郎女迷々日録 幕末東西

薩摩、長州、幕府、新撰組などなど。仏英を主に幕末の欧州にも話は及びます。たまには観劇、映画、読書、旅行の感想も。

無敗で凱旋門賞挑戦の夢破る

2005年12月25日 | 日仏関係
あー!!!!! 負けてしまいました。ディープインパクト。
うちの地方は、中央競馬の馬券売り場がなく、地方紙は三冠馬誕生のニュースさえ、まったく載せないほどですので、現在の競馬に詳しいわけじゃあ、ないんです。
でも、東京にいたころは、けっこう見ていましたし、少しながら馬券も買っていました。好きな馬の晴れ舞台には、府中まで足を運んだこともあります。

私は、追い込み馬というんでしょうか、後方にいて、直線一気に刺す馬が好きです。しかし、後方から前へ出るには、大外をまわらなければならなくなることが多いですし、進路があかなかったりで、不運に泣き、三冠馬などには、なかなかなれないんですね。
今年の皐月賞を見て、びっくりしました。
皐月賞は短距離です。短距離だと、先行馬の方が、通常有利なんです。
ところがディープインパクト、出遅れて最後方をいき、大外をまわって、直線、楽々と勝ったんです。
うそだろ~!? と、驚くと同時に、もちろんファンになりました。
ダービーの勝ち方も圧倒的でした。
菊花賞は、ちょっと不安だったんです。逃げた馬が、非常にうまかった。スローで逃げられると、追い込み馬は、最後、届かないんですよねえ。
それでも勝ってしまったディープインパクト。
先日、日本語版ニューズウィークを買ってきましたら、ディープインパクトが記事になっていまして、来年、凱旋門賞に挑戦する予定があるようなことを書いていました。有馬記念に勝って、無敗の凱旋門賞挑戦を期待したのですが……。
勝ったハーツクライのルメール騎手、上手かったですねえ。
先行馬に届かない、という悪夢を見てしまいました。

昔、凱旋門賞を見てみたくて、あのときもエミール・ゾラの『ナナ』を、読み返していたんですよね。
ロンシャン競馬場で、凱旋門賞に勝つ日本馬を見たい! 夢です。
1867年、維新の前年、日本使節団はナポレオン三世にロンシャン競馬へ招待され、競馬を見て、上流階級が賭博をすることに驚いたのですよね。
鹿島茂氏の『怪帝ナポレオン三世』によれば、ロンシャン競馬場も、ナポレオン三世によるオスマン大改造の一環として計画されたもので、1857年に完成し、1863年にはパリ・グランプリが催されて、いまなお世界の競馬ファンを集めている、のだそうです。

こうなったら、無敗でなくてもかまいません。
ぜひ、ディープインパクトには、凱旋門賞に挑戦してもらいたい!
そして……、見に行きたいものです。

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