―「一昨日(令和3年9月17日)の記事」を、補足します。―
(01)
①(P&Q)→R
②(P&Q)⇔R
に於いて、
①=② ではない。
然るに、
(02)
(ⅰ)
1 (1) (P&Q)→R A
1 (2)~(P&Q)∨R 1含意の定義
3 (3)~(P&Q) A
3 (4)~P∨~Q 3ド・モルガンの法則
3 (5)~P∨~Q∨R 4∨I
6 (6) R A
6 (7) ~P∨~Q∨R 6∨I
1 (8) ~P∨~Q∨R 13567∨E
1 (9)~P∨(~Q∨R) 3結合法則
ア (ア)~P A
ア (イ)~P∨R ア∨I
ア (ウ) P→R イ含意の定義
ア (エ)(P→R)∨(Q→R) ウ∨I
オ (オ) (~Q∨R) A
オ (カ) Q→R オ含意の定義
オ (キ)(P→R)∨(Q→R) カ∨I
1 (ク)(P→R)∨(Q→R) 2アエオキ∨I
(ⅲ)
1 (1)(P→R)∨(Q→R) A
2 (2) P&Q A
3 (3) P→R A
2 (4) P 2&E
23 (5) R 34MPP
6(6) Q→R A
2 (7) Q 2&E
2 6(8) R 67MPP
12 (9) R 13568∨E
1 (ア)(P&Q)→R 29CP
従って、
(02)により、
(03)
①(P&Q)→R
③(P→R)∨(Q→R)
に於いて、
①=③ である。
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
①(P&Q)→R
②(P&Q)⇔R
③(P→R)∨(Q→R)
に於いて、
①=② ではないが、
①=③ である。
従って、
(04)により、
(05)
①(P&Q)→R
②(P&Q)⇔R
③(P→R)∨(Q→R)
を「日本語」で書くと、
①(Pであって、Qである)ならば、Rである。
②(Pであって、Qである)ならば、そのときに限って、Rである。
③(Pであるならば、それだけで、10の倍数であるか、)または(Qであるならば、それだけで、10の倍数である。)
に於いて、
①=② ではないが、
①=③ である。
従って、
(04)(05)により、
(06)
①(P&Q)→R
②(P&Q)⇔R
③(P→R)∨(Q→R)
に於いて、
P= 2の倍数である。
Q= 5の倍数である。
R=10の倍数である。
とするならば、
①(2の倍数であって、5の倍数である)ならば、10の倍数である。
②(2の倍数であって、5の倍数である)ならば、そのときに限って、10の倍数である。
③(2の倍数であるならば、それだけで、10の倍数であるか、)または(5の倍数であるならば、それだけで、10の倍数である。)
に於いて、
①=② ではないが、
①=③ である。
然るに、
(06)により、
(07)
①(2の倍数であって、5の倍数である)ならば、10の倍数である。
②(2の倍数であって、5の倍数である)ならば、そのときに限って、10の倍数である。
③(2の倍数であるならば、それだけで、10の倍数であるか、)または(5の倍数であるならば、それだけで、10の倍数である。)
に於いて、
①=② ではないのに、
①=② であると、『誤解』すると、
②=③ ではないのに、
②=③ であるとの『誤解』が、生じることになる。
然るに、
(08)
②「2×5=10」は、10の倍数であって、
③「5×4=20」も、10の倍数である。
としても、
②「2×3= 6」は、10の倍数ではなく、
③「5×7=35」も、10の倍数ではない。
従って、
(08)により、
(09)
②(2の倍数であって、5の倍数である)ならば、そのときに限って、10の倍数である。
③(2の倍数であるならば、それだけで、10の倍数であるか、)または(5の倍数であるならば、それだけで、10の倍数である。)
に於いて、
② は、「真(本当)」であるが、
③ は、「偽(ウソ)」である。
従って、
(07)(08)(09)により、
(10)
①(2の倍数であって、5の倍数である)ならば、10の倍数である。
②(2の倍数であって、5の倍数である)ならば、そのときに限って、10の倍数である。
③(2の倍数であるならば、それだけで、10の倍数であるか、)または(5の倍数であるならば、それだけで、10の倍数である。)
に於いて、
①=② ではないのに、
①=② であると、『誤解』すると、
②=③ ではないのに、
②=③ であるとの『誤解』が生じ、その「結果」として、
②「真(本当)」なのに、
③「偽(ウソ)」であるといふ、「矛盾」が生じる。
従って、
(01)~(10)により、
(11)
①(P&Q)→R
②(P&Q)⇔R
③(P→R)∨(Q→R)
に於いて、
①=② ではないのに、
①=② であると、『誤解』すると、
②=③ ではないのに、
②=③ であるとの『誤解』が生じ、その「結果」として、
②「真(本当)」なのに、
③「偽(ウソ)」であるといふ、「矛盾」が生じる。
従って、
(02)(11)により、
(12)
①(P&Q)→R
②(P&Q)⇔R
③(P→R)∨(Q→R)
に於いて、
①=② ではないのに、
①=② であると、『誤解』すると、
②=③ であるとの『誤解』が生じ、その「結果」として、
1 (1) (P&Q)→R A
1 (2)~(P&Q)∨R 1含意の定義
3 (3)~(P&Q) A
3 (4)~P∨~Q 3ド・モルガンの法則
3 (5)~P∨~Q∨R 4∨I
6 (6) R A
6 (7) ~P∨~Q∨R 6∨I
1 (8) ~P∨~Q∨R 13567∨E
1 (9)~P∨(~Q∨R) 3結合法則
ア (ア)~P A
ア (イ)~P∨R ア∨I
ア (ウ) P→R イ含意の定義
ア (エ)(P→R)∨(Q→R) ウ∨I
オ (オ) (~Q∨R) A
オ (カ) Q→R オ含意の定義
オ (キ)(P→R)∨(Q→R) カ∨I
1 (ク)(P→R)∨(Q→R) 2アエオキ∨I
コ (コ) P & Q A
サ (サ) P→R A
コ (シ) P コ&E
コサ (ス) R サシMPP
セ(セ) Q→R A
コ (ソ) Q コ&E
コ セ(タ) R ソタMPP
1 コ (チ) R クサスセタ∨E
1 (ツ) (P&Q)→R コチCP
といふ「計算(古典論理)」自体が、「誤り」である。
といふ『誤解』が生じる。
然るに、
(13)
大西拓郎先生(京都大学)は、
①(P&Q)→R
といふ「論理式」に関して、 [厳密含意の論理(1) [修正版](ユーチューブ:9分10秒頃)]に於いて、
③ PかつQ、2つの前提からRが導かれるんだったら実はそれ、1つで十分ですよ、みたいな、そういう推論なんですね。まぁこれ、をかしい。
実質含意(古典論理)にはこういう変な推論がどうしてもつきまとうんですが、厳密含意になると、それがちゃんと妥当ではなくなってくれるという、ことです。
といふ風に、述べてゐる。
従って、
(12)(13)により、
(14)
大西拓郎先生(京都大学)は、
①(P&Q)→R
②(P&Q)⇔R
③(P→R)∨(Q→R)
に於いて、
①=② ではないのに、
①=② であると、『誤解』し、
その「結果」として、「実質含意(古典論理)」は、「ヲカシナ論理」であると、述べてゐる。
然るに、
(15)
①(P&Q)→R
②(P&Q)⇔R
③(P→R)∨(Q→R)
に於いて、
①=③ であるが、
②=③ ではない。
といふ「論理(理屈)」は、「カクテル(焼酎割を含む)の例」で考えると、「分かり易い」。
(16)
焼酎は種類が多いが、いろいろな割り方、飲み方で楽しめるのも焼酎の魅力のひとつだ。たとえばオン・ザ・ロック、水割り、お湯割り、ソーダ割りなど、ほかにもいろいろな方法がある。人気の飲み方、これぞ王道、伝統の飲み方などをベスト10形式でご紹介。もちろん、あなた流にアレンジして楽しんでほしい(焼酎の美味しい飲み方ランキングTOP10!おすすめの割りもの ...)。
従って、
(16)により、
(17)
「焼酎割を飲むと、酔ふ。」といふことは、例へば、
「焼酎を飲み、お茶を飲むと、酔ふ。」といふことである。
従って、
(17)により、
(18)
P=焼酎を飲む。
Q=お茶を飲む。
R=酔ふ。
といふ「代入」を行ふと、
① 焼酎割を飲むらば、酔ふ。
といふ「含意(仮言命題)」は、
①(P&Q)→R
といふ風に、書くことが、出来る。
然るに、
(19)
(ⅰ)「経験的(アポステオリ)」ではなく、
(ⅱ)「論理的(アプリオリ)」 には、
①(焼酎を飲むならば、酔ふ) が、(お茶を飲んでも、 酔はない。)
②(焼酎を飲んでも、 酔はない)が、(お茶を飲むならば、酔ふ。)
③(焼酎を飲むならば、酔ふ) し、(お茶を飲んでも、 酔ふ。)
といふことは、「3つ」とも「可能」である。
従って、
(18)(19)により、
(20)
①「焼酎のお茶割」を飲むらば、酔ふ。
といふことは、「論理的(アプリオリ)」には、
③(焼酎を飲むと酔ふか)、または(お茶を飲むと酔ふか)、または(その両方である)。
といふことに、他ならない。
従って、
(18)(19)(20)により、
(21)
① (P&Q)→R ≡焼酎割を飲むらば、酔ふ。
といふことは、「論理的(アプリオリ)」には、
③(P→R)∨(Q→R)≡(焼酎を飲むと酔ふか)、または(お茶を飲むと酔ふか)、または(その両方である)。
といふことに、他ならない。