 様 (takano)
2009-03-30 06:09:11
 このような模様を入れて作る“やしょうま”は、長野県の一部に残る文化と聞いています。何時までも残ってほしいと思います。
 千葉県のはな寿司は、皆さんご家庭で作られるのですか?驚きます。

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