北山村から尾川川沿いの三重r52を東へ駆け抜けていく.目指すは,海の見える熊野市だ.海が近くなってくると,展望が悪くて,視界の開けない県道でも,時折,真っ青な海が樹木の隙間からその姿を見せてくれる.
そして,三重r52も残すところあと少し,鬱蒼とした紀伊半島特有の樹林帯を走り抜ける.すると,急に視界が開けて,辺りの山々を見渡すことができる.素晴らしい天気で,太陽の光がとても眩しく感じ . . . 本文を読む
梶賀町や磯崎町をゆっくり散策していると,とうとう陽が傾いてきた.今宵の宿は近くに取ってあるので,暗くなるまで七里御浜の景色を楽しむことにした.
七里御浜は,熊野市から紀宝町まで続く22キロメートルの砂礫海岸だ.そして,南国を連想させるようなヤシの木の風景もある.晩秋から冬にかけて,とても暖かな気候であり,わたしのような寒がりのライダーには,もってこいの場所である.
紀伊半島の . . . 本文を読む
暖冬と言われている2020年の冬,やってきたのは紀伊半島の七里御浜.熊野市から紀宝町までおよそ22キロメートルも続く,日本で一番長い砂礫海岸となっている.
獅子岩のある国道脇にオートバイを停めて,七里御浜へ降りていく.真下から見上げる獅子岩は,西日に照らされていて,一日の終わりを嘆き叫んでいるようだった.
時刻はすでに16時を過ぎており,空は淡い色に染まり始めていた.暖冬と言 . . . 本文を読む