松庵

シナリオライター
&絵コンテマンな
松浦の軌跡。

イラストって奥が深い

2009-01-17 21:00:00 | 一般書籍で思うこと
30歳の保健体育
三葉
一迅社

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ごらんの通り、今週の週刊アスキーでも取り上げられていた『30歳の保健体育』という本について、です。
本書によると、二次元に満足することなく三次元の女性とつきあおう! ということらしいです。
構成は、連絡先の聞き出し方から始まって、めでたくプロポーズするまでを漫画を交えながら説明していく。というものです。
おや?
なんだかおかしい。
そもそも、連絡先を聞き出す相手がいないからここにこうして一人でいるのに……。
つまり、あれですか。松浦は半分冗談みたいな本の前提条件すら満たしていない、ということですか。

まあ、そんなことはどうでもいいです。
この本、表紙絵と中のコミック部分を担当している絵師さんと説明図のイラストレーターが別の方なんです。
表紙およびコミック部分の絵柄がどんなタッチかは、ごらんの通りです。
肝心なのは、説明図のほうなんです。

コミック部分が、トーンなどを使ってこっているのに対して、説明図のほうは完全な線画でして、非常にあっさりとしています。
ところが、読み進めていくうちにこちらの線画の方が表情が豊かな気がしてくるのです。

シンプルだからこそ、実力が隠せない。

とでもいいましょうか。
余計なお世話かもしれませんが、雑誌のイラスト公募なども『デッサンを送ること』とするだけで、選考がずいぶんと楽になるかもしれませんね。
コメント
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