ねいろ便り

私の作る器が誰かの暮らしを彩ったり、美味しくしたり、楽しくしたり、応援したり、できると信じて今日も制作しています

秋の陶芸村祭りではありがとうございました

2018-10-29 | 日記
秋の陶芸村祭りも27,28日開催し、無事終了しました
また告知してなくて、やらないのかな〜?と思われた方、すみません!!

色々と直前まで迷っていてお知らせせずに済んでしまいました、お出かけいただいた方、ありがとうございました

亡くなってしまったらもうようじんの仕事を紹介できる機会が無いので、今年はようじんの作品を私なりにチョイスしてしっかりと展示できたらと思い私の器は開けたタンスの引き出しや、上にちょこっと置き、ほとんどようじんの作品にしました

これは、私の作品「森の精」でいらっしゃいませです








一般に、陶器祭りのお客様はご自宅などで普段使う食器を買いにいらっしゃるわけなので、普通の家になかなか置きにくい大きい花生けなどがあっても興味がない方がほとんどで、興味のないものは目にも入らないのではないか、自己満足の展示をしてどうなんだろう?とも思っておりました

しかしいざ、お客様の様子を見ていると、興味ない方もいらっしゃるのは普通ですが、すごく興味を示してくださる方のなんと多いことか、伝えたいことを伝わるように考えて展示すればちゃんと伝わるんだなとビックリでした
うちは、お祭りであっても値引きはしないので、お客さんから好かれないとか、思っていたのも、別にそうでもないということも年々わかってきましたし、
やりたい方向でちゃんとやっていけば理解してくれる人に会えるもんだな、と思いました
今年の展示の様子と喜んでくれたお客様の様子をようじんが見たらどんなに嬉しかったろうと思いました
まあ、亡くなってしまってはこれも自己満足なわけですが、私はすごーく嬉しかったです
そしてまた悲しくなる

でも、一歩進むことができたなと思っています

27日はhappy womanという女性の文化祭ということで六本木ヒルズハリウッドホールというところで、芝山細工の松本さんと私の石庭を使ったコラボ展示、東京友禅の大地さんとご一緒させていただきました



上2つが洋二の石庭で
下2つが私の石庭です

そんなこんなでせわしくしているうちに匠展が近づいてきました、ちょっとヤバイかも‥
青山スクエア、匠展、11月16日から21日までです、よろしくお願いします〜!

修復をがんばってます

2018-10-07 | 日記
厳しい暑さの夏も去り、台風も21,24,25も去り、この頃は秋らしい日も多くなりましたね
朝起きて絶望感から始まる1日、
ようじんがいなくなってからずっと1日1日をやり過ごすのが精一杯で、あんな病気になっちゃうなんて食事に気をつけても意味無いんかー!とやさぐれたり、少し元気になったようで安心しましたとメッセージくれた方にそんなこと言わないでと噛みついたり、もう大丈夫?と聞かれただけでキレたりしてました、心配して言ってくれてるのに思いを寄せてくれる人に対してちゃんと対処できなかった大人じゃない自分が情けなくなりましたが今はちゃんと感謝できるようになりました、
やらなければならない事はいろいろありましたから、ただ閉じこもって、必死になってやっておりました、
急に人生観や宗教観など問われることになったり、いろいろなことを判断、決めて行かなければならなかったり、考えなければならないことが多くて大変でした
そしてずっと悲しみの中に埋没していたらそのうち9月の終わり頃に体調がおかしくなってきまして、これじゃアカンという思いが生まれて自分の心を修復する方向へむかわなければと最近気がつきました、
そう思っただけで少しだけ気持ちの修復ができた気がします、そしてそのタイミングで、私に強烈にカツを入れてくれてのがなんと椎名さんでした、笑
林檎さんの新曲、エレファントカシマシの宮本浩次さんとデュエット「獣行く細道」は私の今の状態から脱出するための回答そのものとなりました

かなしみが覆い被さろうとも抱きかかえていくまでさ、とか、動けなくなっていた私にとっては「その手があったか、発明なの?」って感じです、どうしてこんなに人の気持ちがわかるのでしょう、経験なんでしょうね
無けなしの命がひとつ、どうせなら使い果たそうぜ
借りものの命がひとつ、あつかましく使い古して返せ
とか
感動...
まあ、ここで説明聞くよりもググって聴いてみて下さい〜
その後、昨日のことですが、洋二の仕事について、ある考えが浮かびました
突然亡くなってしまい仕事をプツリと中断され、これからまだまだ作りたい作品があったのに終わったな、どんなに無念だろうとそれが一番気になっていたのですが、
冷静になってみると、今まで作ってきた作品だけで、それなりに一定の成果としての作品を完成させているのではないか、という考えに至り、私も心の整理が少しついてきました

妥協のない最も良い原料でろくろや手びねりでは出来得ない生クリーム状の土による、独特の無二の造形に伝統釉を施釉し焼成した青白磁の美しさ、そして磁器土による技術的に難しい大物造形もほかに出来る人は国内外そんなに多くはないはずなのです
それと、白磁の仕事の方でも深緋茜というシリーズで作品ひとつひとつをさやに入れて焼き、金属成分を気化させて吸着させるという独特の焼成方法を確立して多色のグラデーションの自然な装飾を完成させました
これまでやってきた仕事を少しずつ洋二のFacebookで紹介していこうかなと思っております
ご心配をおかけしてるのに引きこもっていて申し訳ありません、とうとう、ほぼ誰からも連絡こなくなってしまいました、でも、そっと見守って下さっている方々の存在をわかっているのでいつもずっと助けられております
人間が生を受け、死んでいく、世の中で死別に遭遇するのは普通の事であったのに、父も義父も亡くしているのに不思議と理解していなかった自分でした、バタバタと動揺し、個人的な吐き出しを綴ってしまいましたが、少しずつ気持ちを整理して
もう少し力を溜めて出ていきたいと思います