山本さんがレポートしてくださいました。
12月の観察交流会参加者は私を含めて7人。道の駅に集合しました。みんなの思いは同じでしょうか、下草刈りの時に発見されたカヤネズミの巣を探すことでした。車2台で出発、いつもは林道途中で寄り道するのを、今回は乙女高原まで直行で車を走らせました。

柳平を過ぎて焼山峠に向かう林道で前を走っていた車が停車、運転していた植原さんが車から降りて道路に落ちていたものを拾いました。ゴミかと思われたものはキオビホオナガスズメバチの古くなった巣でした。カラマツの枝についていたものが枝と一緒に落ちたようです。山地の木枝に灰色の紙で包んだような巣を作るのはホオナガスズメバチの仲間で、キオビホオナガスズメバチは標高のある中部山地で多く見られるとのことです。
林道も乙女高原も下草刈り直後に降った雪はまったくといっていいほど残っていません。天気も晴れで風もなく小春日和の好条件下でのカヤネズミの巣探しとなりました。下草刈りの時に巣を見て知識のある植原さんと井上さんがさっそく見つけてくれました。巣はススキの株基の地面に作られていて、外側は粗くできていますが内部は細かく切り裂かれたものになっています。横に出入り口が作られていて1か所のものと2か所のものが見られました。下草刈りで上半分が刈り払われてしまっているものや、刈り払われるのをまぬがれてそのまま残っているものもあり、植原さんが物差しを取り出してそれぞれの巣の大きさを測ります。丸ごと取り上げることのできた巣を植原さんが持ち帰られたので、標本として乙女高原フォーラムで展示してくれるとうれしいです。







参加したメンバーも巣の様子がわかってくると自分でも見つけられるようになりました。そして乙女高原にかなりの数の巣があることがわかりました。来年からはきちっと数を数えてみたいです。そのための調査体制をとることが望まれます。下草刈りの前に巣探しをしてみたらとも考えましたが、一般に作られているような地上1mあたりに巣があるのならまだしも、乙女高原では地上に作られているので、ススキが刈られてない状態ではとても探せそうもないと思いました。下草刈りの前に手刈り作業をしながら探してみるといったことなら可能性はありそうです。





カヤネズミの巣探しをしながら花が実になっているものの観察も行いました。ヤマラッキョウ、キリンソウ、トモエソウ、チダケサシ、ツリガネニンジン、マルバダケブキといった花の果実が目につきました。すでに種子は散布されてしまって空のものも見られました。ヤエガワカンバの果穂が枝についたままで、ダケカンバの果穂は枝ごと落ちていました。小林さんも途中から合流してくれ、午前中いっぱいカヤネズミの巣探しを行いました。

よもぎ頭まで上がって富士山の展望を楽しんでからロッジに戻って昼食をとりました。ホソミオツネントンボがベンチにとまって仲間入りしてくれました。12月でもこんなに楽しい観察交流会ができるのは乙女高原がそれだけすばらしい所だということだと思います。
昼食をとった後、植原さんは鈴木さんと谷地坊主を観てから先に帰るというので、残りのメンバーでもう少し観察をしようかとも思いましたが、あまりにも天気が良かったので小楢山に行ってみることになりました。山頂へは行かず小楢峠へと回って幕岩に登り、富士山、南アルプス、八ヶ岳、金峰山の360度の眺望を楽しみました。道の駅に戻った時にはすでに暗くなっていて、火星が月に近づいている時期だと井上さんが教えてくれたので、火星と三日月を観賞してからの帰宅となりました。
12月の観察交流会参加者は私を含めて7人。道の駅に集合しました。みんなの思いは同じでしょうか、下草刈りの時に発見されたカヤネズミの巣を探すことでした。車2台で出発、いつもは林道途中で寄り道するのを、今回は乙女高原まで直行で車を走らせました。

柳平を過ぎて焼山峠に向かう林道で前を走っていた車が停車、運転していた植原さんが車から降りて道路に落ちていたものを拾いました。ゴミかと思われたものはキオビホオナガスズメバチの古くなった巣でした。カラマツの枝についていたものが枝と一緒に落ちたようです。山地の木枝に灰色の紙で包んだような巣を作るのはホオナガスズメバチの仲間で、キオビホオナガスズメバチは標高のある中部山地で多く見られるとのことです。
林道も乙女高原も下草刈り直後に降った雪はまったくといっていいほど残っていません。天気も晴れで風もなく小春日和の好条件下でのカヤネズミの巣探しとなりました。下草刈りの時に巣を見て知識のある植原さんと井上さんがさっそく見つけてくれました。巣はススキの株基の地面に作られていて、外側は粗くできていますが内部は細かく切り裂かれたものになっています。横に出入り口が作られていて1か所のものと2か所のものが見られました。下草刈りで上半分が刈り払われてしまっているものや、刈り払われるのをまぬがれてそのまま残っているものもあり、植原さんが物差しを取り出してそれぞれの巣の大きさを測ります。丸ごと取り上げることのできた巣を植原さんが持ち帰られたので、標本として乙女高原フォーラムで展示してくれるとうれしいです。







参加したメンバーも巣の様子がわかってくると自分でも見つけられるようになりました。そして乙女高原にかなりの数の巣があることがわかりました。来年からはきちっと数を数えてみたいです。そのための調査体制をとることが望まれます。下草刈りの前に巣探しをしてみたらとも考えましたが、一般に作られているような地上1mあたりに巣があるのならまだしも、乙女高原では地上に作られているので、ススキが刈られてない状態ではとても探せそうもないと思いました。下草刈りの前に手刈り作業をしながら探してみるといったことなら可能性はありそうです。





カヤネズミの巣探しをしながら花が実になっているものの観察も行いました。ヤマラッキョウ、キリンソウ、トモエソウ、チダケサシ、ツリガネニンジン、マルバダケブキといった花の果実が目につきました。すでに種子は散布されてしまって空のものも見られました。ヤエガワカンバの果穂が枝についたままで、ダケカンバの果穂は枝ごと落ちていました。小林さんも途中から合流してくれ、午前中いっぱいカヤネズミの巣探しを行いました。

よもぎ頭まで上がって富士山の展望を楽しんでからロッジに戻って昼食をとりました。ホソミオツネントンボがベンチにとまって仲間入りしてくれました。12月でもこんなに楽しい観察交流会ができるのは乙女高原がそれだけすばらしい所だということだと思います。
昼食をとった後、植原さんは鈴木さんと谷地坊主を観てから先に帰るというので、残りのメンバーでもう少し観察をしようかとも思いましたが、あまりにも天気が良かったので小楢山に行ってみることになりました。山頂へは行かず小楢峠へと回って幕岩に登り、富士山、南アルプス、八ヶ岳、金峰山の360度の眺望を楽しみました。道の駅に戻った時にはすでに暗くなっていて、火星が月に近づいている時期だと井上さんが教えてくれたので、火星と三日月を観賞してからの帰宅となりました。
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