(01)
― 次の『述語計算』は、「チャットGPT」に書いて貰ったわけでは、ありません。―
1 (1)∀x{犯人x→(x=佐藤)∨(x=鈴木)∨ (x=高橋)} A
2 (2)∀x(犯人x→~アリバイx) A
3 (3)アリバイ高橋 A
1 (4) 犯人a→(a=佐藤)∨(a=鈴木)∨ (a=高橋) 1UE
2 (5) 犯人a→~アリバイa 2UE
6 (6) 犯人a A
1 6 (7) (a=佐藤)∨(a=鈴木)∨ (a=高橋) 46MPP
2 6 (8) ~アリバイa 56MPP
1 6 (9) {(a=佐藤)∨(a=鈴木)}∨(a=高橋) 7結合法則
ア (ア) {(a=佐藤)∨(a=鈴木)} A
ア (イ) ~~{(a=佐藤)∨(a=鈴木)} アDN
ア (ウ) ~{(a≠佐藤)&(a≠鈴木)} イ、ド・モルガンの法則
ア (エ) ~{(a≠佐藤)&(a≠鈴木)}∨(a=高橋) ウ∨I
オ (オ) (a=高橋) A
オ (カ) ~{(a≠佐藤)&(a≠鈴木)}∨(a=高橋) オ∨I
1 6 (キ) ~{(a≠佐藤)&(a≠鈴木)}∨(a=高橋) 9アエオカ∨E
1 6 (ク) {(a≠佐藤)&(a≠鈴木)}→(a=高橋) キ含意の定義
2 6 (ケ) ~アリバイa 56MPP
コ(コ) 高橋=a A
2 6 コ(サ) ~アリバイ高橋 ケコ=E
236 コ(シ)アリバイ高橋&~アリバイ高橋 3サ&I
236 (ス) 高橋≠a コシRAA
1236 (セ) ~{(a≠佐藤)&(a≠鈴木)} クスMTT
1236 (ソ) (a=佐藤)∨(a=鈴木) セ、ド・モルガンの法則
123 (タ) 犯人a→(a=佐藤)∨(a=鈴木) 6ソCP
123 (チ)∀x{犯人x→(x=佐藤)∨(x=鈴木)} タUI
従って、
(01)により、
(02)
(ⅰ)∀x{犯人x→(x=佐藤)∨(x=鈴木)∨(x=高橋)}。然るに、
(ⅱ)∀x(犯人x→~アリバイx)。然るに、
(ⅲ)アリバイ高橋。従って、
(ⅳ)∀x{犯人x→(x=佐藤)∨(x=鈴木)}。
といふ「推論」、すなはち、
(ⅰ)すべてのxについて{xが犯人であるならば、(xは佐藤である)か、(xは鈴木である)か、(xは高橋である)}。然るに、
(ⅱ)すべてのxについて(xが犯人であるならば、xにはアリバイが無い)。然るに、
(ⅲ)高橋にはアリバイが有る。従って、
(ⅳ)すべてのxについて{xが犯人であるならば、(xは佐藤である)か、(xは鈴木である)}。
といふ「推論」は、『述語論理(古典論理)』として、「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
(ⅰ)犯人は、佐藤か、鈴木か、高橋である。然るに、
(ⅱ)犯人には、アリバイが無い。然るに、
(ⅲ)高橋には、アリバイが有る。従って、
(ⅳ)犯人は、佐藤か、鈴木である。
といふ「推論」は、「日本語」だけでなく、『述語論理(数学語)』としても、「妥当」である。
(01)
(ⅰ)
1 (1) P∨ Q ∨R A
1 (2) (P∨ Q)∨R 1結合法則
3 (3) (P∨ Q) A
3 (4)~~(P∨ Q) 3DN
3 (5)~(~P&~Q) 4ド・モルガンの法則
3 (6)~(~P&~Q)∨R 5∨I
7 (7) R A
7 (8)~(~P&~Q)∨R 7∨I
1 (9)~(~P&~Q)∨R 13678∨E
1 (ア) (~P&~Q)→R 9含意の定義
イ(イ) (~P&~Q) A
1 イ(ウ) R アイMPP
(ⅱ)
1 (1) P∨ Q ∨R A
1 (2) (P∨ Q)∨R 1結合法則
3 (3) (P∨ Q) A
3 (4)~~(P∨ Q) 3DN
3 (5)~(~P&~Q) 4ド・モルガンの法則
3 (6)~(~P&~Q)∨R 5∨I
7 (7) R A
7 (8)~(~P&~Q)∨R 7∨I
1 (9)~(~P&~Q)∨R 13678∨E
1 (ア) (~P&~Q)→R 9含意の定義
イ(イ) ~R A
1 イ(ウ)~(~P&~Q) アイMTT
1 イ(エ) P∨ Q ウ、ド・モルガンの法則
従って、
(01)により、
(02)
①(P∨Q∨R),(~P&~Q)├ R
②(P∨Q∨R),(~R)├ (P∨Q)
といふ「推論(選言三段論法・消去法)」、すなはち、
①(Pか、Qか、Rである)。然るに、(Pではないし、Qでもない)。従って、(Rである)。
②(Pか、Qか、Rである)。然るに、(Rではない)。従って、(Pか、Qである)。
といふ「推論(選言三段論法・消去法)」は、「古典命題論理(常識)」として、「妥当」である。
従って、
(02)により、
(03)
P=犯人は佐藤である。
Q=犯人は鈴木である。
R=犯人は高橋である。
として、
①(犯人は、佐藤か、鈴木か、高橋である)。然るに、(佐藤も、鈴木も、犯人ではない)。従って、(高橋が犯人である)。
②(犯人は、佐藤か、鈴木か、高橋である)。然るに、(高橋は犯人ではない)。従って、(犯人は、佐藤か、鈴木である)。
といふ「推論(選言三段論法・消去法)」は、「妥当」である。
然るに、
(04)
①(犯人は、佐藤か、鈴木か、高橋である)。然るに、(佐藤も、鈴木も、犯人ではない)。従って、(高橋が犯人である)。
②(犯人は、佐藤か、鈴木か、高橋である)。然るに、(高橋は犯人ではない)。従って、(犯人は、佐藤か、鈴木である)。
と言ふのであれば、この場合は、
①(高橋が犯人である)。
②(高橋は犯人ではない)。
と言ふのであって、
①(高橋は犯人である)。
②(高橋が犯人ではない)。
とは、言はない。
従って、
(03)(04)により、
(05)
① 高橋が犯人である =高橋以外に、犯人はゐない。
② 高橋は犯人ではない=少なくとも、高橋は犯人ではない。
といふ、ことなる。
従って、
(05)により、
(06)
① AがBである。
といふ「日本語」は、
② AはBであり、A以外はBではない。
といふ「意味」になる。
然るに、
(07)
② A以外はBでない(Aでないならば、Bでない)。
③ BはAである(Bならば、Aである)。
に於いて、
②=③ は、「対偶」である。
従って、
(06)(07)により、
(08)
① AがBである。
② A以外はBでない。
③ BはAである。
に於いて、
①=②=③ である。
従って、
(03)(08)により、
(09)
① 高橋が犯人である。
② 高橋以外は犯人ではない。
③ 犯人は高橋である。
に於いて、
①=②=③ である。
(01)
(ⅰ)
1 (1) P→ Q A
2(2) P&~Q A
2(3) P 2&E
12(4) Q 13MPP
2(5) ~Q 2&E
12(6) Q&~Q 45&I
1 (7)~(P&~Q) 26RAA
(ⅱ)
1 (1)~(P&~Q) A
2 (2) P A
3(3) ~Q A
23(4) P&~Q 23&I
123(5)~(P&~Q)&
(P&~Q) 14&I
12 (6) ~~Q 35RAA
12 (7) Q 6DN
1 (8) P→ Q 27CP
従って、
(01)により、
(02)
① P→ Q
② ~(P&~Q)
に於いて、
①=② である。
然るに、
(03)
(ⅱ)
1 (1) ~( P&~Q) A
2 (2) ~(~P∨ Q) A
3 (3) ~P A
3 (4) ~P∨ Q 3∨I
23 (5) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 24&I
2 (6) ~~P 35RAA
2 (7) P 6DN
8(8) Q A
8(9) ~P∨ Q 8∨I
2 8(ア) ~(~P∨ Q)&
(~P∨ Q) 29&I
2 (イ) ~Q 8アRAA
2 (ウ) P&~Q 7イ&I
12 (エ) ~( P&~Q)&
( P&~Q) 1ウ&I
1 (オ)~~(~P∨ Q) 2エRAA
1 (カ) ~P∨ Q オDN
(ⅲ)
1 (1) ~P∨ Q A
2 (2) P&~Q A
3 (3) ~P A
2 (4) P 2&E
23 (5) ~P&P 34&I
3 (6)~(P&~Q) 25RAA
7(7) Q A
2 (8) ~Q 2&E
2 7(9) Q&~Q 78&I
7(ア)~(P&~Q) 29RAA
1 (イ)~(P&~Q) 1367ア∨E
従って、
(03)により、
(04)
② ~(P&~Q)
③ ~P∨ Q
に於いて、
②=③ である(ド・モルガンの法則)。
従って、
(02)(04)により、
(05)
① P→ Q
② ~(P&~Q)
③ ~P∨ Q
に於いて、
①=② であって、
②=③ でるため、
①=③ である(含意の定義)。
然るに、
(06)
(ⅳ)
1 (1) (P→Q)→P A
1 (2) ~(P→Q)∨P 1含意の定義
3 (3) ~(P→Q) A
3 (4)~(~P∨Q) 3含意の定義
3 (5) P&~Q 4ド・モルガンの法則
3 (6) (P&~Q)∨P 5∨I
7(7) P A
7(8) (P&~Q)∨P 7∨I
1 (9) (P&~Q)∨P 13678∨E
(ⅴ)
1 (1) (P&~Q)∨P A
2 (2) (P&~Q) A
2 (3)~(~P∨Q) 2ド・モルガンの法則
2 (4) ~(P→Q) 3含意の定義
2 (5) ~(P→Q)∨P 4∨I
6(6) P A
6(7) ~(P→Q)∨P 6∨I
1 (8) ~(P→Q)∨P 12567∨E
1 (9) (P→Q)→P 8含意の定義
従って、
(06)により、
(07)
④(P→ Q)→P
⑤(P&~Q)∨P
に於いて、すなはち、
④(Pであるならば、Qである)ならば、Pである。
⑤(Pであって、Qでない)か、または、Pである。
に於いて、
④=⑤ である。
然るに、
(08)
⑤(Pであって、Qでない)か、または、Pである。
とするならば、いづれにせよ、
⑤ Pである。
といふことは、「当然」である。
従って、
(07)(08)により、
(09)
④((P→ Q)→P)→P
⑤((P&~Q)∨P)→P
に於いて、すなはち、
④((Pであるならば、Qである)ならば、Pである)ならば、Pである。
⑤((Pであって、Qでない)か、または、Pである)ならば、いづれにせよ、Pである。
に於いて、
④=⑤ であって、尚且つ、
④ は、「分かり難い」が、
⑤ は、明らかに、「真」である。
cf.
⑤((日本人であって、女性でない)か、または、日本人である)ならば、いづれにせよ、日本人である。
然るに、
(10)
(背理法を絶対認めない人たちの会)
従って、
(09)(10)により、
(11)
④((P→ Q)→P)→P
⑤((P&~Q)∨P)→P
といふ『パースの法則』、すなはち、
④((Pであるならば、Qである)ならば、Pである)ならば、Pである。
⑤((Pであって、Qでない)か、または、Pである)ならば、いづれにせよ、Pである。
といふ『パースの法則』は、
④ ではなく、
⑤ といふ風に、「解釈」すれば、『少しも、変ではなく、極めて、当然である』。