昼前頃から雨があがって,午後から天気が回復してきたとある休日.オートバイに乗って,自宅からほど近くにある宇治川沿いを走り,笠取山へと向かった.気温は10℃位あっただろうか.1月も末だというのに,寒さを全く感じないことに違和感を覚えるのだった.
京都府道782号線で南から北へと向かって笠取山を登っていくと,のどかな田園風景から,道は次第に腐道へと変わってしまう.ここは京都であるが,琵琶湖より南に位置する滋賀県との県境にある山間部で,地形的にそれなりに険しいところのようだ.
この道の先にある景色に期待しながら,ただ道なりに交通量の全くない薄暗い山中の狭路をひたすら進んで行く.それにしても,こんな山深いところをいく道が,自宅から一時間もかからないような場所にあることに驚いた.
腐道と言えども,幅員が狭いだけであって,路面はすこぶる良好なこの道を走ってしばらくすると,視界が急に開けてきて,西日が差し込んでくるような明るい山岳道路に変わる.
そして,この明るい山の稜線の道の先に広がっていたのは,数え切れないほどのソーラーパネル群だった.ここまでの険しい山中をいく腐道とハイテクの塊であるソーラーパネルとのギャップが,あまりにも激しくて,少し唖然としてしまうほどだった.
このソーラーパネル群の全体像を写真におさめようとしても,どうしても部分的にしかならざるを得なかった.そして,山頂ということもあって,強い風が吹き荒れており,暖冬と言えどもカメラを持つ手が,かじかんでしまうのだった.
詳しいことはよくわからないが,この地は元々はゴルフ場であったらしい.どういう経緯があったのかは,不明である.ただ,予想外な場所が,とても身近なところにあるということが嬉しかった.
2020年に入ってから天気や仕事,私的な理由もあって,オートバイに乗る機会が減ってしまっていた.けれども,これを機に身近な場所から,ささやかな楽しみを再発見していけたらいいなと思うのであった.
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