暖炉こそ冬の最高のもてなしだと思う。
まるでセンターステージのように鎮座するのは奥志賀高原ホテルのラウンジ。
その炎を眺め、薪のはぜる音に耳を傾けるだけでも訪れる価値があろうというもの。
スキーリゾートが大衆のものではなかった時代からの歴史を持つホテル。
点在する多角形の空間は、「雪の結晶をモチーフにしているらしいです」と館内のフレンチで聞いてから
一体誰が設計したのだろうと気になった。
すぐに平島二郎(1929-1998)という建築家の代表作であることを見つけると、
作品リストには母校の図書館も載っていたから俄かに親近感が湧いた。
天井の梁が作り出す幾何学的なリズムも心地いい。
3月下旬の奥志賀は汗ばむ陽気の日もあって、ホテルのなかは薄着で過ごせるほど。
それでも夜な夜な炎を眺めに通い詰めた。
カルヴァドスにピートの効いたウィスキー、春先はパンチのある香りが欲しくなる。
生産者から独自のルートで入手したという稀少なボトルも置かれているあたり、
帝国ホテル出身のバーテンダーの存在を聞いて合点が行った。
コースターには「BAR ALPINA」の文字。
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