熊野市の大泊町と木本町を結ぶ松本峠道を登っていくと,お地蔵様のある峠へと,疲れながらも辿り着くことができた.峠の少し先にある東屋から景色を見るために,鬼ヶ城方面へと向かった.
東屋には,平坦な道を歩くこと5分くらいで到着した.東屋からは,七里御浜海岸,そして熊野三山を一望できる素晴らしい景色が広がっていた.物は何でも自分の目で見てみないと分からないものだと,改めて思うのだった.
そして,紀伊半島の東側を代表する海岸線は,美しい曲線を描いていた.この海岸線は七里御浜と言って,熊野市から紀宝町までおよそ22キロメートルも続く,日本で一番長い砂礫海岸だ.
いつも走っている国道311号線と獅子岩,そして熊野市の街並みも一望することができた.山の上から見下ろすと,海も街も動きがなくて,なんだか時が止まっているように見えた.
この東屋で食事をしようと決めていたので,朝から何も食べていなかった.しかし,この眺望は空腹感をも忘れさせてくれた.天気も良く,暖かくて,時間を忘れてのんびりしたかったが,帰らなければならない.30分ほど景色を堪能して,後ろ髪を引かれる思いで,来た道を引き返すことにした.また違った季節に来ればいいのだ.
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