上の続きです。
いったいいつ、どうして、私はキキ沼に落ちたのか、実のところ、はっきり覚えてはないんです。
キキちゃんが宙組に移って初の大劇場公演、「天は赤い河のほとり」のラムセス役が好評だったことは、ネットでいろいろと見て、知っていました。しかし私、原作マンガの作者・篠原千絵さんの絵が苦手でして、連載誌「少女コミック」は何回も見たことがあったんですが、読んでいませんでした。
行ってみたいなあ、と心が動いたのは、去年の「オーシャンズ11」だったんですが、直後に明日海さんの退団公演があって、どうしても見ておきたい、と思っていたものですから、私のスケジュール的に無理でした。
結局、決定的にはまったのは、今年の一月末です。
TAKARAZUKA CAFE BREAK ★芹香斗亜の謎は明かされないの巻 20200117
YouTubeのカフェブレイクで、ショーの「アクアヴィーテ!!」が取り上げられていて、そのラスト近くで、トップカップルのデュエダンのときに、キキちゃんが「男が女を愛する時」(When a Man Loves a Woman)を歌っていたんです。
あまりにそれがよくって、カフェブレイクのほんの一瞬を、なんどもなんども巻き戻して見ていたんですが、1月3日にNHKで「アクアヴィーテ!!」が放送されていたことを知らなくて、悔しい思いをしました。
11月23日、「イスパニアのサムライ」とともに、放送されるそうですので、まだご覧になってない方は、ぜひ。
YouTubeで検索して、原曲やカバー、いろいろ聞いてみたのですが、私にとりまして、キキちゃんにまさる歌唱はなく、円盤は、発売されてすぐに買いました。
しかし、もっともっとずっと聞いていたい、と思い悩んでいましたところ、iTunesで、宝塚の楽曲が一曲ごとにDLできるようになっていると知り、AirPods Proを新調し、準備万端でDLしました。残念なことに、ごく短くて、リピートして聞いているんですが、あきません。
結局、キキちゃんの曲は片っ端からDLして、プレイリストを作って、いま、幸せにつつまれています。
音楽でいいますと、数年前、BABY METALにはまって以来のはまりっぷりなんですが、その前はGO!GO!7188、それと重なってナイトウィッシュ、ですから私は、歌唱力があってきれいな女性ボーカルのロック、メタルバンドが好きみたいですね。
ああ、忘れてました(^0^;) キキちゃんも、女性でした!!! 歌唱力があってきれいな女性ボーカルで、まちがいないです!!!
今年、BABY METALが紅白に出るそうで、あの退屈な紅白を見ることになりそうです。
ところで、つい先日まで、東京宝塚劇場でやっておりました花組さんの「はいからさんが通る」と、現在、宝塚大劇場で上演しております「アナスタシア」と、ほぼ時代が同じだということを、ご存じでしょうか?
関係ありませんが、華優希さん、来年退団が発表されました。同期引き継ぎはない、とか言われますけれども、個人的には、音くり寿ちゃんが次期トップだったら収まりがいいんじゃないかなあ、と感じます。(華ちゃんも音ちゃんも同じ100期です)
偶然なんでしょうか、カフェブレイクのゲストに、ひらめちゃん、音くりちゃんと初出場の娘役さんが出ましたが、雪、花、次期トップ娘役を出場させた、というわけでも、ないんですかしらねえ。
話をもとにもどしまして、要するに、ロシア革命とその後、ですから、同じ時代なんです。
私、「はいからさんが通る」は、大昔に原作マンガは読んでいまして、当時はまだ子供でしたから、ろくに歴史を知らず、けっこう面白がっていたような記憶があるんですが、確か、「伝説の金日成将軍」シリーズを書いたころ、読み返して、あまりの脳天気にあきれました。
三・一独立運動当時、満州はといえば、明治44年(1911年)の辛亥革命以降、一応は中華民国の領土となっていたわけなのですが、北京政府の威令は行き渡らず、軍閥割拠状態の中、馬賊上がりの張作霖が実権を握っていました。
また、ロシアの東清鉄道(辛亥革命によって中東鉄路と名が変わります)と、明治38年(1905年)以来、日本のものとなった満州鉄道と、その付属地が点在していますから、線路と付属地に関しては、ロシア、日本の警備、行政下にあったわけです。
沿海州はロシア領ですから、大正6年(1917年)に勃発したロシア革命の混乱のただ中です。満州の中東鉄路とその付属地にも、革命は押し寄せていました。
当時の満州については、上に引用した通りだったんですが、シベリア出兵に関しては、「尼港事件とwikiと『ニコラエフスクの破壊』」シリーズで、けっこう克明に調べております。
(ニコライ2世)一家が、監禁されておりましたエカテリンブルクにおいて、1918年7月17日、ボルシェビキのチェーカー(秘密警察)指揮で惨殺されましたことも、チェコ軍団の蜂起と関係がなくはありません。
なにしろ近くのチェリャビンスクで、チェコ軍団によってソビエトが倒され、白軍が勢いを得ていましたので、元皇帝一家が白軍に奪われ、反ボルシェビキ運動にさらなる拍車がかかることを、ボルシェビキは、怖れずにいられなかったわけなのです。
つまるところ、「はいからさん」の少尉が戦死したことにされておりましたシベリア出兵と、アナスタシアの虐殺は、密接に結びついた話だったりします。
「はいからさん」は、書かれた当時、日本では主流でした左翼史観のおかげで、現在の私には、うんざりするしかないものになっていまして、ちょっと見る気がしなかったのですが、華ちゃんが退団することを思えば、ライブを見ておけばよかったなあ、と思います。
で、「アナスタシア」、ですが、こちらは、アメリカのロシア浪漫とでもいったもののおかげで、すばらしく歴史離れをしております。そもそも、ファンタジーだと思ってくれ、という話ですし。
そうですよねえ、つい先年、アナスタシアの遺骸はDNA鑑定で確定されました。
しかしアメリカには、多くの白系ロシア人が亡命しておりましたし、帝政ロシアへの憧憬と郷愁は根強く、魅力的な音楽とともに、なんとも美しい舞台になっているようです。
続きます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます