年が明けて一週間が過ぎ,ようやくオートバイを走らせる.天気予報によれば,明け方は晴れ間があるようなので,6時30分頃に自宅を出る.前日降った雨で路面が濡れていて,何度かリアタイヤがスリップする.ひやひやしながら腰越峠付近にたどり着くと,上空に雲はないが,山の上の方まで分厚い雲が立ち込めていた.
腰越峠で日の出はもちろん見ることができず,和束町の遠景も真っ白な霧の中にあった.和束町から木屋峠を経由して笠置町へ抜け,切山のローソンで朝食を調達し,高山ダムの東屋で食事も兼ねて一息入れる.その後は月ヶ瀬から三国越林道へ行く.三国越林道の東屋にたどり着くと,薄日は差しているものの,目の前には真っ白な雲が広がっていた.
東屋から野殿,童仙房と進むにつれて,さらに雲が広がり始め,太陽は完全に雲で閉ざされてしまった.そして,身を切るような寒さが全身を襲ってくる.完全に手先が冷え切ってしまったので,童仙房山荘前の自販機で缶コーヒーを握りしめ暖を取る.
この強烈な寒さに加えて,霧のような雲で視界も悪く,写真を満足に撮ることもできず,結局和束町までトンボ返りという形になってしまった.天気予報は晴れのままだったけれど,和束町近傍の山々は少なくとも午前中一杯は分厚い雲の中にあったようだ.
帰路では,腰越峠のタイトコーナーから霧の世界から解放されつつある和束町の遠景を見ることができた.2023年の始動としては,幸先のいいスタートを切れなかったけれど,年末から眠っていたオートバイはセル一発で元気に目を覚ましてくれた.今年もオートバイに身を任せて,当てのない旅を続けていきたいと思っている.
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