日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(972)「象は鼻が長い」の「否定」の「述語論理」の「否定」。

2021-09-12 19:22:26 | 象は鼻が長い、述語論理。

(01)
(ⅰ)
1 (1)~∀x(象x→動物x) A
1 (2)∃x~(象x→動物x) 1量化子の関係
 3(3)  ~(象a→動物a) A
 3(4) ~(~象a∨動物a) 3含意の定義
 3(5)   象a&~動物a  4ド・モルガンの法則
 3(6)∃x(象a&~動物a) 3EI
1 (7)∃x(象a&~動物a) 136EE
(ⅱ)
1 (1)∃x(象x&~動物x) A
 2(2)   象a&~動物a  A
 2(3)~(~象a∨ 動物a) 2ド・モルガンの法則
 2(4)  ~(象a→動物a) 3含意の定義
 2(5)∃x~(象x→動物x) 4EI
1 (6)∃x~(象x→動物x) 125EE
1 (7)~∀x(象x→動物x) 6量化子の関係
従って、
(01)により、
(02)
① ~∀x(象x→動物x)
② ∃x(象x&~動物x)
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
① ~~∀x(象x→動物x)
② ~∃x(象x&~動物x)
に於いて、
①=② である。
従って、
(03)により、
(04)
「二重否定律(DN)」により、
①  ∀x(象x→ 動物x)
② ~∃x(象x&~動物x)
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて(xが象であるならば、xは動物である)。
②(象であって、動物でないx)は存在しない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(04)により、
(05)
① 象は動物である。
② 動物でない象はゐない(無象而非動物)。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(06)
(ⅰ)
1    (1) ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} A
1    (2) ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 1量化子の関係
 3   (3)   ~{象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} A
 3   (4) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)}∨~∀z(~鼻za→~長z)} 3ド・モルガンの法則
  5  (5) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)}                A
  5  (6)~{~象a∨∃y(鼻ya&長y)}                5含意の定義
  5  (7)  象a&~∃y(鼻ya&長y)                 6ド・モルガンの法則
  5  (8)  象a                             7&E
  5  (9)     ~∃y(鼻ya&長y)                 7&E
  5  (ア)     ∀y~(鼻ya&長y)                 9量化子の関係
  5  (イ)       ~(鼻ba&長b)                 アUE
  5  (ウ)       ~鼻ba∨~長b                  イ、ド・モルガンの法則
  5  (エ)        鼻ba→~長b                  ウ含意の定義
  5  (オ)     ∀y(鼻ya→~長y)                 エUI
  5  (カ)  象a&∀y(鼻ya→~長y)                 8オ&I
  5  (キ)  象a&∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)     カ∨I
     ク (ク)                  ~∀z(~鼻za→~長z)  A
   ク (ケ)                  ∃z~(~鼻za→~長z)  ク量化子の関係
    コ(コ)                    ~(~鼻ca→~長c)  A
    コ(サ)                     ~(鼻ca∨~長c)  コ含意の定義
    コ(シ)                      (~鼻ca&長c)  サ、ド・モルガンの法則
    コ(ス)                    ∃z(~鼻za&長z)  シEI
   ク (セ)                    ∃z(~鼻za&長z)  クコスEE
   ク (ソ)     象a&∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)  セ∨I
 3   (タ)     象a&∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)  45キクソ∨E
 3   (チ)  ∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)} タEI
1    (ツ)  ∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)} 13チEE
(ⅱ)
1    (1)  ∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)} A
 2   (2)     象a&∀y(鼻ya→~長y)∨∃z(~鼻za&長z)  A
  3  (3)     象a&∀y(鼻ya→~長y)              A
  3  (4)     象a                          3&E
  3  (5)        ∀y(鼻ya→~長y)              3&E
  3  (6)           鼻ba→~長b               5UE
  3  (7)          ~鼻ba∨~長b               6含意の定義
  3  (8)          ~(鼻ba&長b)              7ド・モルガンの法則
  3  (9)        ∀y~(鼻ya&長y)              8UI
  3  (ア)        ~∃y(鼻ya&長y)              9量化子の関係
  3  (イ)     象a&~∃y(鼻ya&長y)              4ア&I
  3  (ウ)   ~{~象a∨∃y(鼻ya&長y)}             イ、ド・モルガンの法則
  3  (エ)    ~{象a→∃y(鼻ya&長y)}             ウ含意の定義
  3  (オ) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)}∨~∀z(~鼻za→~長z)  エ∨I
   カ (カ)                    ∃z(~鼻za&長z)  A
    キ(キ)                       ~鼻ca&長c   A
    キ(ク)                     ~(鼻ca∨~長c)  キ、ド・モルガンの法則
    キ(ケ)                    ~(~鼻ca→~長c)  ク含意の定義
    キ(コ)                  ∃z~(~鼻za→~長z)  ケEI
   カ (サ)                  ∃z~(~鼻za→~長z)  カキコEE
   カ (シ)                  ~∀z(~鼻za→~長z)  サ量化子の関係
   カ (ス) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)}∨~∀z(~鼻za→~長z)  シ∨I
 2   (セ) ~{象a→∃y(鼻ya&長y)}∨~∀z(~鼻za→~長z)  23オカス∨E
 2   (ソ)   ~{象a→∃y(鼻ya&長y)&∀z(~鼻za→~長z)} セ、ド・モルガンの法則
 2   (タ) ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} ソEI
1    (チ) ∃x~{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} 12タEE
1    (ツ) ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)} チ量化子の関係
従って、
(06)により、
(07)
① ~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)}
従って、
(07)により、
(08)
① ~~∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ~∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)}
に於いて、
①=② である。
従って、
(08)により、
(09)
「二重否定律(DN)」により、
①  ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}
② ~∃x{象x&∀y(鼻yx→~長y)∨∃z(~鼻zx&長z)}
に於いて、すなはち、
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でなならば、zは長くない)}。
②{xが象であって、すべてのyについて(yがxの鼻ならば、yが長くない)か、または、あるzが(xの鼻ではなくて、長い)}といふ、そのやうなxは存在しない。
に於いて、
①=② である。
然るに、
(10)
① すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でなならば、zは長くない)}。
②{xが象であって、すべてのyについて(yがxの鼻ならば、yが長くない)か、または、あるzが(xの鼻ではなくて、長い)}といふ、そのやうなxは存在しない。
といふことは、
① 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。
といふ、ことである。
然るに、
(11)
Q:象で長いのは、どこか?
A:象は鼻が長い。
従って、
(09)(10)(11)により、
(12)
② 象は鼻は長い。⇔
② 象は、鼻は長く、鼻以外は長くない。⇔
② ∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}⇔
② すべてのxについて{xが象であるならば、あるyは(xの鼻であって、長く)、すべてのzについて(zがxの鼻でなならば、zは長くない)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(04)(05)(12)により、
(13)
① 象は動物である≡∀x(象x→動物x)。
② 象は、鼻が長い≡∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
といふ「等式」が、成立する。
従って、
(13)により、
(14)
① 象・・・・・≡すべてのxについて(xが象ならば、・・・・・
② 象・・・・・≡すべてのxについて{xが象ならば、・・・・・
といふ「等式」が、成立する。