今週遅い正月休みでまた茨城の実家行ってきました
帰りに水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催中の
高嶺格(たかみねただす)さんの「cool japan」展を見て、
普段フタして過ごしている心のそのフタをがばっとあけられたような
イタイけど感動したんでご紹介します
「クールジャパン」とは、日本人の優れた技術力、きめ細やかなサービス、食からアニメやマンガ、ゲームといった幅広い日本文化を海外に積極的に発信するために日本政府が掲げているブランディングのためのキーワードだそうでそれをシニカルな意味も含めて展覧会タイトルとしたようです
内容は3.11の地震と津波、それに続く福島原発事故によって日本人が改めて向き合うことになった自然や環境、ライフスタイル
について3.11後の日本の人々の姿などを8つの部屋を歩み進んで見せる展示でした
1.クールジャパンの部屋
は飽食の時代といわれた80年代からの30年間みんなが享受している豊かな時代を
デパートかショッピングセンターのエスカレーターで人々が買い物袋を持って何でも買って楽しむ様子の壁画で
日本の現状はそもそもこの人間の欲望が根底にあるんじゃないか、自分も含め誰もが関わっていたんじゃないか?
ということを強烈に提示された気がしました
2.敗訴の部屋
現在日本にある54基の原子炉の設置をめぐり市民の反対運動によって起こされた裁判でことごとく敗訴となった
新聞の見出しが部屋中につり下げられていて
自分たちの環境や生活を守るために主張してきた人たちがいつもいたこと、それが大きな力で制圧されてきたことを思
い起こさせます
長くなるんで、はしょりますがこのあと部屋は
3、標語の部屋 4,ガマンの部屋、 5,自由な発言の部屋 6,ジャパンシンドロームの部屋
7,核、家族の部屋 8、トランジットの部屋
となっていてそれぞれの部屋から部屋の間は黒いアクリル荷物ひもが大量につり下がったカーテンをかき分けかき分け進むんです がその量がけっこうあるんで部屋から部屋に移動するときは一時ほんとうに真っ暗になり場面を変える効果がはっきりとして、
しかもそれが鑑賞者の体験型であるという工夫がおもしろかったです
残念ながら中の展示は写真とれないんで
外の写真も撮ってきました