松庵

シナリオライター
&絵コンテマンな
松浦の軌跡。

創作は仕事じゃないと思うんだよ

2012-03-29 16:16:00 | なんでもない日々
文芸界隈でよく耳にする分類に、「専業」と「副業」があります。
ま、そのままの意味ですよ。
文筆業だけで食べている人と、食い扶持は別に確保しつつ書いている人のことです。

松浦もご多分に漏れず、専業>副業という序列なんだと思っていました。
確かに、ほんの一握りのトップランナーだけみればその通りでしょう。
でも実際はそんなことはなさそうです。専業の作家だといってみたところで、実情は生活のためにきわめて技術的な「作業」に没頭することを「創作」だと思い込んでいる人を幾人もみました。

商業作品ともなれば当然版元は売り上げを気にするわけです。
実績がなければ、先人の実績を参考にして
「こういうの、だよ!」
と、まるで正解があるかのようにいうわけです。

痛々しいのは、そういう政治みたいなものを真に受けて、
「俺の開発した方法論を使えば、作品が作れる!」
とかいう人ですよ。
まあ、金太郎飴みたいな話を12個作ってアニメにする仕事もあるので、それはそれで必要な人材なのかもしれませんが。

工夫したい人、は仕事として数をこなすのもいいでしょうけど。
でも創作したい人は、開拓者となるべくこつこつと書いていくのがいいんじゃないかな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする