日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(967)「パースの法則」と「同値」の「論理式」。

2021-09-04 16:57:36 | 論理

(01)
① (学生であるか、または、学生である)ならば、学生である。
②{(学生で、男子である)か、または、学生である}ならば、学生である。
③{(学生で、女子である)か、または、学生である}ならば、学生である。
といふ「命題」は、3つとも、明らかに、「真」である。
従って、
(02)
 P=学生である。
 Q=男子である。
~Q=女子である。
として、
① (P∨ P)→P
②{(P& Q)∨P}→P
③{(P&~Q)∨P}→P
といふ「論理式」は、3つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(03)
(ⅰ)
1  (1) P∨P    A
 2 (2) P      A
  3(3)   P    A
1  (4) P      12233∨E
   (5)(P∨P)→P 14CP
(ⅱ)
1  (1)(P&Q)∨P A
 2 (2) P&Q    A
 2 (3) P      2&E
  4(4)      P A
1  (5) P      12344∨E
   (6){(P&Q)∨P}→P 15CP
(ⅲ)
1  (1) (P&~Q)∨P    A
 2 (2)  P&~Q       A
 2 (3)  P          2&E
  4(4)        P    A
1  (5)  P          12344∨E
   (6){(P&~Q)∨P}→P 15CP
従って、
(02)(03)により、
(04)
① (P∨ P)→P
②{(P& Q)∨P}→P
③{(P&~Q)∨P}→P
といふ「論理式」は、3つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(05)
(ⅲ)
1   (1) (P&~Q)∨P A
 2  (2) (P&~Q)   A
  3 (3)  P→ Q    A
 2  (4)  P       2&E
 23 (5)     Q    34&I
 2  (6)    ~Q    2&E
 23 (7)  Q&~Q    56
 2  (8)~(P→ Q)   3RAA
 2  (9)~(P→ Q)∨P 2∨I
   ア(ア)        P A
   ア(イ)~(P→ Q)∨P ア∨I
1   (ウ)~(P→ Q)∨P 129アイ∨E
1   (エ) (P→ Q)→P ウ含意の定義
(ⅳ)
1   (1)  (P→Q)→P A
 2  (2)  ~P∨Q    A
 2  (3)   P→Q    2含意の定義
12  (4)        P 13MPP
1   (5) (~P∨Q)→P 24CP
1   (6)~(~P∨Q)∨P 5含意の定義
  7 (7)~(~P∨Q)   A
  7 (8)  P&~Q    7ド・モルガンの法則
  7 (9) (P&~Q)∨P 8∨I
   ア(ア)        P A
   ア(イ) (P&~Q)∨P ア∨I
1   (ウ) (P&~Q)∨P 179アイ∨E
従って、
(05)により、
(06)
③(P&~Q)∨P
④(P→ Q)→P
に於いて、
③=④ である。
従って、
(06)により、
(07)
③{(P&~Q)∨P}→P
④{(P→ Q)→P}→P
に於いて、
③=④ である。
従って、
(04)(07)により、
(08)
① (P∨ P)→P
②{(P& Q)∨P}→P
③{(P&~Q)∨P}→P
④{(P→ Q)→P}→P
といふ「論理式」は、4つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(09)
(ⅴ)
1   (1)  (P→~Q)→P   A
 2  (2)  ~P∨~Q      A
 2  (3)  (P→~Q)     2含意の定義
12  (4)         P   13MPP
1   (5) (~P∨~Q)→P   24CP
1   (6)~(~P∨~Q)∨P   5含意の定義
  7 (7)~(~P∨~Q)     A
  7 (8)   P& Q      7ド・モルガンの法則
  7 (9)   P         8&E
   ア(ア)         P   A
1   (イ)   P         679アア∨E
    (ウ){(P→~Q)→P}→P 1イCP
従って、
(09)により、
(10)
⑤{(P→~Q)→P}→P
は、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
① (P∨ P)→P
②{(P& Q)∨P}→P
③{(P&~Q)∨P}→P
④{(P→ Q)→P}→P
⑤{(P→~Q)→P}→P
といふ「論理式」は、5つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
従って、
(01)(02)(11)により、
(12)
 P=学生である。
 Q=男子である。
~Q=女子である。
として、
① (学生であるか、または、学生である)ならば、学生である。
②{(学生で、男子である)か、または、学生である}ならば、学生である。
③{(学生で、女子である)か、または、学生である}ならば、学生である。
④{(学生であるならば、男子であるならば)、学生であるならば}、学生である。
⑤{(学生であるならば、女子であるならば)、学生であるならば}、学生である。
といふ「命題」は、5つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(13)
命題計算では、パースの法則は ((P→Q)→P)→P のことを言う。この意味するところを書き出すと、命題Pについて、命題Qが存在して、「PならばQ」からPが真であることが従うときには、Pは真でなければならないとなる。とりわけ、Qとしてを選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
従って、
(11)(12)(13)により、
(14)
④{(P→ Q)→P}→P
④{(学生であるならば、男子であるならば)、学生であるならば}、学生である。
は、「パースの法則」である。
然るに、
(11)(12)(14)により、
(15)
④{(P→ Q)→P}→P
④{(学生であるならば、男子であるならば)、学生であるならば}、学生である。
が、「パースの法則」である以上、
⑤{(P→~Q)→P}→P
⑤{(学生であるならば、男子でないならば)、学生であるならば}、学生である。
も、「パースの法則」である。
従って、
(13)(14)(15)により、
(16)
とりわけ、Qとしてを選んだ場合には、Pから偽が従うときは常にPが真であるならば、Pは真であるとなる(ウィキペディア)。
といふ「言ひ方」が、私には、全く、理解出来ない。
(17)
④{(学生であるならば、男子であるならば)、学生であるならば}、学生である。
⑤{(学生であるならば、男子でないならば)、学生であるならば}、学生である。
の両方が、「恒真式(トートロジー)」である。
といふことは、
⑥{(学生であるならば、男子であっても、男子でなくとも)、学生であるならば}、学生である。
といふ、ことである。
然るに、
(01)(17)により、
(18)
① (学生であるか、または、学生である)ならば、学生である。
②{(学生で、男子である)か、または、学生である}ならば、学生である。
③{(学生で、女子である)か、または、学生である}ならば、学生である。
⑥{(学生であるならば、男子であっても、男子でなくとも)、学生であるならば}、学生である。
といふ「命題」は、4つとも、明らかに、「真」である。
従って、
(14)~(18)により、
(19)
パースの法則」は、少しも、「変」ではなく、極めて、「普通」である。